今回の取材場所は八王子市役所、さらにその中にあります八王子市議会です。というわけで取材するのは市議会のアツい議論で……はなく、なんと本会議場で行われる『議場コンサート』。はたしてどんなコンサートだったのか見てきました。
市議会でコンサートが行われるワケ
そもそも、なぜ市議会の議場でコンサートを実施するのか?その理由は「市民に身近で開かれた議会を実現し、活性化を図るため」(八王子市HPより)とのこと。コンサートする方々は出演者募集で応募された方々が出演しています。出演に興味がある方は八王子市サイト「議場コンサート出演者を募集しています」をご確認ください。
というわけでさっそく、令和6年第2回市議会定例会初日となる2024年6月10日に、市議会本会議場で開催された『議場コンサート』に行ってきました!
厳かな本会議場
このコンサートは市議会の傍聴と一緒のため、コンサートを見たい場合は当日に、八王子市役所・議会棟3階にある議会事務局の受付で、先着(定員104名)順に交付される傍聴券をもらって、5階に上がり、傍聴席に入ります。
傍聴席に入ると重厚な雰囲気の本会議場が!
手渡されたコンサートのパンフレットにある演奏者紹介には『一路 ~My Way~』とあります。
この『一路 ~My Way~』メンバーはそれぞれジャンルの違う4人であることがポイント。花柳 菊小太郎さんは日本舞踊を含めた複数の伝統芸能で師範であり、YouTubeやコンサートが好評のサックス奏者・尾崎一宏さん、オペラ公演に多数出演されているソプラノの齋藤由恵さん、多方面にわたる音楽活動や八王子市内で音楽教室を展開しているバリトン/キーボード担当の大村剛士さんという異色のメンバーによって、今回は4曲演奏されます。
議会の中心で日本舞踊を踊る!
9時30分、議会事務局長の紹介により拍手で迎えられ登場した4人。
まずは小太郎さんが登壇してご挨拶。
そして、いよいよ『議場コンサート』開演!演奏と舞踊が始まりました。普段は八王子市のために、市議会議員がアツい議論を踊らせる場所で、演奏のなか小太郎さんの艶やかで美しい日本舞踊が披露されています。
議場のもつ元来の重厚さが、普段のコンサートとはまた違った雰囲気を作り出しています。
透き通るソプラノ、響くサックス&バリトン、表現を広げるキーボード、鮮やかな日本舞踊。ジャンルの違いを感じさせないどころか、見事に調和していました。
最後はあの谷村新司さんの名曲『昴 -すばる-』が演奏され、歌い、舞う。
ちなみに『一路 ~My Way~』の4人は八王子市在住か八王子市在勤という、全員が八王子に縁のある方々。八王子のパワーを感じます。
美しい日本舞踊を見せてくれた小太郎さん。そんな小太郎さんの日本舞踊教室が秋ごろに桑都テラスで開催される予定もあるとのことで、気になるかたはチェックしておきましょう。
また『議場コンサート』ですが、年4回予定されている八王子市議会定例会初日に開催されています。次回の議場コンサートは令和6年度第3回市議会が9月上旬にあるため、ここの初日に開催される予定です。こちらも要チェック。
議長の挨拶にもあったのですが、八王子市議会での議場コンサートはなんと平成10年(1998年)から始まったとのこと。開かれた議会を目指す一環として面白い取り組みです。ぜひ注目しましょう!
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