グリーフケアへのお誘い 第4月曜日/八王子中央図書館で

グリーフケアへのお誘い 第4月曜日/八王子中央図書館で

八王子では、唯一のグリーフケア(会)が、毎月中央図書館で開催されています。サポートしているのは、よみっこコラムでお馴染みの看護師僧侶、玉置妙憂さん。

玉置妙憂さんたちがサポート

「グリーフケアのお誘い」という案内の冒頭にこう書かれています。「人はかけがえのない大切なの物を失った時、大きな悲しみと喪失感に襲われます。人がケガをした時、身体はケガを治そうと様々な機能が働きます。心も同様に悲しみ・喪失感を無くそうと努力します。

ただ、心はとてもデリケート。深い悲しみに浸っている心と、乗り越えようとする二つの心が不安定な心身状態を作り出し、長い間苦しい状況が続く方もいらっしゃいます。そのような方々の心に寄り添い、乗り越えるためのサポートをするのがグリーフケアです」と。

玉置妙憂さん

ある方への支援がきっかけ

この会を始めた経緯について、主催の八王子市高齢者あんしん相談センター追分の担当者に聞きました。「私たちが関わっている方の中に、献身的に介護されその家族を亡くされた後、その喪失感から立ち直れず、精神的にも落ち込み、日常生活にも支障をきたした方がいました。医療のサポートだけでなく、なんとか力になれないかと支援する団体を捜しましたが見つかりませんでした。

そこで、看護師僧侶でみなみ野病院緩和ケア病棟に勤務している玉置妙憂さん(大慈学苑代表)に相談しましたところ、二つ返事で『グリーフケアを始めましょう』という事になりました」とのこと。

この会では、病気や自死で身近な方を無くした人や意識が戻らない患者の家族、ご自身が終末期を迎えているご本人など、様々な事情を抱えた方が参加しています。「ご自身やお知り合いで悩んでいる方がいましたら、一度ご連絡ください」と担当者。

グリーフケアの様子(写真提供:主催者)

時間をかけて

先に紹介した、家族を亡くした方の現在の状況について「最初の数か月間はいつも涙を流しながら故人の事を話されていましたが、一年くらい経った頃から、涙を流すことなくご自身の事を話されるようになりました」とのこと。「グリーフケアのお誘い」は、以下のように続きます。

「『自ら話をし、人の話を聞く事を何度も何度も繰り返す事でしか、悲しみや喪失感を無くすことはできない』との玉置妙憂さんのお考えの元、皆様が安心して参加できる場所を作っていきます。お一人でつらさを抱えず、同じ思いを抱えた方々と集い、一緒に乗り越えて行きませんか?」と。次回は4月28日です。(中塚)

グリーフケアへのお誘い

日時
毎月第4月曜日 13:00~15:00
場所
八王子市中央図書館3階会議室
内容
専門研修を受けたファシリテーターが入り、小グループでの話と全員でのシェア
定員
先着12名(無料)
問合・申込
八王子市高齢者あんしん相談センター追分 042-686-1713(村下・佐久間)
共催
大慈学苑
協力
八王子市中央図書館
共催の大慈学苑とは、玉置さんが代表を務める「スピリチュアルケア」を学ぶ組織です

WRITER

地域情報紙「よみっこ」

地域情報紙「よみっこ」

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