みなさんこんにちは。ただいまソムリエを目指して勉強中のアーリーです。
今回は、北野にある「WineSalon Tanaka」さんをご紹介します。
こちらは、ワインといろいろなフードとのマリアージュを楽しみながら、自分にとって最高のワインをみつけることができる、これまでにあまりなかったスタイルのワインサロンなんです!
しかもオーナーは超一流のソムリエながら、ワインをもっと自由に、気ままに楽しめるお酒として裾野を広げようと奮闘中!
これはもう応援するしかない! ということで、さっそく行ってきました!
WineSalon Tanakaさんは、北野駅からスーパーアルプスの脇の道をまっすぐ進んだ途中にあります。
店外にもおすすめワインの紹介が出してあります!
所在地:東京都八王子市北野町545-5 エクセレントR&K
WineSalon Tanakaってこんなお店
2021年6月に北野でOPENされました。
オーナーでソムリエの田中さんは、もともとイタリアンレストランで働いていたところソムリエが倒れたことで、シェフからいきなり「ソムリエをやれ!」といわれたことがきっかけでソムリエの道に入ったのだそう。
試飲会に通ってゼロからワインを勉強し、2011年からソムリエとして活躍されています。 今では月に500種類以上試飲されるんだとか!驚きです!
田中さんは「ワインは苦手意識を持っている人が多いが、まだ出会っていないだけ。世の中には数えきれないワインがあるのだから、必ずあなたに合うワインが見つかる。」といいます。そのため、ちょっと変わったスタイルでのワインの楽しみ方を提案しています。
まず、通常の営業スタイルですが、
・入店時に一人 2,000円
・入店後は選りすぐりの10本の中から、1杯300円(60ml)でさまざまなワインを楽しめるとなっています。
入店時の2,000円は、ワインサロンであることをお客様に理解いただくことと、その後300円で田中さんの選んだ10本の中から、自分の好みに合うワインを探してもらい「自分が本当においしい!」と思えるワインに出会いやすいようにするため。まさに田中さんの想いが込められています。
店内では、ワインも販売。ところ狭しと厳選されたワインが並びます。
ちなみに今回取材に行ったのは2022年12月でした。
ワインにも季節・旬があるので、行く時期によってラインナップは変わります!
色々な食べ物とのマリアージュ
また、ワインに合うフードも用意されていて、ワイン単体ではなく、フードとのマリアージュによる味の変化、面白さも楽しめますよ。
さらに、自分の好きな食べ物を持ち込んで楽しむスタイルもあり、これも超人気なんだとか!
いや~面白そうですね~!ということで、急遽このスタイルで取材をさせていただくことにしました(笑)!いったいどんな感じになるんだろう・・
買い出しの時「どんなものが合うのかなー」なんて考えつつ、逆に「これはワインに合わないんじゃない?」とちょっとイジワルなノリでフードをチョイスしましたw
・刺身盛り合わせ
・味噌カツ
・焼鳥
・ブルーチーズ
・五種の前菜(田中さん提供)
などなど。
フフフ、これらに合うワインなど本当にあるのか・・!?と、ちょっと悪ノリ的な感じもありますが、田中さんがフードを見て選んだワインとのマリアージュをスタート。結果、特に印象に残ったのがこちら!
印象に残った衝撃ワイン①
『プロセッコ エクストラ ドライ ブルー ミレジマート』
プロセッコとはイタリアのスパークリングワインのこと。
こちらはフローラルでさわやかな香り。上品な酸味にしっとりとした果実の甘みが秀逸です。
微発砲な後味が、どの食べ物にもなじむような柔軟さがあるのがわかります。
前菜で供された5種のおつまみの中でも、個人的にはフランスパン&オリーブとの相性が抜群だと感じました。オイリーさを感じた後のプロセッコの発砲感で、口の中がすっきりする感じがたまらないです!
あとは、ドライフルーツの濃厚な甘みやナッツの香ばしさもあります。また、味噌カツのような味の濃いものにもとても合いますね。
田中さんのおっしゃる通り、基本的にプロセッコはどの食べ物にも合わせやすいというのが良くわかります。
印象に残った衝撃ワイン②
『マコン・ヴィラージュ・ヌーヴォー』
個人的になんとなく避けていたボージョレ・ヌーヴォー。
こちらをいただいてみると、柑橘類を思わせるフレッシュな感じは、まさにヌーヴォーといった印象。
爽やかな酸味があり、余韻はリンゴを思わせる、とても整った一本ですね。
お刺身との相性は勿論、特に良いなと思ったのがブルーチーズ。
実は先ほどもプロセッコと合わせたけど、やはり癖のあるブルーチーズの風味にリンゴの果実感がまさにマリアージュ。
色を合わせるとはよく言うが、チーズに合わせるのは白だなと痛感しました。
ちなみに最後に合わせた焼き鳥は、赤も白もスパークリングも全部合う!日本酒愛好家の方には申し訳ないのですが、ぼくは焼き鳥とワインの組み合わせは最強だと思います!
いやー、それにしても、フードと合わせてワインを楽しむって、めちゃくちゃ最高だな~。
実際にワイン単体で飲むのと全然違う味わいがあって、本当に奥深さがわかります!
マジか!!刺身や焼鳥、揚げ物に合うワインがあるなんて・・・ワインってやっぱり超楽しい!
