開場前に400人待ち?!『中小企業の魅力体験イベントin東京たま未来メッセ』徹底レポート
『中小企業の魅力体験イベントin東京たま未来メッセ』が11月23日の勤労感謝の日に行われました!無料のワークショップのほかステージイベントなどさまざまなプログラムが用意された豪華な一日!
ポップな企画からマジメな話題まで、盛りだくさんな様子をお届けします!
東京たま未来メッセって?
多摩エリア最大級の展示室をもつ新施設。
展示室は天井高約10mの開放感あふれる空間で大勢の方を収容可能。柱がない広々とした空間は可動間仕切りで4分割することができ、幅広い用途で利用できます!
『日本遺産フェスティバル in 桑都・八王子』のメイン会場ともなっていましたね~!
JR八王子駅から徒歩5分、京王線八王子駅から徒歩2分とアクセスも良いため、とても利用しやすい施設です!
そんな東京たま未来メッセで、今回のイベントが開催されました。
こちらなんと入場無料!
イベントの開始は12:30からだったのですが、開場15分前に親子連れを中心にこんなに人が…!
担当の方に聞いたら400名ほど集まっていたそうです!注目度が高い~~!
わくわく!スタンプラリーでくじ引きに挑戦!
12:30の開場と同時にたくさんのお客様が!皆さんが手に持っているのは…!
こちらの用紙です!各ブースをまわり『体験』することで、シールを1枚ゲット。シールを集めてアンケートに答えることでくじ引きに参加できます!
多摩の特産品が当たるかも~~!普段あまり馴染みのない分野のブースを回れるきっかけにもなりそうですね♡
掲示されていた会場マップはこちら。多摩地域内外の魅力あふれる中小企業40社が出展!
『体験コーナー』がたくさんあるのが伝わるでしょうか~!
出店企業ブースをご紹介!
どこも盛り上がっています!40もの企業が出展していたので、1ヵ所が大混雑することはなくいい感じに分散されていました!
商品や技術の紹介だけでなく、実際に製品が購入できるブースも。会場限定価格で商品を提供している企業もありました!子どもたちも興味しんしん!
『株式会社イノウエ』の組紐体験!組ひも機を持ち込んで体験してもらうのは社長のこだわりだったそう。紐がより合わさって模様が現れるのが目の前で見れるのは、貴重な機会ですね!
『株式会社サンモリッツアーツ』の知育玩具『ディノバーン』。パズルを完成させてカメラ機能で読み取ると、恐竜が飛び出して見えます!個人的に欲しい~!
あちらこちらで、来場者と出展者が会話する姿がみられました!『株式会社きづなろ』の『写さない見守りカメラ』はすごかったです!
名刺サイズのカメラにAIが組み込まれており、体の動きをとらえデジタルデータ化します。プライバシーに配慮していていいですよね!転倒などの異常を検知したときには、アラートで知らせる仕組みです。
都立産業技術センター関連ブース
都立産業技術センターとは、東京都が設置する公設試験研究機関のひとつです。
中小企業の技術ニーズに応じて技術支援をおこなっています。具体的には、中小企業では導入の難しい機器を利用できたり、様々な分野の専門家が技術的な相談に乗ってくれたりするそうです!
ブースでは実際に企業と連携してつくられた商品が展示されていました!
未来感すごっ!ロボット体験コーナー
未来感あふれるロボットの展示・体験もありましたよ!
こちらは『株式会社ロボットライド』の『装着型エンタメロボット SKELETONICS(スケルトニクス)』です!子どもたちが「絶対動かしたい!」と長い列をつくっていました~。
『ユカイ工学』の自社プロダクト『しっぽクッション Qoobo』『甘噛みハムハム』
『合同会社ネコリコ』の『コミュニケーションロボット BOCCO emo』など癒しを与えてくれるロボットがズラリ。
しっぽクッション癒されるなあ~。ロボットをさわる子どもたちの手つきも自然とやさしくなっていました!
ひとやすみ~は八王子になじみのキッチンカーで!
