ひと休みコラム 農家の台所で重宝された民具『めかご』とは

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八王子の地域情報誌 (フリーペーパー) 『はちとぴ』です。

今回ご紹介する「めかご」は目の粗い竹かごです。
かつて農家の台所で重宝された民具で、地元では「めかい」「めけえ」とも呼ばれていました。

『めかご』って?

めかごは江戸時代に由井村宇津貫で農家の副業としてつくるようになり、やがて由木村、多摩村へ伝播していったようです。 1914年に刊行された『東京府南多摩郡農会史』には、明治末年に南多摩郡全体で約350軒の農家が年間53万個ものめかごを生産していたという記録があります。 とくに盛んに行われていた宇津貫の農家では、秋から冬にかけての農閑期に山で材料となる篠竹を刈り入れ、家族や友人たちとでめかごづくりに励んでいました。 しかし、時代は移り変わり、農家が少なくなった現在の由井地域では、農家の副業としてのめかごをつくる人はいなくなりました。

そんなめかごづくりをいまでも体験できるのが、由井市民センターみなみ野分館の「ふるさと資料室」です。 室内にはみなみ野の歴史とともに、めかごが展示されています。事務室に事前に問い合わせておくと、毎月第3土曜日の午後1時から、めかごづくり体験ができます(現在は新型コロナウイルス感染症対策のため活動休止中)。

由井市民センターみなみ野分館『ふるさと資料室』

ここでめかごづくりを指導しているのが、八王子みなみ野シティ開発時に地域の伝統文化を継承するべく立ち上げた、由井地区「ふるさと資料館」建設推進委員会の面々です。 資料館は日の目をみていないのですが、めかごづくりの技法を継承するなど、「ふるさと資料室」を通じて地域の歴史や民俗を語り継いできました。 とはいえ、継承し続けるというのもなかなか難しく、次の世代が育っていないのが悩みの種だそうです。 「継承する団体が育ってくれればいいのですが」と次世代に期待するのは、会の現代表で、由井市民センターみなみ野分館の館長も務めている糠信富雄さん。

作りかけのめかご

めかご作りの道具

会ではふるさと資料室だけでなく、地元七国中学校の生徒たちにめかごの説明や編み方を教えるなど、伝承活動を幅広く続けています。糠信さんは、「編むのは、やればすぐ覚えられるんですが、かごの形に立ち上げる作業、巻きながらキュッと引っ張っていく作業が難しいんですよ」と、めかごづくりのコツを分かりやすく解説。かつてこの地で盛んだった、めかごづくりの文化を次世代に伝えるために、地元の方々による地道な伝承活動が続けられています。

由井地区「ふるさと資料館」建設推進委員会 代表 糠信富雄さん

◎参考文献
・‌由井地区「ふるさと資料館」建設推進委員会『めかご―八王子市宇津貫町における「目籠づくり」の現状調査―』

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由井市民センターみなみ野分館

情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認下さい。

住所
東京都八王子市みなみ野1-7-1 片柳学園第3学生会館 2F
アクセス
八王子みなみ野駅 北口徒歩2分
営業時間
10:00~17:00
※各施設により利用時間が異なります。詳しくは公式サイトをご確認ください。
電話
042-637-4122
Webサイト
https://www.hachiojibunka.or.jp/center/minaminobunkan/
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