また、安価なワインであっても、マッチするフードと合わせれば 、めちゃくちゃおいしくなることがわかったのが、庶民派のボクにとっては嬉しい学びでしたねw。まさに「目からウロコ」でした。
「ソムリエは一流のものを扱うことが多いですし、フランス料理と合わせることが多いんです。だから、実は日本食との合わせ方を知らない人が多いんですよね。
ここでは、色んな食べ物とワインを合わせて、おいしい、おいしくない、そんな体験を提供しています。大切なのは、『合わなかったからダメ』というわけではなく、それは『発見』だということ。よく、カキとシャブリは合うといわれているけど、それは欧州のカキの話。日本のカキ はミルキーなので、実はシャブリとは合わないことが多いんです。
こういう先入観のようなものも取り払い、本当においしい組み合わせを自由に探していくことこそ、ワインの醍醐味や楽しみの本質だと、僕は思っています」と田中さんはいいます。
なるほど。
確かに先入観に惑わされていることって、たくさんある気がします。
フランスの高いワインだからおいしいんだ、とか、カキにはシャブリ、というのもそうですね。
もっと自分の舌や感覚に素直になって楽しむことが大切なんですね。
僕も、田中さんのようなソムリエを目指していきたいと思いました!
ちなみにマリアージュ中に、同じくジャーニーでワイン好きのライター・ナンシーも参加!
ワインの話で、さらに盛り上がりました!
ナンシーと田中さんは、毎月インスタライブも行うなど、ワインの魅力を伝えるため精力的に活動中です。
ぜひインスタもチェックしてくださいね!
https://www.instagram.com/hidtana/
田中さんからの「ワインを100倍楽しむ方法」アドバイス!
ここで、田中さんにワイン初心者の方向けの素敵なアドバイスをいただいたので、ご紹介。
一杯目に飲むべきワインはプロセッコ
シャンパンのようにブランド化されていないから価格も高すぎず、チャレンジしやすいです。当店では、1本2,000円程度でご提供できますよ。食の種類を問わずに合わせやすいのがメリットです。
騙されたと思って、ぜひトライしてみてください!
ワインとフードは『土地』と『価格帯』で合わせる!
例えば、三ツ星レストランは高い食材を扱うメニューが多いですよね。だから、高価なワインでなければ合わないんです。逆にスーパーのお惣菜に高いワインを合わせても難しい。お惣菜にはそれこそ1,000円以下、ないしは1,000円台前半のワインが合いますよ。あとは産地ですかね。フランスの食材や料理にはフランスワインイタリアの食材や料理にはイタリアワイン、というようにワインとフードの産地を合わせるのもおいしく楽しめるポイントかと思います。
ソムリエがいたら気軽に頼って
ソムリエのいるレストランでは、遠慮せずに自分の好みをソムリエに伝えることが自分の好きなワインと出会える第一歩だと思います。ソムリエのいるレストランに行った際には、ぜひ気軽にソムリエを頼ってほしいですね。お客様とワインとの最高の出会いをつくることこそ、ソムリエの使命ですし、至上の喜びなんですから。
ワインのかっこいい抜栓方法
120度くらい確度を付けた状態から、ソムリエナイフをいれてぐるりと回すとスマートに抜栓できます。
キャップを開けるときも同様にやると、スマートでかっこよくみえますよ。
ワイン初心者には『貴腐ワイン』がおススメ
貴腐ワインは、貴腐香という独特な香りに凝縮された甘さを持つ、世界最高峰の甘口ワインとして知られています。ワインの渋みが気になる、苦手、ということでワインに抵抗感を持つ方も多いので、まずは貴腐ワインでその芳醇な甘みに触れていただきつつ、徐々にいろんなワインを楽しんでいただきたいですね。
田中さん、ありがとうございます!
こうしたちょっとしたアドバイスをうかがえるのも、WineSalon Tanakaの魅力ですね。
田中さんのワインに対するこだわりとこれから
最後に、田中さんよりコメントをいただきました。
「いま、ぼくはソムリエのほかにワインフィッターという資格ももっています。この資格は「花束を買うようにワインを買う」という新しいワインの買い方を提案するもので、お客様の予算、用途、好みにあわせてワイン選びをアレンジしたりサポートする仕事です。
日本では、まだワインは高級なものがおいしい、という先入観がたくさん残っているように思います。ただ、ワインは三つ星レストランで提供されるものだけではありません。人と一緒で常に変化するものですし、産地、食べ物などによって、さまざまな楽しみ方ができます。
それこそがワインの奥深い点ですし、もっと自由で気軽に楽しめるお酒ということをたくさんの方に知ってほしい。そんな想いもあって、ワインフィッターとしての活動も行っています。
当店では、みなさん一人一人の要望や用途に合ったワインと出会えるサポートをしています。ぜひお気軽にお立ち寄りいただき、いろいろご相談ください。きっと満足いただける、素敵なワインとの出会いをお手伝いできると思います。皆様のお越しを、お待ちしています。」
みなさん、いかがでしたか?
ワインの奥深さ、楽しみ方、接し方、すべてが僕にとってとても新鮮で、勉強になる話ばかりでした。
今回の取材を機に、僕も今後はいろいろなワインとフードのマリアージュにトライしてみたいと思いますし、ぜひみなさんにもお試しいただきたいです。
また、そのときにしか出会えないワインもありますので『ワインは、一期一会』なのです。
さあ、新しいワインの扉を開きましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
アーリーでした!
WineSalon Tanaka(ワインサロン タナカ)
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。
- 住所
- 東京都八王子市北野町 545-5 エクセレント R&K
- アクセス
- 北野駅 徒歩2分
- 営業時間
- 16:00~22:00
- 定休日
- 不定休
- @hidtana
- 備考
- 不定休のため、店休日は公式Instagramをご確認ください。
来店前にはTELにてご確認ください。
WRITER 投稿者