目指すはロサンゼルスオリンピック。カヌー競技ジュニア日本代表・小野澤嶺さん

目指すはロサンゼルスオリンピック。カヌー競技ジュニア日本代表・小野澤嶺さん

盛り上がったパリオリンピック・パラリンピックが閉会しましたが、次回ロサンゼルス大会を目指して頑張る16歳の少女がよみっこエリア(七国)にいます。名前は小野沢嶺さん。その競技はカヌー

七国中出身

みなみ野君田小学校、七国中学校出身の小野澤嶺さんは、なんとカヌー競技のジュニアの日本代表選手。まだ16歳ですが先日のジャパンカップでは、全体で3位。第一印象は、どこにでもいそうな普通の女の子ですが、取材が進むにつれ、芯の強いしっかりした性格であることが伝わってきます。

小野澤嶺さん(16)

通信制高校へ

小野澤さんは、七国中学校を卒業後、カヌーの練習に専念するため、通信制高校という進路を選びました。江戸川区のカヌー・スラロームセンターでの練習時間の確保だけでなく、海外遠征や大会に出るためにも、普通高校では進級のための出席日数が確保できないなど課題があるからです。(最近は、その生徒の活動に合わせてスクーリング時期が選べる通信制もあるそうです)

「リオデジャネイロ五輪で羽根田選手がメダルを取ったこともあり、協会は若い選手への強化にも力を入れてくれていて、海外遠征へのチャンスも増えました。本場ヨーロッパの選手と出会ったり、海外での大会に出場することは実力をつける上で大きな力になります」と小野澤さん。

皆さんに知ってほしい

カヌーとの出会いは小1。お父さんがやっていたことがきっかけでした。5年生で小学生チャンピオン、中3でジュニア日本代表となり、世界選手権で13位。オープン参加したオセアニア大会では優勝しました。

2024日本カヌースラロームジュニア選手権大会で優勝

「日本ではマイナーなスポーツですが、本場ヨーロッパではとても人気です。面白い競技なので活躍して皆さんに知ってほしいと思います」とのこと。

確かにマイナーで、テレビで放映されるのはNHK杯の決勝だけだそうです。そのNHK杯、今年は10月20日が決勝です。是非、決勝に残って欲しいですね。

水の流れ利用する

カヌーにも色々な競技があり、小野澤さんが取り組んでいるのは、スラロームカヤックという、両端にブレードのついたパドルを使用し、決められたゲートを通過しながらタイムを競う競技です。下流から通過しなければならないダウンゲートでは逆流を上ることになり、肩を脱臼する選手も多く、転倒など危険と隣り合わせのハードな競技です。

「私は体も小さいし、力もないですが、水の流れが分かればそれほど力は要りません」と小野澤さん。4年後はオリンピックへ。夢は膨らみます。(中塚)

小野沢嶺選手(写真:令和6年度カヌースラローム・カヤッククロス日本代表選手選考大会。本人より提供)

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地域情報紙「よみっこ」

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