キッチンカーも現地にスタンバイ!買い物をして、近くの芝生でのんびり休んでいる方もいらっしゃいましたよ~!
こちらは赤い車体が目印の『Kon’s Kitchen』!八王子ナポリタン倶楽部で認定されている『八王子ナポリタン』が食べられるキッチンカーです♡ちなみに、八王子ナポリタン倶楽部は館内でブース出展されていました!
八王子ナポリタンって何?! 真っ赤なキッチンカーが目印『Kon’s Kitchen』
公開日: 2021.02.09
赤い車とのぼり旗が目印のキッチンカー 今回ご紹介するKon’s Kitchenさんは、 真っ赤な車体が目印のキッチンカー!! Kon’s Kitchenさんといえば、 八王子ナポリタン!! 店主の近藤さんがキッチンカーの中で調理…
「のむ?」の圧が強い『nomnom(ノムノム)』はハンバーグやスムージー、ホットドリンク等を販売していました!スムージーやホットココアは当日完売したそう。八王子を中心として活動されているそうなので、今回飲めなかったかたは次のチャンスを楽しみに待ちましょう♪
子どもたち大喜び!無料ワークショップ開催!
無料で体験できるワークショップは会場と同時に整理券が切れてしまう人気っぷり!『多摩のひのきの間伐材でマイ箸を作ろう』『紅葉のハーバリウム』『多摩織のホイッスルストラップづくり』の3種類が用意されていました!
子どもたちが体験中の様子です!みんなワイワイと楽しそうでした~!
『紅葉のハーバリウム』は今の季節にぴったりですね!材料がキラキラしてきれい。
『多摩織のホイッスルストラップづくり』は実用性ばっちり!多摩織は八王子織物をルーツとしていて幾何学模様が特徴的です!
間伐材とは木がよく育つように間引いた木のこと。『多摩のひのきの間伐材でマイ箸を作ろう』で東京の林業に思いをはせてくれたらいいですね。自分で作った箸で食べるご飯はおいしいだろうな~!
多摩地域のポテンシャル!『特別講演』と『パネルディスカッション』で課題とこれからを考える!
ご紹介した出展と同時進行で、ステージでは多摩地域をもっと元気にするためにみんなで考えるイベントが行われていました!
多摩地域には大学や研究機関・中小企業が多く集まっていて、大学にいたっては約40校もあるそうです!これは都内の大学の約1/3にあたるそう。このような資産をどういかしていくか…というのがむずかしい問題です!
特別講演『産業振興と地域社会の関係性』
東京都立大学大学院 下村教授の特別講演では日本の課題と解決に必要なヒントが提示されました。現代日本では『小さいコミュニティで横断的な評価をおこない、結果をふまえて理念を段階的に醸成させ、それをより大きいコミュニティにいかしていく』観点が欠けているのでそのサイクルを確立することが、今後の成長に大事になってくるそうです!
『イノベーション(新しい発想)』をうみだすトリガーとして他者とのコミュニケーションが重要となるそうです!地域社会をいかした理念醸成の場を育てていくために、『東京たま未来メッセ』でイベントを開催することや参加することは大事…ということですね!
今後の東京たま未来メッセのあり方について
続いて、今後の東京たま未来メッセのあり方を考えるパネルディスカッションが行われました!テーマは『国内外から主催者を取り込む魅力ある施設となるためには』と『多摩地域を代表するシンボルとなるためには』の2つです!
登壇されたのは以下3名です。
東京都立大学大学院システムデザイン研究科教授
下村 芳樹氏
武蔵野美術大学造形学部教授・現代美術作家
鈴木 康広氏
千葉大学大学院工学研究院創成工学専攻准教授
林 立也氏
テーマ① 国内外から主催者を取り込む魅力ある施設となるためには
下村教授からは、多摩は立地やたくさんの中小企業、大学、研究機関があることから可能性の塊であるといえる。例えば、『グランピング体験メッセ』や『魔改造の日』など連携をうながし人々が集うイベントを定期開催するのはどうかと意見がありました!
