特徴的な店名は静岡の方言から
八王子駅前に『だもんで』という居酒屋ができたことを知り「絶対に静岡と関係あるに違いない」と思いました。なぜなら、”だもんで”は静岡の方言、そして何を隠そう、僕は静岡県浜松市生まれで、大学入学のために上京するまで静岡の方言を使っていたから。
“だもんで”は標準語で言うと”だから”
<例文> 「昨日は夜遅くまで飲んだでさぁ、だもんで眠いだよ。」
→昨日は夜遅くまで飲んだからさぁ、だから眠いんだよ。
“だもんで”以外のところにも静岡の方言ならではの語尾が使われていて、なかなかパンチが効いていますが、静岡の人はだいたいこういうしゃべり方をすると思います。もはや静岡に住んでいた年数よりも八王子にいる年数の方が長くなってしまった僕はすっかり静岡の方言が抜けてしまいましたが、静岡に帰ったり、静岡の方言を使う人と話すときには自然と戻ります。
『だもんで』で楽しめるメニュー
■ サッポロ ラガービール(赤星)
閑話休題。店の方の「だもんで」に話を戻しましょう。聞いたところ、やはりお店のオーナーと店長さんが静岡出身で、静岡にちなんだ料理やお酒も提供しているとのこと。それらを楽しみにしつつ、まずは一杯目に赤星をチョイス。
この日のお通しは「磯つぶ貝」と「うずらの卵」
つぶ貝がお通しで出てくるあたり、海鮮に自信があることが窺えますね。
■ 滋養鳥のタタキ
皮目をパリッと焼いて、中はレアでいただくタタキ。くさみのない滋養鳥だからこそできる調理法ですね。
■ だもんで特製 和風じゃがバター
他では食べたことがない創作メニューも。ほくほくのじゃがいもとかりかりのハッシュポテトを、かつおだしとホイップバターでいただく和洋折衷な一品。
■ 刺身盛り合わせ
「魚がおいしい店だと知ってもらいたい」という思いがしかと伝わってくる、丁寧でセンス溢れる盛り合わせ。この日はアジ、しめ鯖、生だこ、ボタンエビ、マグロの5種でした。
■ だし巻き卵
個人的に日本酒を飲むときには必ず食べる「だし巻き卵」
卵好きを満足させるボリュームと、ふわっとふるふるな焼き加減がたまりません。
静岡の地元の味と地酒を堪能
こちらのお店では静岡で人気がある地元の酒が飲めます。左から「富士錦」「臥龍梅」「磯自慢」。どれも静岡を代表する銘柄です。
■ 富士錦酒造「富士錦 湧水仕込 純米酒」
富士宮市にある富士錦酒造の1本をチョイス。富士山の麓にあるという地の利を活かし、湧水を仕込水に使っているのだそう。この日は冷酒でいただきましたが、ぬる燗や常温でも楽しめそうなまろやかな味わいです。
■ 自家製さつま揚げ
静岡で有名な「丸六食品」のすり身を使った自家製のさつま揚げ。一般的なさつま揚げよりもふわっととろける食感で、クセになる味わいです。
■ 黒はんぺんの造り
最後は静岡県民のソウルフード「黒はんぺん」
静岡では当たり前に食べられるこの味も、東京ではある意味“珍味”なのかなとしみじみ感じながらいただきました。
朝の4時まで営業していたり、食べ飲み放題(平日限定)を実施していたり、さまざまなニーズに応えてくれるお店です。静岡の味を楽しみたい方もぜひ行ってみてください!
酒場食堂 だもんで
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。
- 住所
- 東京都八王子市三崎町3-3 ANDビル 1階
- アクセス
- 八王子駅北口 徒歩3分
- 営業時間
- 17:30~翌4:00
- 定休日
- 日曜日
- 電話
- 042-686-0455
- @damonde0690
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