「鬼滅の刃」聖地・景信山で絶品なめこうどん!静けさと涼を満喫する沢沿いの山旅へ

「鬼滅の刃」聖地・景信山で絶品なめこうどん!静けさと涼を満喫する沢沿いの山旅へ

高尾の自然に包まれながら、静かな登山と“鬼滅の刃”の聖地巡礼を楽しむ山旅へ。今回の目的地は景信山。沢沿いの涼しい林道を歩き、ゆるやかな登山道を経て、清々しい山頂でなめこうどんを堪能してきました!

高尾駅から旧甲州街道へ

自宅最寄り駅から始発に乗って高尾駅へ。今回の山旅のスタートは高尾駅北口から。小下沢林道を経由して景信山の頂を目指します。景信山は『鬼滅の刃』の時透無一郎の出身地として設定されており、ファンの間では“聖地巡礼スポット”としても知られています。

景信山_高尾駅

「高01」系統の小仏行きバスに乗れば「梅の里入口」で降りて、林道入口まで楽にアプローチできますが、休日の始発は7:40発とやや遅め。歩き出しが遅くなるため、今回は徒歩で向かうことに。バスなら約20分ですが、歩くと約1時間の道のりです。

景信山_高尾駅_時刻表

高尾駅から甲州街道を進み、西浅川交差点を右折して旧甲州街道へ。ここから「裏高尾」と呼ばれる静かな住宅地エリアに入っていきます。

景信山_高尾駅から旧甲州街道へ

旧甲州街道沿いには「小仏関跡」があります。かつて江戸と甲州を結ぶ関所があった場所で、歴史好きにはたまらないスポット。

景信山_旧甲州街道_小仏関跡

しばらく歩くと圏央道が見えてきます。街道沿いには趣のある屋敷も見られ、往時を偲ばせる風景が広がり、歩いていて飽きません。発見の多い道ですね〜

景信山_旧甲州街道

旧甲州街道に沿って流れる小仏川。清らかな水の流れと新緑が美しく、東京にいることを忘れてしまいそう。

景信山_旧甲州街道_渓流

中央本線のトンネルをくぐったら、すぐ右に入ると小下沢林道の入口が現れます。ここからいよいよ登山のアプローチが本格化します。

景信山_旧甲州街道_小下沢 景信山_旧甲州街道_梅の里入り口

小下沢林道は涼やかな癒しルート

小下沢林道は鬱蒼とした木々に囲まれており、木陰が長く続きます。夏でも比較的涼しく、気持ちのよい林道歩きが楽しめます。

景信山_小下沢林道

林道左手には小下沢が流れ、マイナスイオンたっぷりの景色に癒されます。沢沿い特有のひんやりした空気が心地いい。

景信山_小下沢林道_沢

木漏れ日の中を歩く。光と影が織りなす穏やかな風景に、思わず足取りもゆるやかになります。

景信山_小下沢林道_木漏れ日

トンネルをくぐってから約50分ほど歩いたところで、登山道入口に到着。ここで小下沢を渡って、登山道歩きがスタートします。

景信山_小下沢林道から登山道へ

登山道に入る前に川原で小休止。わらび餅と、塩羊かんをおやつにエネルギーチャージ。糖分と塩分補給で体力回復!

景信山_小下沢林道_休憩

天然林のブナに出会える静かな登山道

小下沢の支流に沿ってつけられた登山道を進みます。よく整備されていて歩きやすいですが、時おり斜度がきつい場面も。呼吸を整えながら山頂を目指します。

景信山_登山道

歩き出してすぐ「熊出没注意!」の看板が目に入ります。念のため熊鈴やラジオなど、音を出す装備を持参すると安心ですね〜

景信山_登山道_熊出没

途中、見事なブナの木に出会いました。高尾周辺は植林による杉が多く、天然林のブナはとても貴重。「山と高原地図」にもこの一帯は天然林と記されており、樹齢を感じさせるたくましい幹から自然の力強さが伝わってきます。

景信山_登山道_ブナ

後半は尾根沿いの緩やかな道に変わり、涼しく静かな樹林帯歩きに。人影も少なく、森を独り占めしたような時間を楽しめます。小仏コース分岐からは最後のひと登りで山頂へ。

景信山_登山道_小仏コース分岐

清々しい空気と“鬼滅”の世界

景信山山頂に到着!東側の展望が開けていますが、この日はややガスがかかっていて遠くの景色は望めませんでした。それでも、広々とした山頂と清々しい空気が心地よく、登り切った達成感が広がります。

