こんにちは!ワイン大好き、ちょんちょんです。突然ですが、「ワインの裾野を広げたい」というワイン好きの現役大学生が、「ワインに興味がある」「交流を育みたい」大学生を対象に、ワインイベントを開催しているとの情報をキャッチ!しかも場所は、高尾で人気のパン屋さん『いなこっぺ』さん。さらに「ワイン×惣菜コッペパン」の組み合わせを楽しむというじゃないですか!これは行くしかない!ということで、当日の賑やかでホットな様子をレポートします!
「ワインっておいしいんだ!」にぎやかなイベントの様子
イベント概要
- 日時
- 4月20日(土) 17:00~20:00
- 場所
- 惣菜ベーカリー&カフェ 『いなこっぺ』
- 会費
- 3,000円
参加者は、大学生ワインサークル『CUPS』の主催者であるkotaさんが、同じ学部や授業、留学生ラウンジ、友人同士で誘い合って実現。ワインをツールに「交流すること」を目的として集合、日本人の学生に加えて、各国からの留学生も集まる、賑やかで個性的なメンバーでスタートしました。
大学生ワインコミュニティ『CUPS』
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つなげーと
ワインイベントは今回で5回目、毎回kotaさんが知り合いに声をかけ、参加者が自分の友だちも誘ってきてくれるそう。そのため、参加者同士は「初めまして」な感じの方も結構いるそうですよ。
当日は17:00に集合、時間に合わせて、少しずつ参加者が集まってきました。始まるまでは、やっぱりよそよそしさや緊張感が伝わるような、少し硬い雰囲気も感じられます。
主催者であるkotaさんからの挨拶と、参加者への感謝の言葉、イベント趣旨や内容について説明でスタート。今回は、いなこっぺさん自慢のボリューミーな『惣菜コッペパン』とワインの組み合わせがテーマ。「どのコッペパンにも、どのワインでも合うようにワインをセレクトしていますが、自分が口にしてみて、どの組み合わせがおいしいか探してみてください」とkotaさん。
参加者全員にグラスが行き渡り、いよいよ乾杯!交流会の始まりです!
コッペパンを勧めたり、渡したりしながら「どうぞ」「ありがとう」の声が。少しずつ、会話の輪が広がっていきます。おいしいワインとおいしいコッペパンを口にして、顔もほころび緊張もほぐれてきた様子。
次々にワインが空いていき、ボトルを回しながら順番におかわりを注ぎあって、また新たな会話が生まれていました。
「名前は?」「学部どこ?」「この会は何回目?」といった自己紹介から始まり、「このワインおいしいよ、飲んだ?」「あ、そのワイン注いで!」というやり取りをキッカケに、今勉強していることや、留学経験の話など、共通の話題を探しながら、会話に花を咲かせています。
会場を見渡してみると、ほぼ必ず誰かが誰かと話をして笑っている状態になっていました。
次第にみんなが打ち解けてきて、ほかのグループに声を掛けたり、まだ交流していない方に話しかけるなど、段々と交流の幅が広がっているようでした。
また途中から参加した人も加わり、握手やハグなどで挨拶しあって、会話の輪の中に溶け込んでいました。
参加者の中には、タロット占いができる人がいて、盛り上がっている様子も!ちょんちょんもお願いして見てもらったところ、あえて何も話さなかったのに(笑)
結構当たっていてびっくり!!
