【よみっこ】横山町の「着物スタイリスト」 坂本呉服店
皆さんこんにちは!
今回ご紹介するのは2018年に八日町から横山町に移転した創業90年近い「坂本呉服店」。
三代目を継ぐ坂本直美さんは、30歳前後で相次いで両親を亡くし、迷いながらも「現代に生きる着物屋さん」を作り上げてきました。
サーファーから呉服屋へ
直美さんは、もともと海とサーフィンが大好きで、「毎日海に入ることができるから」バリ島に国費で留学したという経歴の持ち主。
しかも芸術大学の舞踊科。毎日バリ舞踊を踊っていたと言います。『そのころが一番痩せてました(笑)』(直美さん)。
しかし呉服店を継いでいたお父様が突然倒れ、そしてお母様も癌に。「やる気はなかったんだけど、仕方なく」三代目を継ぎました。
『そのころうちに50年以上ずっといてくれた番頭の向井さんが「直美ちゃん、3年やってダメだと思ったらサッとやめればいい」と。その言葉が背中を押してくれました』(直美さん)。
紆余曲折を経て、横山町に店を移転した直美さん。
外から見るとまるでブティックのようなハイセンスな、そして入りやすい呉服店に変えました。
『呉服店は様々な形態があると思うんですが、私が目指しているのは「普段着の着物」。なので、振袖などは置いてないんです』
非常に見やすい店内。もちろん、「見るだけで」もいいのでお立ち寄りください
着物こそサスティナブル
「普段着の着物」をうたっているだけあって、木綿の着物反物が4万円台から、オリジナルの男性のスーツ地の布で作った着物は6万6000円から。そして、やはりオリジナルの足袋や羽織ひも、帯留めなどの小物もたくさん置いてあります。
ヘアバンドや小袋などから「呉服屋さん体験」をしてみるのもいいでしょう。
着物だけでなく、着物周りのアクセサリーがたくさん並んでいます
オリジナルの「足裏が黒い」足袋。確かに汚れが目立ちません。
そして今、直美さんが力を入れているのが、「おもいでとふりそで」という企画です。
これは、お母さん、おばあさん、お姉さん、親戚のおばさんから譲り受けた振袖を、若い女性が成人式などに着る際に、直美さんがコーディネートするというものです (https://www.sakamoto-gofukuten.com/omofuri/)。
もちろん、譲り受けるのは「若い女性」ではなくても、「振袖」でなくてもかまいません。要は、「古い着物を現代に合わせてきたい場合のコーディネートすべてをします」というのが、直美さんのポリシーです。
『着物って管理や手入れがよければ、半永久的にもつんです。まさに今はやりの「サスティナブル(持続可能な)」なんですよ』(直美さん)。
「おもいでとふりそで」で、相談に乗る坂本社長
高価で、たまにしか着なくて、自分では着ることができない面倒くさいもの……という着物への概念を打ち崩してくれる、直美さんの呉服屋さん。「着付け教室」も行っているので、普段着として自分で着れるようになることも可能です。
あなたのタンスに「もう一度着ることができるかも」という着物が眠っていませんか?ぜひ、直美社長に相談してください。(取材:高田)
地域情報紙 よみっこ
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よみっこ編集局
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坂本呉服店
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。
- 住所
- 東京都八王子市横山町10-14 網代園北側 1F
- アクセス
- 八王子駅北口 徒歩8分 / バス停『横山町三丁目』下車すぐ
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 火・水曜日
※臨時休業有。お電話にてお問い合わせください。 - 電話
- 042-649-3748
- @sakamoto529
- 備考
- 提携駐車場有 (N.P.E横山駐車場 / 横山町16)
3,000円以上お買上で1時間無料。
WRITER 投稿者
八王子を中心とした超地域密着型(ハイパーローカル)の地域情報紙です。新聞配達の流通を使い週6日発行・お届けをしています。※現在は読売新聞の購読者に限定して、朝刊に折り込む形で発行しています(日刊:5,000部)。八王子(主にめじろ台1~4丁目、緑町、山田町、椚田町、狭間町、館町、小比企町、寺田町、大船町、西片倉2~3丁目、みなみ野、七国※一部分に配布されないところもあります)に配達されています。