八王子市民なら思わずニヤリ!『八王子愛』にあふれた新たなラップを聞いてくれ!

八王子市民なら思わずニヤリ!『八王子愛』にあふれた新たなラップを聞いてくれ!
ナル

みなさん、こんにちは。
音楽とお酒をこよなく愛する「元メタラー、いまライター、大好きなのはいつも酒BAR(場)」のNALUです。素人ながらちょっとだけ韻をふんでみました(笑)

今回は、八王子のラッパーによる「八王子愛」が詰まった、超かっこいいラップミュージックが完成した!とのことで、お話をきいてきました!
恥ずかしながら、ラップについてほぼ素人のぼくですが、今回の取材を通じてラップに対するイメージが変わり、がぜん興味が湧いてきました!みなさんにも、ぜひラップの魅力をお伝えできればうれしいです!

八王子の新たなラップ『ステキ八王子』を聴いてみよう!

ラップというと、不良、悪、というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、とんでもない!すごく奥深く、血の通った、とても人間味溢れる、さまざまな可能性を秘めた音楽なんです。

そんなラップに、真摯に向き合う八王子ラッパーのみなさんの「八王子愛」は、ラップに対する印象を変えてくれます。ということで、まずは曲を聴いてください!

参加したラッパーのみなさんを紹介

「ステキ八王子」いかがでしたか?「あ、わかるわかる!」「これあるよね~」なんて、八王子になじみのある方なら、くすっとしちゃう感じのリリック(歌詞)と、それぞれのラッパーの方の個性が際立つフロウ(歌い方)、そして軽快でクールなかっこいいトラック(曲)

ラップ好きじゃなくても、思わず「おっ!」っと反応してしまうこの「ステキ八王子」を作り上げたラッパーを含む、取材に応じていただいたみなさんがこちら!

――この個性的なラッパーのみなさん、どんなことがきっかけで集まったんでしょう?

Laughさん
KYが開催している「Locomotive」というイベントで、今回のメンバーと、八王子に共通する仲間と、曲をつくろうと言ったことがきっかけですね。

つくるなら、みんなで『マイクリレーをやろう!』みたいな感じになって、実際に歌詞をみたんですけど、すごくイイ感じで。

ラップって一言でいっても、いろいろなスタイルや個性があるんですが、なんだかとてもマッチしたんですね。それで意気投合したという感じです。

――スタイルが合わない、世代が違う、ということでやりにくさはないんでしょうか?

EITさん
スタイルの違い、世代の違いを超えてもできる。サブカルチャーであるヒップホップには、違いを認め、リスペクトしながら、ミックスして新しいものをつくりだせる。そんな自由で強い力があると思ってます。

ぼく自身、個々に活動している八王子のラッパーをつなぐイベントも企画したり、若手のラッパーを育てたりしているので、ラップの可能性というのを人一倍感じているのかもしれません。

今回でいうと、ぼくらは長くて20、25年くらい、真剣にラップをやっていきているので、気持ちは一緒というか、根っこは一緒というか。そういう部分でも、呼吸がすごく合ったんだと思います。

――なるほど。それぞれの違いを認めリスペクトすることで、さらに良いものを創造していく。まさに、いま世の中で必要とされている「多様性」をリアルに体現しているのが、ラップであり、ヒップホップであり、サブカルチャーなんですよね!

また、若手のラッパーを育成している、ということにも、とても共感できます。ラップを通じて、他者を認め、リスペクトする心。自分のスタイルを磨き、仲間と共に切磋琢磨しながら、常に良いものをつくり、発信していこうとする力。

これこそ、いまの、そしてこれからの日本にとって、とても必要とされる力だとぼくは思います。

そんな素晴らしいラッパーのみなさんがつくった「ステキ八王子」どうやって生まれたんでしょう?

