八王子がROCKで揺れた!新たな歴史を刻んだ『hachidori-ハチドリ-2023』レポ!

八王子がROCKで揺れた!新たな歴史を刻んだ『hachidori-ハチドリ-2023』レポ!
ナル

みなさんこんにちは。
いつもはのんべえ&音楽好きライターのNALUです。
今回は八王子、いや、関東のロック好きが待ちに待っていた「HACHIOJI ROCK DREAM2023」(通称ハチドリ)が3年ぶりに開催ということで、初参戦してきた様子をレポートします!

フジロックとも、サマソニとも、朝霧とも違う、都市部でのサーキット型音楽フェスならではの楽しみが満載の一日、まずはご覧ください。

HACHIOJI ROCK DREAM(通称ハチドリ)とは?

実は、八王子はロックが盛んで、たくさんのロックバンドが全国で活躍中。
そんなロックバンドの夢やパワーを生かして活力みなぎる街にしたい、という想いが結集して開催されているのが、2016年から開催されている「HACHIOJI ROCK DREAM(通称ハチドリ)」です。

全国規模のバンドから市内で活動するロックバンドなど、約130組(アマチュアバンド含む)が、市内のライブハウスや飲食店など16会場でライブを行う!というサーキット型の音楽フェスです。
しかも、たくさんの人が街中をまわるので、飲食店などもしっかり潤う仕組みができている点も、このイベントが愛され続けている証。まさにみんながwin-winになれるイベント、それがハチドリなのです。
では、さっそくロックの坩堝(るつぼ)に出発しましょう。

タイムテーブルとマップ

まずはタイムテーブルとマップをチェック。

1日で、約130組のバンドが16会場でライブするのですから、事前にある程度目星をつけておかないと、入場できなかったりするケースもあるので注意が必要です。それくらい大きなイベントですから。
ぼくは、この時点ではいくつか観たいバンドをみつけ、それを軸に廻っていく作戦を練りました。果たして希望通りうまく廻れるでしょうか。

いざハチドリヘ!

まずはあらかじめ購入しておいたリストバンドを受付で受け取ります。

ちなみにこれだけのバンドを見ることのフェスでありながら、参加費はなんと3,000円!!
アマチュアも出るからとはいえ、ハルカミライやフラチナリズムまで出演すると考えると驚くほどお得なチケットですね・・・。

しかも協賛しているお店によってはドリンク無料などのクーポンまでついているとは・・!なんてホスピタリティとコスパの高いフェスなんだろう。
さっそく会場へ向かうと、日曜の午前中にも関わらず人がたくさん!ハチドリ効果、すごいなぁ。

まさか会場も混み混みなんじゃ・・・これは急がねば!

①フラチナリズム

最初に訪れたのは、八王子観光大使も務める、ご存じ「乾杯バンド」!
一発目にフラチナリズムがやるとは、八王子らしいというか、ハチドリの気合がうかがえます。

盛り上がること間違いなしのバンドですから、一目みようと向かったのですが・・うーお、いきなり入場規制!嫌な予感があたっちまった・・。あらためてハチドリのすごさを思い知らされた・・・。と、落ち込んでいてもしょうがない!次へいくぜ!

②ギロッポン

続いては、八王子を代表するハードコアバンド「ギロッポン」に向かうことに。僕自身がもとメタラーで、スラッシュやデスメタル系バンドなど聴きまくっていましたから、気づけばこちらに足が向いていましたw

販売されているCDのセールスコピーによると「見た目は凶悪、中身は誠実、音は轟音、人はPOPの3人組で、『鋭い音と刺す言葉』を合言葉に、八王子シティメランコリックハード歌謡を掲げ活動中」とのこと。
むぅ、果たしてどんなサウンドなのか・・・意を決して身を投じると・・・

うおぉぉおおぉぉおおおおおおおぉぉおおおおぉぉおおおぉぉ!

まさに轟音!轟音!!轟音!!!轟音の波がガンガン頭に、耳に、腹に、身体に押し寄せてきます!
くぅー!!きてるなぁ!しかもメンバーの方もセールスコピーそのまんま。
外見は超イカつい(すみません)ですが、お客様からイジられたりするシーンもあり、内面の優しさが溢れていましたね。サウンドはもちろん、そんなギャップもギロッポンの魅力だと思いました。それにしても、久しぶりにこんなハードなライブを体験しました。
あー、耳やられた~w

③散々オールしたっす!