参加者の声
「『もっと自分の直感を信じてもいい』と言ってもらえました。直感に従いつつ、自信を持てるようにもう少し感性を磨いていこうと思いました。」
「留学中にワインを口にすることはありましたが、日本ではなかなか飲むことができていませんでした。今日みたいに色々なワインを少しずつ飲める機会は楽しいです。」
「⼈数も多くて、すごく楽しかった!みんなでできるゲームがあればもっと楽しいかも!」
「いつも飲んでいる⽩ワインとは違う、⼤⼈な感じの⽩ワインだったので新鮮でした!また、⾚ワインもおいしく感じられて嬉しかったです!」
「普段はロゼがあまり飲まないのですが、この日に出されたロゼは、おいしく楽しむことができました」
「ロゼワインとツナのパンをあわせてみたら、超おいしかったです!」
「全体的に雰囲気がとても良くて、沢⼭の⼈と会話できてとても楽しかった!コッペパンもめっちゃくちゃおいしいし、ワインもおいしかった!」
「とてもリラックスした雰囲気で、ワインとコッペパンの相性が抜群だったのが驚きでした!」
「ちょっと炭酸強めなワインが多かったけど、今回はフードと⼀緒に飲んだこともあり、おいしくいただけました!」
「⽢くて、飲みやすい⾚ワインがあったのが印象的でした。」
「ワインは飲みたくても量が多いのでなかなか飲む機会がありませんでした。このワインパーティーは、いろんなワインをフードと⼀緒に飲めたので、楽しめました!」
「思っていた以上に、どのワインもすごく飲みやすかった。」
「甘くて泡立つ赤ワインが大好きでした!!白も素晴らしかったです!」
「ワインとパンの組み合わせがこんなにおいしいとは思っていませんでした。」
ちなみに、今回のワインと総菜コッペパンの組み合わせについて、何人かにお気に入りを聞いてみました。『甘口ランブルスコ(赤の微発泡)』×『カスタードいちご』『アスティー(甘口のスパークリング)』×『唐揚げ』が特に人気のようでした!ほかにも、『ロゼ』×『ツナきゅうり』、『ランブルスコ』×『ナポリタン』を推す声もありましたし、「そもそもパン自体が超おいしいので、どのワインにもあってて決められないです~!」という声もありましたよ。
ちょんちょんも、『ランブルスコ』×『カスタードいちご』に1票!甘くて芳醇なランブルスコに、カスタードのしっかりした甘みといちごの爽やかさの組み合わせが、とてもおいしかったです。
店内が明るい話し声と熱気に包まれ、あっという間の3時間(+ちょっと時間オーバー)でした。ワイン好きの私にとって、ワインが好きになる瞬間に立ち会えたことは、とっても貴重でしたし、なにより楽しんでいる姿がとっても嬉しかったですね。今後もいろいろなテーマで、ワインを楽しんでいただければと思います。
あと、たとえば先日行われた『八王子ワインフェスティバル』に学割などが設定されたら、もっと若い世代の方にもワインを楽しんでもらえますし、八王子在学中の学生さんが、八王子の飲食店を楽しむきっかけにもなるんじゃないでしょうか?
それこそ、SNSでの拡散も含めて、八王子の活性化にもつながりますよね。主催者の皆様、ぜひご検討ください!(笑)
参加者の皆さん、ご協力ありがとうございました!!
主催者・Kotaさんと、いなこっぺ共同代表・千晴さん想い
――今回のイベントについてお聞かせください。
Kotaさん:5種類のワインと5種類のコッペパンのペアリングを、実際にワインをテイスティングしながらミーティングをして決めました。どのワインとどのコッペパンを組み合わせてもペアリングが成立するように内容を決めました。参加した人が主体的に、自分だけの正解のペアリングを見つけて楽しむことができる会になると嬉しいです。
――今回は『いなこっぺ』さんとのコラボということになりました。
Kotaさん:高尾の街に住み、馴染みのある人が集まる『いなこっぺ』さんでイベントを開催できることは、率直にありがたいと思っています。普段、僕ら学生が赴かないような場所にも魅力がある、ということを知れたことが本当に嬉しいです。また、ワインとコッペパンという、あまりメジャーではない組み合わせに、僕らなりに取り組める環境をいただけたことが、刺激的で楽しかったですね。
――ワイン選びで、考えていることはありますか?
Kotaさん:ワイン選びについては、飲んだことがあっておいしいもの、イタリア人の教授や友人などに聞いて、おすすめしてもらったもの、その時の話題性があるものを念頭に入れて、選んでいます。また、学生に馴染みのある、全国チェーンの輸入食材店などで、手ごろな価格で簡単に買えるワインを選ぶことが多いです。イタリアワインを選ぶことが多いので、生産国を見ることはありますが、品種やテイスティングノートに書かれていることは重要視していません。
――コッペパンはどのようにしてチョイスされたのですか?
千晴さん:コッペパンの内容をリスト化して送りました。その中から5種類決めてもらいました。
――今回、イベントの開催を引き受けようと思った理由を教えてください。
千晴さん:催事などに出店はしていますが、店頭でのイベントは初めてでした。大学生ワインコミュニティ『CUPS』の理念や、イベントのテーマなどを聞いて、広い視点で、みんなが仲良くなれるコンテンツとして、よくできていると思いました。イベントが始まる前から、もう楽しくて(笑)
機会があれば、今後もイベントを行ってみたいですね。
――最初にイベントの話を聞いた時はどう思いましたか?
