いま見直される紙の情報・八王子ポスティング実績29年『アイ・エス・エフ』
ポスティング術は読心術?!
自宅のポストに届くチラシやダイレクトメール( DM )。
自分には不必要なものがほとんど……と思いきや、
ココロを読まれてるのかっ! と思うようなチラシが入っていることも。
私が八王子に引っ越してきてからそんなシーンが増えたような……。
なぜ以前よりもピンポイントなチラシや DM が届くようになったのか、
その答えを探るために、今回は西東京エリアのポスティングで 29 年の実績を誇る
(有)アイ・エス・エフさんに突撃取材をしてきました。
ネット時代にポスティング??
(有)アイ・エス・エフは、八王子市明神町 2-19-9 に本社を持つ企業。
取材に応えてくださったのは、芝﨑範江 会長( 下写真左 )と朝比奈智 代表取締役社長( 下写真右 )のおふたりです。
── まず身も蓋もない質問ではありますが、なぜこのネット時代にポスティングに力を入れられているんですか?
紙だからこそ伝わることがあるからですね。
それと経験と実績に裏打ちされた人がするポスティングでなら、ネット広告よりもターゲティングが的確で、費用対効果も優れていると考えているからです。
── それはなぜですか?
私たちは八王子を筆頭に西東京エリアで 29 年ポスティングを続けてきたわけです。
ただ単に続けてきたというわけではなく、この地区の情報を毎日のように吸収して分析してきたんですね。
そこにはどんな人達が住んでいるのか、住んでいる人達が今この季節にどんな情報を欲しがっているのか、あそこのマンションが改築されて新しく住民が引っ越してくるとか、その住民の年齢層が 10 代若返りそうとか、そういうリアルな情報を鮮度の良い状態で毎日集めているわけです。だからターゲティングや情報を届けるタイミングに関してはネットに負けない自信があります。
── たしかに! いくらコンピュータがビッグデータの活用が得意と言っても、その分析の仕方は結局人だよりです。その人が地域のことを知らなければ的外れな分析になりがちですからね。すごい説得力がありますね。
AI がどれだけ進歩しても、経験豊富な人の「 勘 」を代替できるようになるのはおそらく無理でしょう。
── そうですね。今はマスコミが必要以上に AI による職業喪失の危機をあおっているようで、アナログだと言われる手法を十把一絡げでないがしろにしているように思えます。人だからやれること、アナログだからできることがあるはずですよね。
そうは言ってもコンピュータやネットの利便性はよく理解しています。なので──今はまだ詳しくお話しできませんが──当社ではネットとポスティングの融合にも取り組んでいます。
── ! ネットとの融合……。詳しくお聞きしたいところですが、さきほど「 紙だから伝わることがある 」とおっしゃいました。そこを具体的に教えていただけますか?
一瞥しただけでなんとなく記憶に残るのはディスプレイに映された情報よりも紙に描かれたイメージだと断言できます。理屈ではなく、人の脳がそういう風にできているんだと思います。記憶に刺さっていなければ興味を持つとか欲求などの次のステップに移れませんからね。
それとね、コンピュータやスマートフォンに届いた DM だと、いざ必要になったときに探しにくいと思いませんか? 若い人はわかりませんが、私たちのような年配者だとそれがとても面倒なんです。その点でチラシだとすぐに探せますよね。小さなことのようですが現実ではとても大事だと思います。
── なるほど~! それも説得力がありますね! アイ・エス・エフさんはアナログ的な手法だけにこだわらず、ネットとの融合も視野に入れているとおっしゃいました。その点でも信頼できるお話しだと思います。
ポスティングスタッフが投函しやすいようにチラシを折るスタッフさん。自動折機も導入している
地域密着型だからできること
── さきほど毎日情報を収集されているとおっしゃいましたが、ポスティングの現場ではどのような方々が働いていらっしゃるんですか?
10 ~ 30 年のキャリアのあるベテランスタッフから若い方まで現在約 100 名のポスティングスタッフがいらっしゃいます。スタッフさんには男性もおりますが主に女性で構成されていまして、おのおのがよく知った地域をカバーしていただいています。
そのスタッフさん達からは毎日レポートが上がりますし、月に1回のペースでミーティングを開いて情報交換をしています。
ポスティングスタッフさんから社内スタッフへの異動もありますよ。
── ベテランともなると 30 年ですか! もともと配布地域をよくご存じな方でしょうから、ピンポイントのポスティングができそうですね。
当社の強みは「 地域密着型 」ですが、それを実現できているのも地域を知り抜いているポスティングスタッフさんがいらっしゃるからです。
── 地域を知らない、というか地域外のポスティングスタッフだと住民とトラブルを起こしてしまうこともありそうですね。
各スタッフさんの配布エリアをご自身が住んでらっしゃる地域に限定しているのはトラブル回避のためでもありますが、ポジティブな観点で申しますと地域住民さんとさらなる交流を深めるためでもあります。そしてその活動が地域の防犯活動にも役立っているんです。
── たしかに、顔見知りが住むエリアでのポスティングなら、不審者の発見もたやすいことですね! そうやって地域との絆を深めているので、ポスティングに対するネガティブイメージも払拭できるというわけですね。
電子メールでの DM やネット広告は煩わしいと感じればジャンクメールフィルターをかけたり広告表示を切ったりされます。そこに広告主と受け手の意思の疎通はありません。でも地域密着型の人が届ける紙のチラシなら受け手との会話があり、心の余裕が生まれることでチラシを受け取っていただけるようになるわけです。生の人間だからできることですよね。
── まさにその通りですね。AI ではとてもできないことです。他に地域密着型の強みはありますか?