耳がほぼ聞こえないまま(笑)次に向かったのは、飲みの先輩である「団長さん」(写真中央)がボーカルを務める「散々オールしたっす!」

どっかで聞いたことあるバンド名・・・そうです、こちらはサザンオールスターズの名曲を演じるバンドなんです。しかも演奏は超一流。コンパクトな店内にありながら、クリアで一体感のある演奏、そこにドッシリ&ガッシリ、ちょっぴりハスキーな団長さんの声がまた合う!次から次へと押し寄せるサザンの名曲に、オーディエンスもこの盛り上がりよう!

さらに、店外にまで人が溢れるほどの盛況ぶりでした。
いやー、それにしてもみんなやっぱりサザンを愛してるんですね~。すげーな、やっぱ。

④THE WELL WELLS

サザンの名曲の興奮冷めやらぬまま、次に向かったのは「THE WELL WELLS」。
こちらは、ハチドリを主催されている奥くんもメンバーに加わるバンドで、爽やかでノリノリの疾走感溢れるメロコアサウンドが最高!ロック好きならもう見逃すわけにはいきません!
会場に入ると、もう超満員!しかも一曲目から縦ノリのメロディックな曲に、オーディエンスのテンションも大爆発!ぼくがあと25歳若ければモッシュしてましたww

いやー、これぞメロコアよね!超元気でる~! ロックが好きでよかった!、って心底思ってしまいました。

⑤CRANK BAR

ここでひとまず、ハウスミュージックとビールを楽しみにCRANK BARさんへ。
CRANK BARさんはクラフトビールをメインに提供するBAR。とてもおしゃれで開放的な空間で、気軽においしいクラフトビールが楽しめると評判です。予想通り、たくさんの方たちでにぎわっていました。

しかも当日はハチドリということもあり、DJブースが設けられていて、超心地よいハウスミュージックが流れていたので、余計にテンションが上がりましたね♪

また来たいと思うような素敵なBARで、とっても癒されました!

⑥レイザーラモンRG

お次は、ちょっとミーハー心でみたかった『レイザーラモンRG』さんのバンドに。なんでもハードロックがお好きらしく、きっかけは「ベストヒットUSA」しかもガンズの名盤「アペタイト・フォー・ディストラクション」を聴きまくっていたのだとか。まるで自分と一緒でかなり勝手に親近感がわきましたw

会場に入ると、やっぱり超満員。入れたのが超ラッキーでしたね。
さすがの人気芸人さん、しゃべりもうまいし、一発目にボン・ジョヴィの超ヒット曲「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」を持ってくるあたりも、ハードロック好きにはたまらないですね~!

そのあともXの曲を演奏したりと、ロックを軸に次々と曲を繰り出して盛り上げるあたりは、さすがとしかいいようがありませんね。ちゃんと、八王子「あるある」をちらつかせながらの構成も、お見事でした!

⑦‘soras

レイザーラモンRGさんを後に、次に向かったのが『‘soras』
実はこちら、なんの前情報もなかったのですが、一緒に回っていたカメラマンの直感で急遽聴いてみることに。それが・・・メチャメチャ良かった!

女性ボーカルのしっかりとしていながら、きれいに消えていくような歌声と、クリアなトーンのギターサウンドが全体的にアンビエントな雰囲気を醸し出していました。もともとアンビ好きというのもありますが、それまでけっこうノリノリの曲ばかりきいていたので、『‘soras』さんの楽曲や雰囲気は、特に新鮮に感じましたね。マジでチルできました。アンビが好きな方は、ぜひぜひ聴いてほしいですね!

こういう幅の広いジャンルの曲を楽しめるのも、ハチドリの魅力なんですね!
やっぱりハチドリは面白い!

⑧ハウンドトオル

しばしの小休止のあとは、ハウンドトオルさんへ。こちらはそうです、あの日本を代表する「ハウンドドッグ」の名曲を、これまた素晴らしいクオリティで演奏するバンドです。
会場に着くと、もう一杯でしかもみんなノリノリ。さすがに名曲だらけの人気バンドだけありますね!

