経営危機を迎えている『幸の木』。再起をかけたクラウドファンディングはじめました。

経営危機を迎えている『幸の木』。再起をかけたクラウドファンディングはじめました。

八王子・子安町に佇む小さな自然派ごはんのお店『幸の木(さちのき)』。有機野菜や発酵食品を中心に、からだにやさしく、心もほっと温まる手作り料理を提供してきました。地元の常連さんをはじめ、遠方からも幸の木ならではの自然派ごはんを求めて訪れるファンが絶えない、あたたかな空間です。
そんな幸の木が今、経営危機を迎えています。

野菜のチカラを最大限に引き出す『幸の木』の料理で、パワー充電!

公開日: 2024.04.02

生産者を探し、仕入れから仕込み、料理まで全部一人でやっているので営業時間は短いですが思いの詰まった料理が味わえます。『幸の木』での食事、そして昼飲み、皆さんもいかがですか?…

経営危機に至った経緯

あたたかいごはんと、心に沁みる野菜料理。この10年間、『幸の木』はたくさんの方にとっての“帰ってこられる場所”であり続けてきました。けれど今、その場所が、消えてしまうかもしれません。再起をかけて、店主の幸枝さんの強い想いがありました。

「思い返せば、全てはコロナから始まりました。私たちは夜営業をしていなかったため協力金の対象外。届くかもしれない支援を待つより、“店を守りたい”と自分の貯金を切り崩して、必死に耐えました。ようやく日常が戻り始めても、客足は戻らず、苦しい営業が続きました。赤字を補うために融資を受けたものの、物価や光熱費の高騰が追い打ちをかけ、“食の質は落とさない”と信念を貫くことが、ますます厳しい選択に。

そして、今年の春。ついに、現金が底をつき、眠れぬ夜が続きました。“やめたくない、もっとたくさんの人に、野菜の力を届けたい”そう強く願い、思い切って皆さまにお願いすることを決めました。」

自然の旨味がたっぷり詰まった定食

『幸の木』は、父が遺してくれた大切な場所。

もうひとつ、幸枝さんにとってどうしてもお店を残したい理由。それは『幸の木』が、亡き父からの“最後の贈りもの”だということです。

「幸の木は、私の想いをかたちにしてくれた、亡き父が手掛けてくれた店です。
家出同然で実家を離れ、親に頼る気もなかった私が、描いたラクガキのような設計図から、父は想像以上の店を丁寧に作ってくれました。工事中は“いつ完成するの!?”と思ったこともありましたが、今なら父の仕事への誠実さが胸に沁みます。

開店後も、私の細かな注文に文句も言わず応じてくれた父。そんな父が、幸の木の2周年を祝った翌日に急逝しました。あまりに突然で、現実を受け入れられない日々。でも、倉庫には最後にお願いしていた備品が完成して残されていて…父の無言のメッセージのように感じられました。

母とも当初は距離がありましたが、店を通して少しずつ関係が変わっていきました。今では、10年かけて築いた母との関係も、幸の木があったからこそ。幸の木は、父の愛が詰まった場所であり、母とのつながりを取り戻せた場所。だから私は、この店を簡単に手放したくないのです。父の「頼むよ」という声が今も聞こえる気がしています。」

応援プラン

特典付きのコースも、気持ちだけを伝えるシンプルなコースもあります。ぜひ、無理のない形でご参加ください。

応援方法

お振込み先

多摩信用金庫 京王八王子支店
普通口座 0386942 ワタナベユキエ

振込後は、
・氏名
・住所
・連絡可能な電話番号
・選択した応援プラン
を明記し、Instagram・FacebookのDMまたはメール([email protected])へご連絡を!


八王子ジャーニー編集部

『幸の木』はただの飲食店ではなく、食のやさしさが詰まった心と体を癒す場所でもあります。この場所を守るために、どうか八王子のみなさんの力を貸してください!

natural cafe 幸の木 (さちのき)

※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。

住所
東京都八王子市明神町2-25-8-1F
アクセス
京王八王子駅 徒歩3分/八王子駅北口 徒歩7分
営業時間
11:00~17:00
ランチ 11:30~15:30/LO15:30
(15:30でお客様がいない場合閉店)
定休日
不定休(Webサイト、Instagramをご確認ください)
電話
042-649-1987
Webサイト
https://sachinoki.com/
Instagram
@tensi.y
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