アウトドア風の店内でジビエ料理と漬け込み酒を味わおう！『Tackle box(タックルボックス)』

マスターが子供の頃から趣味だった釣りやアウトドアをコンセプトにしたバーが八王子駅近くにあります。個人的によく通る道でしたが、「こんなところにあったんだ！」といった隠れ家感もあっておもしろいお店なので、皆さんにご紹介いたします！

地下の隠れ家的お店？！

八王子駅北口にあるドン・キホーテからパーク壱番街通りを甲州街道方面へ。目印は餃子専門店『さんくみ』です。

そのビルの階段を地下に降りましょう。

2つ扉が並んでいますが、左側の扉が『Tackle box』になります。

所在地：八王子市中町3-13 OK-1ビル地下1F東側

アウトドア感満載の店内

扉を開けると、ウッド調の店内と暖かなライトでホッと一息つけるような空間が広がっています。

カウンターにはカレーに使用するスパイスの一部、スモークするためのチップ、コーヒー豆などの瓶が陳列され、インテリアの一部にもなっています。

キャンプ用の椅子とテーブルやインテリアなど、アウトドアの雰囲気をイメージしたレイアウトになっています。

テーブル席には、左から取っ手のついたアウトドア用のステンレス容器、おしぼりとお箸、スプーン、フォークがあります。実際のお食事に使用できるので、より室内でのアウトドアを感じながら楽しめます！

また、多くのルアーや竿など釣り具関係がびっしり。ルアーはこの場所に限らず厨房やカウンターの上部など、たくさん飾られています。マスターの釣り好きも伝わってきますね。

フードメニューをご紹介

お店イチオシ＆お客さんから圧倒的人気なのはカレー。おつまみもアウトドア感がありますね。

それ以外のメニューは、その日おすすめのジビエを中心としたお料理を掲示しています。鹿や猪を基本に、シーズン毎に違うカレーを出しています。八王子でジビエ料理が食べられるお店が少ないのと、コンセプトとしているアウトドアとの親和性が合うこと、マスターが元々洋食屋さん出身であることからこういったメニューを提供しているのだそう。

仙台牛のおつまみカレー 1,540円

大きめにカットした仙台牛をコトコト煮込み、小麦粉など使用していない特製のルーと合わせて作っています。

仙台牛のとろけるような食感と口の中で広がる肉の旨味！カレーも甘みと辛さのバランスが絶妙で、後味もスッキリしていてどんどん食べ進めたくなります。お皿に添えられているフォッカチャとの相性も抜群です。

蝦夷鹿のキーマカレー 1,540円

2kgの蝦夷鹿肉に対して3kgの玉ねぎを使って炒めているそうです！蝦夷鹿の挽肉たっぷりのカレーは肉々しく、飴色になるまで炒めた玉ねぎの甘みとの調和が良く、ジャスミンライスも合う～！個人的に何度も食べたいと思うカレーでした！
カレー目当てで食べに来るお客様がいらっしゃいますが、チャージとワンドリンクの注文が必須となっています

猪のプルドポーク 880円

黒板のおすすめメニューには書かれていなかったのですが、ジビエのおつまみを注文しました。猪肉をスパイスで味付けして10時間ぐらい煮込んで作っているそうです。

プルドポークはアメリカ南部のニューオリンズでよく食べられているBBQ料理で、それを猪肉でアレンジしたメニュー。低温で長時間調理された肉質は柔らかく、スパイシーな味付けがお酒に合います！

自家製漬け込み酒が人気！

人気メニューの自家製漬け込み酒は、季節のジントニックや花椒(フォアジャオ)のモスコミュール、オリジナルスパイスサワーなど、個性的なお酒を用意しているとのことです。自家製レモネードやホットドリンクもあります。

カウンターの奥に、自家製漬け込み酒が陳列されています。取材日に陳列されていたのは、左から『大人のラムレーズンハイ』『フルーツハイボール』『杉薫るハイボール』『甘夏のジントニック』『ミントほうじ茶サワー』『国産レモンサワー』です。後列にも種類の違う漬け込み酒が陳列されていて種類も豊富。季節によっても変わるそうなので、来店するたびに違うお酒が飲めるかもしれません。

大人のラムレーズンハイ 660円

レーズンをラムに漬け込んだお酒です。ラムの豊かな風味とレーズンの甘さが絶妙にマッチした、贅沢な一杯です！レーズンの自然な甘みとほのかな酸味が全体にしっかりと溶け込んでいて、奥深い味わいを楽しむことができます。

甘夏のジントニック 660円

甘夏をジントニックに漬け込んだお酒です。甘夏のフレッシュな酸味とほのかな甘さが、ジンのボタニカルの風味に合う！このジントニックなら何杯でも飲めるほどおいしいです！

花椒モスコミュール 660円

生姜とライムの代わりに花椒で漬け込んだお酒です。花椒のシトラス系の香りとスパイシーさが絶妙に調和していて、後を引く刺激的なおいしさでした！

マスター・まちゃさんにインタビュー

釣りを中心としたアウトドア好きのマスター・まちゃさんです。17年ほど前に地元八王子でバー店員として飲食業界に飛び込んで、イタリア料理店、直近ではビールの醸造など、飲食業界経験が豊富な方です。

――最初に飲食店で働こうと思ったきっかけは？

バーでお酒のボトルが並んでいるのがカッコいいと思って、そういう世界で働きたいと思ったのがきっかけですね。

――釣り・アウトドアがコンセプトのお店ですが、こだわっている点は？

全部ですね！テーブル席はキャンプっぽい雰囲気にして、装飾品はすべて自分の趣味の物になります。釣り好きの人間がやっているお店と思っていただければ(笑)

――アウトドア好きのお客さんが多いですか？

肌感として2～3割ぐらいですかね。普通に飲食しに来られるお客さんが多いです。アウトドアが好きな方はもちろんですが、釣りやキャンプが趣味でなくともキッチン＆バーとして多くの人にご満足いただけるよう、居心地の良い空間作りを心掛けています。バーと銘打っていますが、お酒が苦手な方もウェルカムです。

――どういうお店を目指していますか？

カレーと自家製漬け込み酒に、もうちょっとメニューとして力を入れていきたいです。入りづらい入口なんですけど、老若男女関係なく楽しんでいただけるような空間を目指したいですね。

落ち着いた空間でジビエ料理とカレーと自家製漬け込み酒をおいしくいただきました！八王子では珍しいメニューを食べに、ぜひ一度行ってみてください！