コロナ禍の高尾山節分会追儺式 コロナの収束と明るい未来へ

コロナ禍の高尾山節分会追儺式 コロナの収束と明るい未来へ
めぐみ

八王子芸妓組合 ゆき乃恵の女将
『めぐみ』です。

今回は2021年2月2日にお山で執りおこなわれた
高尾山節分会追儺式 」の様子を皆様にご報告いたします。

「 高尾山節分会追儺式 」は、私たち八王子芸妓衆が「 お山 」と呼び親しませていただいている「 高尾山薬王院 」さんでの節分会です。

例年は参拝に訪れる大勢の方で賑わう節分会ですが、
今年はしっかりとコロナ対策を取りながら、入山者も制限しての節分会となりました。
毎年節分を行っております他の神社などでは、今年はほとんどが中止となりましたが、
薬王院は、考えに考えられた上、万全な対策を取りながら、実施を決断をされたのだと、深い思いを感じました。

新しくご貫首になられました佐藤秀仁御前様の、そのご立派なお姿をお近くで拝見させて頂き、
慈愛に満ちたお顔と、清々しい凛としたお姿、素晴らしいお声に、新たな大きな決意が感じられ、感動で涙が出てしまいました。

写真:© 薬王院

私もコロナの収束と明るい未来を念じながら袋入のお豆さんを投げさせていただきました。

今年は感染防止のため、『 福は内 』の発声はせずに、心の中で皆様にお声をかけさせていただきました。
豆は、ビニールの小袋にちゃんと分けられていて、一人一人にビニールの手袋も用意してくださっていました。

豆撒きに参加された歳男歳女修行者の皆様もソーシャルディスタンスをとっていただき、
一陽来福・諸縁吉祥・除災開運をご祈願し、新しくご入山された第三十三世佐藤秀仁僧正様の力強い「 福は内 」のかけ声のもと、豆撒きをいたしました。

法螺貝の音に、身が引き締まります。

お坊様達のお経のお声、太鼓の音、鈴を鳴らす音、 全てが体にしみ通ります。

感謝の心を忘れずにいたいです。

コロナが1日も早く収束致しますことを、心から祈ります。

めぐみ

今回は2月2日の”ぞろ目”に開催されましたが、これは120年振りくらいのことなのだとか。
珍しいことが重なった節分会追儺式になりましたが、来年はこれまでどおりの賑わいで、盛大な式になることを祈っております。

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めぐみ

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1985年 八王子花柳界に入る → 1999年 置屋『ゆき乃恵(ゆきのえ)』を開設。 寅年 O型です。何歳になっても新しいことが学べる「芸者」という職業に出会えたことに、とても幸せを感じております。八王子ならではの魅力ある伝統として、八王子の花柳界を残していけたら、と思っております。