特に、日清カップヌードルのCMでも使われた名曲中の名曲「ff(フォルテシモ)」や、これも名曲「BRIDGE~あの橋をわたるとき~」の時は、会場にのまれて思わず拳を振り上げそうになったほど。それくらい演奏も、歌もメチャメチャうまかったですね。オリジナルの曲じゃなくても、これだけ盛り上がれるって、マジですごい!音楽っていいなぁ~。最高です。

主催の奥くんに聞く、ハチドリを終えての印象と今後の展望とは?

最後に、このフェスを企画・実行している奥くんに、今回の感想や今後の展開についてききました。

――まずはようやくの開催、おめでとうございます!今回はいつ頃開始するか決定されたのですか?

奥「今回は2022年の9月から準備を始めてました。コロナもまだどうなるかわからない状況でしたが、ZEPPのキャパシティが100%に戻ったりしていたので、いつもよりも遅めでしたが、開催を決定しました!」

――ハチドリファンのかたも随分喜んでいたんじゃないですか?

奥「そうですね、みなさんすごく楽しいといってくれていたので、本当によかったです。ハチドリの楽しみ方っていろいろあって、お目当てのバンドを見るためにくる方もいれば、お友達の演奏をみるために来る方、ロックフェスが好きでそういったバンドをたくさんみるために来る方、とにかく音楽との偶然の出会いを楽しむためにいろんなお店に入る方。そうした方々のニーズがある程度は満たせたのかな、という印象はありますね。

あと、ハチドリは半分以上が八王子以外の他県からお越しになるので、そうした方からも待ってた!楽しい!という言葉をきけて、ああ、開催してよかったなあと、本当に思います。」

――ハチドリは、「武道館アーティストから、街ののんべえまで参加できる!」という幅の広さが大きな魅力のひとつだと思います。これだけ幅広いアーティストの方々を集めるにあたっての、なにか基準だとか、こだわっていることはありますか?

奥「今は、自分と関係のあるアーティストやバンドの方に機会があったらお声掛けをさせていただいて、出演いただける数の調整を行っていますね。あと、ひとつこだわりというかポリシーがあって、若手で意識の高いアーティストやバンドの方は、あえて出演のハードルを上げています。それは、まずは『ハチドリ出演』を目指してほしいから。

より高みを目指していくには、野球でいえばプロを目指してほしいですし、ハチドリがその登竜門のような存在であり続けることで、若手を育てていきたい、という気持ちが強いですね。」

――最後に、次回以降の計画や目標があれば、ぜひお願いします!

奥「もちろん2024も開催に向けて準備を進めていきたいと思っています。今回は、過去と比べて音の出せる会場が少なかったので、今後はもっとバンドの音が出せる場所をみつけたいと考えています。例えば京王八王子方面でご協力いただけるお店やスペースがないかも検討したみたいですね。

あとは、何かしら街を活性かさせたい、貢献したい、という気持ちから、あえてフェスを3,000円に設定しています。浮いたお金で飲食や買い物をしていただけたら、少しは街に貢献できるんじゃないかなと。なので、ハチドリを活かして、お客様と街、僕たちがウィンウィンの関係を築いていけたら本当に素晴らしいですし、嬉しいですね。そういったことも、今後はより強く目指していきたいと思っています!」

まとめ

みなさん、いかがでしたか?
八王子市街を巻き込んだ一大ロックフェス、初めて参戦しましたが、地元密着のライブがこんなに楽しいとは正直思ってもいませんでした!

超有名バンドは一握りで、マニアックな知られていないバンド、アマチュアの方々のバンドなどが大半を占めていますが、まじで「So What!?(それがなんだっていうんだ)」というくらい、めちゃめちゃ楽しかったですね。ネームバリューだけじゃなく、オーディエンスが心を開けば、音楽ってこんなにも楽しくて気持ちの良い楽しみ方ができるんだと、あらためて感じた1日でした。

ナル

いや~、ロック好き、いや音楽好きで本当によかった!
演奏されたバンドのみなさん、運営側のみなさん、場所を提供された飲食店の方々、参加されたオーディエンスのみなさん、本当にありがとうございました&お疲れ様でした!
はやくも来年が待ち遠しいです。

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