インクルーシブ公園はみんなの公園 都立陵南公園

『インクルーシブ公園』は、障害の有無に関わらず、すべての子どもが一緒に遊べるよう工夫された遊び場です。八王子に初めて実現した陵南公園(別園)に行ってきました。
インクルーシブ遊具がある陵南公園
武蔵陵墓地の南側にあることからその名のついた陵南公園。公園内には200本、16種類の桜が咲きます。その他にも、子どもに人気のじゃぶじゃぶ池(連休・夏休み開放)や2面の野球場など市民に親しまれている公園です。インクルーシブ遊具があるのは、国道20号から参道に入り、橋の手前の分園です。車の場合は、橋を越え、駐車場(39台)に止めて徒歩で戻ります。
工夫された遊具
たくさんの子どもが元気に遊んでいます。インクルーシブ公園の設置に向けて、活動してきた伊藤さん(きりんさんの会代表)に、それぞれの遊具に施された工夫を教えてもらいました。段差のない入口から入ると、最初に気付くのが地面が柔らかいことです。高い位置に作られた砂場【①】、叩くと音階が流れる遊具【②】は、車イスや小さな子どもの目線の高さに作られています。
屋根のついた遊具【③】について「日差しが苦手な子や日差しによっててんかん発作が起きてしまう子がいます。また、少し狭い所に入ると落ち着く子(自閉症の子など)もいます。回る遊具の周りにあるベンチ型の囲いは道路への飛び出しを防ぐ効果もあります」と伊藤さん。段差のない入口のある大きな複合遊具【④】には通常より緩やかなすべり台もありました。


みんなが楽しめる
印象に残ったのは、身体を固定できるブランコ【⑤】でお父さんと小さな子どもが遊んでいた光景です。障害のある子どもに配慮した遊具なら、小さな子どもや体幹の弱い子どもも楽しめるということがよく分かります。「この大きなすべり台【⑥】は元々あった遊具ですが、あえて残すことで兄弟や障害のない子も楽しめ、またちょっとチャレンジしてみたい子達にとっても楽しめるようになっています。


インクルーシブ公園は障害のある子のための公園ではなく、誰もが楽しめる公園だからです。ヒアリングでは遊具だけでなく、駐車場、建物内部の構造、トイレなど、様々な面で当事者の実情も考慮してくださいました」とのこと。下柚木公園や、つどいの拠点(仮称)にも同様の遊具(公園)ができるとのこと。南浅川の桜並木は市内有数のお花見スポット。お出かけには最高の季節です(中塚)
陵南公園
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。
- 住所
- 東京都八王子市長房町1369
- アクセス
- 高尾駅北口 徒歩20分
- 営業時間
- 8:30~17:00
※野球場利用者については競技終了時刻まで利用可 - 電話
- 042-661-0042
- 備考
- 駐車場 39台(内身障者用2台)
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八王子を中心とした超地域密着型(ハイパーローカル)の地域情報紙です。新聞配達の流通を使い週6日発行・お届けをしています。※現在は読売新聞の購読者に限定して、朝刊に折り込む形で発行しています(日刊:5,000部)。八王子(主にめじろ台1~4丁目、緑町、山田町、椚田町、狭間町、館町、小比企町、寺田町、大船町、西片倉2~3丁目、みなみ野、七国※一部分に配布されないところもあります)に配達されています。