今回は、芸者の皆様がお仕事前に髪を結って頂く美容室『八王子美髪店』へ!
髪を結って56年にもなる、元・リエ美容室の川嶋先生が、八王子芸妓組合 ゆき乃恵の女将・めぐみさんの髪結いをしているところを取材させて頂きました!
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公開日: 2023.07.26
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中町にオープン!!八王子芸妓組合による髪結い美容室『八王子美髪店』
公開日: 2022.09.22
中町 黒塀の一角にオープン! 中町黒塀通りにある花街。 芸姑衆の置屋『ゆき乃恵』さんの斜め前に、八王子の歴史を継がれる場が誕生しました。 その名も『八王子美髪店』髪結い専門店の美容室です。 芸姑衆の皆様が日頃されている髪型がまさに“髪結い”…
中町黒塀通りにある花街。
芸姑衆の置屋『ゆき乃恵』さんの斜め前に、八王子の歴史を継がれる場が2022年に誕生しました。
「美髪」のロゴには、美にはかんざしが、髪には枝垂れ柳がアクセントとして描かれています。
――川嶋先生はどれくらい髪を結われているのですか?
前のお店で55年、こちらで1年なので56年になりますね
――美容師になったキッカケはなんですか?
中学生頃から髪をいじる事が好きでした。高校の時には神楽坂にある叔父の家にいたのですが、神楽坂には花街の人々が近くにいて、何となくその中で育っていたこともあり慣れ親しんでいた事もあったんです。
そんなことがあって、代々木に山野美容室の学校に通い、美容師になりました!
川嶋先生は、もうレジェンドと言って過言ではないお方ですよ。元はここのご近所にあった『リエ美容室』で長年、髪を結われておりましたから。
川嶋先生が美容師として末永く活動を続けて頂きたいという気持ちで、このお店を立ち上げました。
――芸者さんの髪を結うという美容室というのは、ほとんどないですよね。
芸者衆も伝統を八王子で守り抜いていって欲しいけど、その前に芸者衆の髪を結ってくれる方がいないとですね。
そうなんです。髪を結えていないと、着物を着ただけでは芸者さんではないのでそれも含めてとても貴重な存在です。
――今髪を結えるのは川嶋先生だけなのですか?
今は一生懸命修行をしている方もいますよ!
――先程からたくんさん芸者衆の方が入られていて、ここは穴場ですね!
芸者衆の私生活が少し見える場所ですね(笑)
はい、芸者衆が芸者に変わる場所です。
髪を結って、気持ちが切り替わり、普通の生活から芸者として切替をする大切な場所なんです。
――最後に、めぐみさんから読者へメッセージをおねがいします!
八王子の魅力の一つでもある、和の文化。もっと多くのエリアの皆様に、こういった美容室が八王子にあるよって事を知って頂きたいと思います!
また、これから八王子まつりなどのイベントももりだくさん!
浴衣でお越しの際は、ぜひ『八王子美髪店』で髪をセットしてお出かけするのも素敵ですよ♪
ユージの書評
なかなか男性は行かない場所ではあるので、今回取材としてお伺いをさせて頂き貴重な機会を頂きました、めぐみさんにまず御礼申し上げます。
川嶋先生の技術を一生懸命見て覚えようとされている助手の皆様の目線からこの世界での偉大な方というのを感じました。
そして、めぐみさんのコメントの中でとても印象深かった事、普通の人が芸者になる切替の大切な場所どの職業も大変ですが、芸の世界もとても大変な世界だと思います。
普段の生活から私がテレビなどで見る白い白粉をし綺麗に着付けをされた姿に変貌するに至り、内面も切替をしていく、そんなスイッチ的な場所でもあるんだなと感銘をうけました。
芸者さんという職業も決して多くはないと思います。むしろ、職業としては圧倒的に少ないと思います。
その世界に導いてくれるために必須である髪を結ってくれる美容室というのがどんどんと少なくなってきている。
私達は華やかな芸者さんの姿しか普段は見えていませんが、その裏ではこのように屋台骨のような大切な髪を結ってくれる方がいるんだなと勉強させて頂きました。
今年はいろいろな場所でこの3年間近く出来なかったイベントなどが再開し出してきており、八王子としても夏の大きなイベント
“八王子まつり”が迫ってきています。ぜひこの機会にレジェンドの髪結を体感してみては如何でしょうか?
美容室 八王子美髪店
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。
- 住所
- 東京都八王子市中町9-12
- アクセス
- 八王子駅北口 徒歩6分
- 営業時間
- 9:00~14:00 予約時に時間の相談可
- 定休日
- 日曜日
- 電話
- 042-624-7372
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