千晴さん:いちパン屋としては「そういうワインのイベントがあるんだ!」と驚きました。『いなかっぺ』と『コッペパン』を掛けて『いなこっぺ』という名前で店をやり、ブランディングも考えて、総菜パンを出しています。ワインってオシャレなイメージがありますよね?オシャレなワインと、いなこっぺのコッペパンを組み合わせてみたい、と思ってくれたのが嬉しいです。そして、それを若い人たちが企画し、集まってくれるのも本当に嬉しいですね。
大学生ワインコミュニティ『CUPS』について
――大学生ワインコミュニティ『CUPS』について、教えてください。
Kotaさん:自分自身や同世代の仲間も含め、いま、日本では「孤独」の問題があります。その解決を目指し、「誰かと繋がりたい、関わりを持ちたい」「新しい刺激的な友達が欲しい」という若者のために、肩書や学部、性別、国籍すらも関係なく、直接参加できる新しいコミュニティ、それが『CUPS』です。人間関係が多様化している現代でも、「他者に愛をもって接することの大切さ」は普遍的なものであると考えています。もともと、社会規範や価値観、人間関係が多様化していく昨今、「他者と接続している感が得られる空間が無いな」と感じていました。ワインイベントは、ただ「行ってみたい」という気持ちがあれば、同世代の魅力ある人たちと、リアルで繋がることができます。活動自体は、2023年12月からスタートしました。毎月1回程度、学生向けのワインイベントを開催し、最初は10名程度でしたが、いまでは30人を超える参加者に来てもらえるほどに成長しました。一回一回、楽しいテーマとコンセプトを考えながら、企画しています。これからも、コンスタントに毎月1回程度、開催していきたいと考えています。
――立ち上げのきっかけは何でしたか?
Kotaさん:2023年、マレーシアで体験した、起業インターンの経験が大きいですね。人々のインサイト(隠れた消費者心理)を元に、モノ・体験・場所・コミュニティなど、受け手を想定した形に作り変える「デザイン思考」を学んでいたので、ここでの経験、発想、着眼点が、サークル活動にも活きていると思います。また、祖父の存在も忘れられません。2023年の留学中に死別し、大好きだった祖父の死が受け入れられず、失意のまま戸惑う日々を過ごしました。祖父は、事業をたくさん立ち上げていた人で、幼少期に様々な体験をさせてもらいました。祖父は、自分自身が正しいと思う方向に、なりふり構わず突き進んだ結果、様々なビジネスを作り上げてきた人でした。彼の「自分自身に生きる」という姿勢に今も憧れているので、自然と僕も「思い描くものは自分で作り上げなければ」と思うようになりま した。そうした生き様と、生前の「経験をしないで分かった気になるな」という言葉と、悲しみと喪失感を原動力に前を向かねば、と思えたことも、とても大きな要素だと感じています。
――なぜワインをツールに選んだのですか?
Kotaさん:僕が、ワインが好きだからです(笑)
好きになったきっかけは、オーストラリアでの留学体験でした。ホストマザーと、ほぼ毎日、彼女がお気に入りのオーストラリアワインを飲み、会話を楽しんでいました。一本のワインボトルを、お互いに注ぎ合いながら、同じ形のグラスで乾杯して、心地よく会話する。そうすることで、徐々に彼女との距離が縮まり、最終的にはホストマザーと家族のような関係を築くことができました。この体験から「ワインを通じた人間関係の創造」というコンセプトができあがっていった気がします。ワインを飲む価値として、「あの人が好きなワイン」「一緒に飲んだ人」や「場所」、「会話」など、味や香り以外の要素も多いと思います。その意味で「ワインは他者を想定した飲み物」だと考えるようになりました。
――なぜ大学外で、イベントという手段をとったのでしょうか?