鈴木教授はアートの観点から、多摩地域は様々な場所から人が集まってくるエリア。お互いに多様さを感じて共感する地域性をもっといかすと良いのではないかという意見がでました。
林准教授は建設の観点から、設備と環境はよく整っており立地も問題ない。イベントを開催後にそれで終わりにせず、方向性をもって実績を積み上げることで施設としてよりよくなるという意見がでました。
テーマ②多摩地域を代表するシンボルとなるためには
鈴木教授からは過去に作成した作品の解説をいただきながら、ただ設置するだけでない機能性をもったパブリックアートの重要性を提示いただきました。
林准教授からは施設の主役は市民であるので、市民が愛着をもつことが大事。イベント参加をきっかけに次の交流につながる場にすると、市民の健康にもイノベーションにもつながって魅力的になるという意見がでました。
3人の登壇者のお話を聞いていて思わず頷いてしまうこともありました!新しい技術とかイノベーションは誰か頭がいい人がうみだすもの~って考えていました。ですがっ、今回のイベントのような地域交流や共感がイノベーションのきっかけになりうると聞いて、他人事ではないのだなと思いました!
ヤングケアラーについてのステージイベント
ヤングケアラーに関する企画『地域で支える子供たちの未来』が八王子市と東京八王子南ロータリークラブの主催で行われました。
ヤングケアラーとは、18歳未満で家族の介護や家事などをせざるをえない子どもたちのことで、最近その存在が知られてきています。
まず最初に、主催の八王子南ロータリークラブの横山会長と石森市長よりそれぞれご挨拶がありました。
町 亞聖さんの講演
元・ヤングケアラーでもある、フリーアナウンサーの町亞聖さんは大学受験を控えた18歳の時、くも膜下出血で倒れたお母さまを支えるためヤングケアラーとなりました。12歳と15歳の幼い兄弟がいるなか、心細い介護のはじまりとなったそうです。
当時の話を聞いていると、誰にも頼ることができないというヤングケアラーの課題をよく感じます。
ヤングケアラーが抱える課題は大きく4つあります。
『自身がヤングケアラーと気付いていない』 『自分がやるしかないと思っている』 『同級生・学校には相談できない』 『多くは介護保険制度の対象外』
そのため、自力では負の連鎖から抜け出すことができないのです。町亞聖さんの講演は、ユーモアのある語り口で話の内容がスッと頭に入ってくるものでした!
開場はほぼ満席で大勢の方が『ヤングケアラー』について知ることができたと思います。
各家庭の問題を直接解決してあげることは難しいですが、ひとりひとりが知ることで子どもたちを助けられる可能性もあります!
そのため、このように『まず、知ってもらう』活動は大事になってくるのですね。
イノベーションは止まらない『たま未来・産業フェア』来年開催!
東京たま未来メッセでの中小企業関係のイベントは今回で終わりではありません。
『たま未来・産業フェア』として2024年1月26日(金)、27日(土)の2日間にかけ多摩地域最大級の中小企業の展示会が行われます。
多摩地域内外から140の多彩な企業が集結!こちらのイベントも楽しみですね♡
体験コーナーからステージイベントまで盛りだくさんでとても楽しめました~!
このイベントが入場無料って改めてすごい!私は最後までいれなかったので、町亞聖さん講演後の、こども家庭庁が制作した「ヤングケアラーほんとのきもち」という動画の上映や八王子学園八王子高等学校吹奏楽部による演奏を見れなかったのが本当に心残りです…。
親子で来ても1人で来ても時間いっぱいまで楽しめるイベントが、今後も東京たま未来メッセで開催されます!次のイベントも一緒に楽しみに待ちましょう~~!
東京たま未来メッセ (東京都立多摩産業交流センター)
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。
- 住所
- 東京都八王子市明神町3-19-2
- アクセス
- 八王子駅北口 徒歩5分
京王八王子 徒歩2分 - 電話
- 042-697-0802
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