景信山_山頂からの眺め

山頂には『鬼滅の刃』に登場する柱たちのパネルが設置され、登山客を出迎えてくれます。「山頂標識まで38m」の案内板もあり、最後の一歩までワクワク感を高めてくれます。

景信山_鬼滅の刃_柱

山頂標識は登頂の記念に必ず撮影したいスポット。ここが標高727.1m、三角点のある景信山の最高地点です。

景信山_山頂_三角点

景信山は『鬼滅の刃』の時透無一郎の出身地として設定されていて、山頂にはその紹介ポスターも掲示。ファンにとってはたまらない聖地巡礼スポットになっています。

景信山_鬼滅の刃_時透無一郎

鬼殺隊の出身地マップも展示。東京都最高峰・雲取山は竈門炭治郎と竈門禰󠄀豆子の出身地として紹介されています。地図を眺めながら物語の世界に思いを馳せる時間も楽しいものです。

景信山_鬼滅の刃_出身地マップ

山頂の売店では鬼滅の刃グッズも販売。缶バッジやキーホルダーなどお土産にもぴったりのアイテムが揃っています。

景信山_鬼滅グッズ 景信山_鬼滅グッズ_バリエーション

山頂グルメと小屋時間

山頂には『三角点かげ信小屋』があります。到着した時は開店前だったため、しばらく周囲を散策。営業開始は9:00からです。

景信山_三角点かげ信小屋

名物は『なめこうどん(800円)』と『なめこ汁(350円)』。登山後の体に優しく沁みる味なのは間違いない!

山頂名物・なめこうどんをいただく

今回は『なめこうどん』をチョイス。曇り空で涼しい山頂、温かいうどんが心と体を癒してくれます。湯気と一緒に山の空気を味わう、まさに至福の一杯。

景信山_なめこうどん

驚いたのは、なめこの大きさ!「今回はたまたま、仕入れ先が大きいのを持ってきてくれて(笑)」と、山小屋の女将さんが教えてくれました。素朴な味わいに、登りの疲れもほぐれます。

景信山_なめこ

しばし、何もせず“ぼーっ”と過ごす時間。山頂の風と静けさに身を委ねる、贅沢なひとときです。

景信山_山頂でのんびり

小仏バス停へ下山

帰路は往路を戻らず、小仏バス停方面へ下山するルートを選択。

景信山_小仏バス停へ

こちらの道はやや斜度が急なため、足元には十分注意が必要です。登山靴、またはしっかりしたスニーカーを履いて臨みましょう。

景信山_小仏コース

とはいえ、意外と下山はスムーズ。あっという間に30分ほどで下山できました。体力温存にも◎

景信山_小仏コース_入口

その後、舗装路を10分ほど歩いて小仏バス停へ。静かな山里の風景が続き、余韻に浸りながらの帰り道。

景信山_小仏バス停

小仏バス停の時刻表を見ると、12時台は1本ですが、休日であれば16時までに1時間3本ほど運行あり。帰りの時間にそこまで神経質にならなくても安心です。平日は本数が少ないため、山頂で時間調整をするのがおすすめ。

景信山_小仏バス停_バス時刻

山小屋で購入した登頂記念の札は、会社のデスク横に飾っています。思い出を持ち帰るって、なんだかいいですよね〜

景信山_登頂記念

高尾山のその先へ──奥高尾で味わう、かき氷×八王子ラーメンの“ひんやり山頂めし”

公開日: 2025.07.24

高尾山の先に広がる奥高尾で、名物かき氷や持参の冷やし八王子ラーメンを堪能。自然豊かな登山道と絶景、涼を楽しむ夏の山旅が満喫できます。…


八王子ジャーニー編集部

静かに山頂を目指したい人におすすめのコースです。沢沿いの林道は涼やかで、小仏分岐まではほとんど人に会うこともありません。その分、装備はしっかりと整えて。山頂まで登らずとも、登山道入口までの林道歩きだけでも十分楽しめ、夏の思い出になりますね〜

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八王子ジャーニー編集部

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