【よみっこ】八王子クリーニング巨匠 鈴木クリーニング支店代表 落合博一さん

【よみっこ】八王子クリーニング巨匠 鈴木クリーニング支店代表 落合博一さん
地域情報紙「よみっこ」

皆さんこんにちは!
今回は鈴木クリーニング支店代表であり一番の巨匠、落合博一さんの仕事をご紹介します。
『たかが洗濯、されど洗濯』知っていると知らないとでは『目からウロコ』のことばかりです。

館町にルーツを持つ

落合さんは昭和22年生まれ。有名な鈴木クリーニング本店 (横山町) の娘さんを母に持ち、その結婚相手の父、故・落合千造さんが昭和33年八幡町に創業したのが今の店。
今年で創業63年になります。

ちなみに、落合千造さんはよみっこエリアの館町の出身。
「小さい頃はよく館町にカエルやトンボ取りに行ったんだ。当時の館町は田園風景そのものでね。」(落合さん)
落合さんは世田谷区にあるクリーニングの学校の先生も務めるほどの腕。
以前書いた記事で『都内のどこのクリーニング屋さんでも落ちなかったワインのシミを落としてくれた』のが、この落合さんです。

母方の祖父の鈴木氏が八王子のクリーニング業界で有名な人だったのでその名前をいただいたそう。

父親の落合千造さん(右)は館町の出身

Tシャツあなどるなかれ

「落とせないシミってほとんどないなあ」という落合さんですが、彼が他と違うのは、シミばかりではなく、すべてにおいて『丁寧な仕事をする』ということです。
例えば、TシャツやTシャツ素材のカットソーなどがありますね。
これらがお客様から出されたとしても、いきなり洗濯機で回さない。夏物は汗を吸い込んでいるので、汚れの様子に合わせ水やぬるま湯に漬け込んで手で柔らかくもみ、ゆすぐそうです。
「え~~、手で洗うの!」びっくり仰天の筆者です。
「そうなんだよ、家庭でもTシャツはただ洗濯機に放り込めばいいってもんじゃないんだよ。どうしても、洗濯機で回すと硬くなってしまうから。」(落合さん)

「このTシャツは30年以上うちを使ってくれているお客さんの」と落合さん

長持ちさせたいなら、やはり『手もみ洗い』が基本。1枚1,000円以下のものならともかく、ある程度長持ちさせたい高価なものはやはり、
落合さんのようなプロに洗ってもらっていると『一生もののTシャツやワイシャツ』になります。

事実、筆者の家族の7,000円のTシャツ、1回洗濯機で回したらゴワゴワに。それを落合さんに出したら『新品のように柔らかく』なって戻ってきました。
それどころか落合さんは、「仕上がりが気に入らないと」何回もやり直します。「こんな職人さんがいるんだ…」驚きの連続なのです。

「これはよごれが落ち切れていなくてやり直し」洗濯に関しては完璧主義の落合さん。

長持ちさせたいものはプロに

この30年間のデフレ時代で『安かろう悪かろう』になれてしまった日本人。
クリーニング屋さんも『安い』で選びがちです。ところが、ただ洗濯機で回すだけの店が多いのも事実。
そういう洗濯物は、時間がたてば黄ばんでくるのでわかります。

1シーズン着て捨ててもいいファストファッションのものは洗濯機で、長持ちさせたいものは落合さんのようなプロに。
こういう使い分けも大事。「洗濯にプライドを持ってやっている」落合さんのような巨匠がいる八王子旧市街。あなどれません。(取材:高田)

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よみっこ編集局
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鈴木クリーニング支店

※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。

住所
東京都八王子市八幡町2-20
アクセス
八王子駅北口 徒歩14分
営業時間
9:00~19:00
定休日
日曜日
電話
042-622-5323
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