私は「 浸透型ポスティング 」と呼んでいるのですが、他社の方式と同じように配布エリアで一斉にポスティングすること以外に、日を置いてジワジワと配布していく手法も当社はとれます。住民の方の口コミとの相乗効果がでるように、情報が徐々に浸透していくように配布する方法ですね。この「 浸透型ポスティング 」も地域と密着したポスティングスタッフでないとできない方法です。
── 「 浸透型 」……それは配布できるチラシが少ないときなど、無駄を作らない方法とも言えますね!
そうです。現代の広告はコストを最小に抑えて効果を最大にすることが必須です。「 浸透型 」のような地味ですが効果がはっきりと表れる努力は、クライアント様にとってのメリットになると自負しています。
最適なプランをご提案!
── さきほどの「 浸透型ポスティング 」などは、クライアントさんからの依頼というより、アイ・エス・エフさんが自発的にとっている手法ですよね?
ええ。配布地域のことはクライアント様よりも私どもの方が熟知しておりますし、予算に合わせた最大効果を狙うとなると、こちらからの提案が必要です。チラシの内容とターゲットがどのような方々なのかを理解して、それならばこういう手法でポスティングしましょう、となるわけです。いつもと同じテンプレートな手法の提案ではなく、季節、時間、ターゲットの年齢、性別、もろもろを加味してその都度最適な手法を考えて提案させていただきます。
── ポスティング手法についての提案だけではなく、チラシのデザインも手がけているとうかがいました。
私たちのお客様は大手の企業さんだけではなく、個人経営のお客様、一般の個人のお客様もいらっしゃいますから、チラシを作れない方もおられます。そういう場合は、当社の協業会社さんにお願いして写真を撮ってもらったり、デザイン、印刷をしていただきます。もちろんチラシの内容については私どもも一緒に考えて仕上げていきます。
── 受注はワンストップですが、餅は餅屋精神で協業会社と仕事をするという、少数精鋭のアイ・エス・エフさんならではのスタイルですね。
クライアント様のお役に立ちたいだけではなく、極力無駄をおさえて住民の方々により有益な情報をお届けしたいですからね。
個人でも依頼できるロープライス
── 地域密着型、カスタマイズ性の高い提案型とお聞きしますと、時間も労力もかかっていることかと思います。気になるのはポスティングを頼んだとときのお値段です。
ずばり言っちゃいますが、最低料金の4円/枚でポスティングいたします。私たちの得意な提案は無料でいたしますから、詳しくは以下のリンクでご確認いただくとして、この価格はリーズナブルだと自負しています。
── 1,000 枚配布で 4,000 円! これなら一般個人でもお願いしやすいですね! そんなに安価でポスティングしてもらえるとは思いもしませんでした。個人からの依頼は多いですか?
個人のお客様もたくさんいらっしゃいますよ。たとえばですが、個人で学習塾をされている塾講師さんなどの個人事業主さんや、学生が開催する音楽ライブ告知のポスティング依頼など、本業は得意でもポスティングノウハウがないからという理由でご依頼を受けます。それと慣れない人がポスティングすると住民の方とトラブルになったりしますので、そういうときは私どもにお任せください。
芝﨑会長( 左から2人目 )と朝比奈社長( 左から3人目 )、そしてポスティングスタッフを支える社内スタッフの皆さん。
アイ・エス・エフの芝﨑会長と朝比奈社長のお話を伺って、冒頭に書いた私の疑問はすっかり解消されました。こういう実直に取り組まれている方々がされるポスティングなら、無駄な投函もなくなるわけです。私も写真展を開催するときはお願いしちゃおうかな。
有限会社アイ・エス・エフ
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。
- 住所
- 東京都八王子市明神町2-19-9 フラワーハウス1階
- アクセス
- 京王八王子駅 徒歩5分
- 電話
- 042-656-6025
- Webサイト
- https://postingisf.co.jp/
WRITER 投稿者
■ 薮田 織也( Oliya T. Yabuta )人物・光景写真家 ■ 1961 年生まれ。テレビ番組制作会社、コンピュータ周辺機器メーカーの製品企画と広告制作担当を経て、1995 年独立、人物写真家に。近著に「 美しいポートレートを撮るためのポージングの教科書 」( MdN 刊 )、監修書籍に「 ちょっとしたコツで10倍かわいく見える モテ[写]の教科書。」(MdN 刊)がある。公益社団法人 日本広告写真家協会 正会員