ステキ八王子ができるまで

KYさん
さきほどLaughさんが話した「Locomotive」というイベントで、一曲つくってみようという話になったんです。ほかのメンバーなどにも声をかけて、つくろうという話になりました。総勢8MC、2DJでしたね(笑)

千晴さん
リリック(歌詞)には、それぞれの感じている「地元愛を出していこう!」という話になりました。
ラップは意味やリズム、韻を考えて言葉を選んでいくのが楽しい反面、とても難しい作業なんです。

ただ、溢れ出る地元愛をベースに書くということと、今回は8人もMCがいるので(笑)、みんながどんなリリックを書いてくるのか、どんなスタイルでライムするのか、完成がどうなるのか、とっても楽しみワクワクしながら参加できました(笑)

――どんな風に曲はできていったんですか?

KYさん
最初は、カラオケでLaughさんがつくってくれたトラック(曲)をもとに、個々にリリック(歌詞)を加えて、次のラッパーにまわしていきました。

千晴さん
トラックについては、Laughから送られてきた音が、自分らの年代が良く耳にしていた感じで、「あいつやりやがった(笑)」という感じでしたね。

GRASSさん
みんなのリリックを聴きながら、自分のリリックを重ねていく作業は、超刺激的でした。「まじか、あいつの最高じゃん!」なんて(笑)。プレッシャーもすごかったですけど、緊張感と楽しさが交差して、最高に楽しかったですね。

Laughさん
こうやってみんなに重ねてもらったリリックを最後に調整して「ステキ八王子」が完成したわけです。良い曲が生まれた!と感じました。

――ちなみに「ステキ八王子」は2曲目があるそうですね。

千晴さん
そうなんです!ステキ八王子ができたとき、Laughから、ぼくの曲である『THE 599 in da hood』のRemixを「同じメンツでつくってもいい?」と相談があったので、快くOKしました!

今度リリースするTHE599のアルバムにも入れたいと思っているので、ぜひ聴いてほしいです。ちなみにリリック(歌詞)は、↓のような感じです。

ちなみに、11月11日の「八王子魂」で、このメンバーと一緒に一曲歌う予定です。生で聴いて、みんなで盛り上がってもらえたらうれしいです。みなさん、ぜひ遊びに来てください!

速報!【11/11.12】『八王子魂 Festival & Carnival 2023』開催決定!八王子市民先行販売も!

公開日: 2023.06.19

2023年11月11日(土)、12日(日)に八王子エスフォルタアリーナで『八王子魂 Festival & Carnival 2023』の開催が決定いたしました!アンバサダーを務める八王子会のヒロミさん、ファンモンのファンキー加藤さん、KIC…

これがラップの魅力なのか!

ここで、ラップの魅力について少しだけ調べてみたので、ご紹介させてください(ご存じの方、すみません)

そもそもラップとは?

「ビート」にのせて、しゃべるように歌う独特の歌い方で、 「リリック(歌詞)」で「ライム(韻)を踏む」ことと、リズミカルに抑揚をつける「フロウ」という手法が特徴です。ステキ八王子をもう一度歌詞をみながら聴いてみると、よくわかると思います。

ちなみに韻とは、母音(aiueo)をそろえた単語やフレーズを繋げることをいいます。
例えば マイク(aiu)、ナイフ(aiu)、ライブ(aiu)という同じ母音を使って「俺のマイク まるでナイフ 尖った言葉で制するライブ」のようなリリックをつくるイメージです。

ナル

声と言葉だけでラップっぽくなるって、なんか不思議で、自分もラッパーになれるかも?なんてちょっと思ってしまいませんか?(笑)

なんとなくですが、年齢や性別関係なく、少しでも伝えたいこと、表現したいことがあるのなら、韻やフロウといった難しいスキルはさておき、とりあえず軽い気持ちでチャレンジできるのも、やはりラップの魅力なんじゃないでしょうか。

小さなきっかけが、大きなムーブメントをつくったり、自分の人生を豊かにしてくれたり。そんな可能性を、ぼくはラップに感じました。あらためて、ラップって面白いし、めちゃくちゃ深い!!聴かず嫌いの人がいたら、絶対に心を開いて聴いてみてほしいと思います。

ちなみに、ラップは「HIPHOP」の一要素だそうで、HIPHOPは、「MCing(ラップ)」「DJing(スクラッチ)」「Breaking(ブレイクダンス)」「Writing(グラフィティ)」の4大要素で構成された、総合芸術をさします。