Kotaさん:大学内のサークルやグループでは、CUPSの理念に必ずしも共感していない「大学」や「大人たち」などが関与してしまうため、活動に制限がでてしまう、という懸念がありました。また、身近な学生の多くが、「新しい人間関係」を求めていると感じましたし、「イベント」という進め方が、自分の人脈を使っていち早く実現することができたからです。
――今後の活動や目標があれば教えてください。
Kotaさん:今後の活動としては、海外の大学や団体とコラボレーションができそうなので、ワールドワイドなイベントを企画していきたいと思います。⾧く続けて、「こっちにきたら楽しいよ!」という感じで、もっと多くの学生たちに来てもらえる形を、たくさん創っていきたいですね。様々なコンテンツを増やしながら、今いる組織や団体、居心地よく感じない人達も来たくなるような、そんなコミュニティを創りたいと思います。
高尾にある人気のパン屋『いなこっぺ』さんを紹介
『惣菜ベーカリー&カフェ いなこっぺ』は、高尾駅南口徒歩4分ほど歩いたところにある、開業5年目の『総菜コッペパン』に力を入れている人気のパン屋さんです。テイクアウトが中心ですが、イートインスペースもあり、併設された共同店舗『ONE DAY COFFEE STAND』のコーヒーと一緒に、パンを楽しむこともできます。
こだわりのコッペパンは、神戸屋レストランで仕込みから修行を重ねた純也さん(写真右)がパン作りを担当し、しゅんやさん(写真左)が惣菜を担当されているとのこと。2人の得意分野をMIXして、おいしい惣菜パンになるようにしているんだそうです。
――パン作りのこだわりがあれば教えてください。
純也さん:国産小麦を使い、低温で18時間発酵させた生地を使うことで、風味がよく、もちもちでふわっとしたパンができあがります。また、すべて無添加・手作りなので、小さなお子様からお年を召した方まで、安心して召し上がっていただける点も、お客様からご支持をいただいています。
しゅんやさん:コッペパンに関していえば、ボリューミーなところですかね。ぼくが「食べたい!」と思う理想の総菜パンができるよう、日々研究しています。
――おすすめのパンはありますか?
純也さん:人気1位の『塩あんバター』ですね。塩気のあるパンに、風味豊かなバターと上品な甘さのあんこの組み合わせは最強とも言えるおいしさです。一度食べるとやみつきになる方も多いので、おすすめしたいですね。
しゅんやさん:たくさんおすすめはあるのですが(笑)
『フレンチトースト』、『2色パン』、『スコーン』をおすすめします。『フレンチトースト』はしっとり感と口どけの良さがばっちり感じられます!たまごサラダと焼きそばなどがセットになっている『2色パン』もおすすめですし、『スコーン』は他のお店のものよりしっとりしていて、少しだけ温めると香りやしっとり感がUPして、最高においしいです!ぜひ食べてみてもらいたいですね!あ、もちろん全部おいしいので、コンプリートしてくれたらうれしいです(笑)
――これから力を入れていきたいことはありますか?
純也さん:最近ではキャラクターもののパンづくりを始めています。クマちゃんのパンもご好評いただいていますよ。
しゅんやさん:いまは店頭販売だけなので、イベントに出店した際に食べた方から「食べたくても、なかなか購入できない」という声をいただいていますので、今後は応えていきたいなと思っています。あとは、隣にある屋台のラーメン屋さんのお客さんが、翌日の朝ごはん用にとパンを買ってくださるので、『夜のパン屋』としてもアピールできたらいいのかな、とも考えています(笑)
――読者の皆様にメッセージをお願いします。
純也さん:コンビニなどのパンもおいしいですが、それとはちがう、丁寧に手作りした優しいパンの味わいをぜひお試しいただけたら嬉しいです。
しゅんやさん:とにかく、気をつけてお越しください!
イベントにかける情熱と、コッペパンへの情熱が繋がったことによって、とても楽しいイベントの開催となりました。ワインへのハードルを下げて、より身近な飲み物として知らない人と気軽に話し合えるツールにしようという気持ちが反映されていたように思います。
参加していた皆さんとても楽しそうで、取材していて正直とってもうらやましかったです!わたしも学生のうちにこんな経験したかったな~!!大人にもこんな楽しいイベントがあったらいいのに~!!
いなこっぺ
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。
- 住所
- 東京都八王子市初沢町1277-8
- アクセス
- 高尾駅南口 徒歩3分
- 営業時間
- 10:00~17:00(売切次第終了)
- 定休日
- 月曜日、臨時休業あり
- 電話
- 042-698-4352
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WRITER 投稿者
ジャーニー取材班と同じ店に居合わせたただの客が、ご縁があってライターデビューすることになりました!(笑)生まれも育ちも八王子のアラフォー女です。赤ちょうちん系のお店からナイフとフォークなお店まで、八王子の素敵なお店を紹介できるよう精進します♪