明治から昭和まで、織物産業で栄華を極めた町、八王子。
横浜からは生糸の他に、欧米からの商人、カトリック伝道士、フランス料理も運ばれてきました。その中心地であった八日町に新しいフレンチレストランが誕生します。
フレンチコースの愉悦
そのレストランの名前は「ビストロ杉原」。シェフは横浜生まれですが、実は祖母は「八王子芸妓」でした。祖母はさる旦那と恋に落ち、男子誕生。そして、その子を連れ横須賀に嫁ぎます。その男子、杉原喜代次は、長じて神奈川新聞幹部となりますが、二度と八王子の町に帰ることはありませんでした。
その地、八日町に店を持った杉原シェフ。「人生最後の店だから」と出身である横浜ニューグランドホテル、フレンチの研修に行った帝国ホテル、そして欧米で働き学んだエッセンスを生かし、コースで出すことに決めました。
写真:この道50年の杉原シェフ。人生最後のレストラン
世の中は「オモウマイ店」ばやり。大盛りで格安の店ばかりが注目されています。そこにあえてのコース料理の店。
挑戦ですね、と聞くと「料理をコースで味わうのはまるでオーケストラの演奏を聴くようなもの。アミューズから前菜、メイン、そしてデザート……それらの奏でるハーモニーを個室でゆっくり味わってほしいんです」とシェフ。
プライベート感がいっぱい
個室は昼夜2組までですが、合計6人しか入らないので、ほぼ貸し切りです。
コロナ時代にはぴったりの、知り合いだけの食事になります。
コースは、3300円コース、5500円コース、8000円コースですが、ご希望・嫌いなもの等を伝えると、シェフがアレンジしてくれます。
今回は特に「地元の無農薬野菜」にこだわりました。
女性ファーマー、米山直美さんの無農薬野菜をふんだんに使っています。「動物性肥料を全く使わない彼女の野菜は味が濃い」とシェフ。
たとえば5500円のコースでは、約35種の野菜が楽しめます。
ビヤホール・カフェ
7月16日(土)からは約70坪の庭を開放し、ビアホール&カフェも開く予定。
写真:5月に行われたスピッツオフ会。庭のビアホールは夏だけビアホール&カフェになります
個室で自分の好みに合わせたフレンチコースをいただくもよし、暑い中でカ~っとフレンチつまみとビールをいただくもよし。あなた好みの「八日町フレンチ」を探してください。
【ご報告】新型コロナのまん延のため、屋外のビアホール&カフェのオープンを延期しております。室内の個室のフレンチコースのみの営業となります。
地域情報紙 よみっこ
最後までご覧いただきありがとうございます。
よみっこへのご意見・お問い合わせは、下記のメールアドレスへご送付お願いします。
広告掲載についてもお気軽にお問合せください。
よみっこ編集局
[email protected]
ビストロ杉原
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。
- 住所
- 東京都八王子市八日町3−4
- アクセス
- 八王子駅北口 徒歩12分
- 営業時間
- 11:00~14:00
17:00~ご予約次第 - 定休日
- 不定休
- @ayOgrnvNGa0FwI2
- @sugihara_french
WRITER 投稿者
八王子を中心とした超地域密着型(ハイパーローカル)の地域情報紙です。新聞配達の流通を使い週6日発行・お届けをしています。※現在は読売新聞の購読者に限定して、朝刊に折り込む形で発行しています(日刊:5,000部)。八王子(主にめじろ台1~4丁目、緑町、山田町、椚田町、狭間町、館町、小比企町、寺田町、大船町、西片倉2~3丁目、みなみ野、七国※一部分に配布されないところもあります)に配達されています。