HIPHOPは、根本的に
“Peace(平和) Love(愛) Unity(結束) Having Fun(楽しむこと) Knowledge(知識)”を信条としているそう。

ナル

HIPHOPを駆使して貧しさから這い上がるためには、知識(知恵)を用いることが不可欠で、それを磨き、研ぎ澄ましていくことで、楽しんだり、仲間や家族を守ったり、結束を守ったりでき、それが愛や平和につながっていく、ということらしいんです。

だから知識や知恵を磨く必要があるんだ、と本当に理にかなった考え、教えだと思います。
おじさんの僕の心にも響く考え方だなと思いました。

EITさん
やはり、世代や年代を超えられるのが、ラップの魅力や楽しみ方です。
HIPHOPには「dig(ディグ)る(=掘る)」という言葉があります。「いろいろ掘り下げて、調べて、新しい音楽と出会おう」という意味で、「ディグる」ことで、自分が普段聴かない音楽に出会えたり、もしくは興味を持つキッカケができるんです。

たとえば、過去の楽曲のフレーズを使い新しい楽曲として再構築する「サンプリング」という手法を使うことで、古い曲が新しい曲へと生まれ変わる。それをもとにまた新しい曲との出会いが生まれる。という感じですね。

だから、年代を超えて共感できたり、楽しめたりしますし、曲を「後世に伝えていく(=残していく)」ことができる。

これもラップの大きな魅力だと思いますね。

ちなみに息子のGAKKUNも、ぼくの影響でラップにチャレンジしていますし、一緒に楽しんだりしています。
いまでは、ぼくよりも詳しいかも(笑)こうして世代を超えて共通の話題ができるのも、ラップの幅の広さ、自由度のおかげだと思います。

ラッパーのみなさんからのお知らせ&メッセージ

リリース&イベント情報も要チェック!!

千晴さん
さきほども触れましたが、THE599のアルバムを出すことになりました!その中に、ステキ八王子の同ナンバーのTHE 599 in da hood Remixも入れたいと思っていますので、ぜひよろしくお願いします!

KYさん
10月28日(土)にロコモーティブVol.52をやります!

このイベントは、HIPHOPだけじゃなく、いろんなジャンルの曲をかけるので、音楽好きの人ならきっと楽しめると思います!

あとは、今後、もっと音楽やHIPHOPに興味をもってもらえるよう、例えばDJ体験なんかもやってみたいですね。いまの若い子の中にはレコードをさわったことがない子もいますし。そういう子にもこうした機会を提供できると、もっと音楽やラップ、HIPHOPの裾野が広がっていくんじゃないかと思います。

EITさん
ぼくは今後も若手育成に注力していきたいですね。ラップやグラフティなどHIPHOPを体感してもらいながら、若手を通じてカルチャーを広げていけたらうれしいですね。

とにかくこれからも「楽しくやる!」ということでしょう!それに尽きます!(笑)

ラッパーのみなさん
そうそう!(うんうんうなずくww)

――みなさんありがとうございました!

まとめ

みなさん、いかがでしたか?
ぼくは人生で初めてラッパーの方にお話をうかがいましたが・・驚きました。

短時間でしたが、こんなにも音楽に、人生に、真摯に向き合い、取り組んでいるひとたちがいるんだ!という、衝撃ですね。

また、お話をうかがっていく中で、どんどん引きこまれていくというか、やっぱり真剣に物事に取り組んでいる人たちだけに感じる「風格」っていうんでしょうか、「オーラ」というんでしょうか。そういう雰囲気を感じました。

あとは、もう底なしの「八王子愛」ですかね!(笑)
もう、みんなで八王子への愛をラップにしちゃうくらいですから。

そう考えると、八王子ってほんとに市民から愛されている、すごい街なんですよね!!人間に例えたら、もう超モテモテな街ってことですよ、まじで(笑)

ぼくらジャーニーも、彼らに恥じないくらい、これからも八王子を盛り上げていきたいと思いました! それくらい刺激的な時間でしたね。

ぜひみなさんも「ステキ八王子」を聴いていただき、八王子愛への扉、そしてラップやHIPHOPへの扉を開いてください!お待ちしています(笑)

最後までお読みいただき、ありがとうございました~。

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