恩方で300人が参加!『ブルーベリー摘み取り体験』が大盛況

恩方で300人が参加!『ブルーベリー摘み取り体験』が大盛況

「色が濃くて大きい粒を選んでくださいね!柔らかいものは完熟しているので、その場で食べちゃってください。おいしい実のなる木を探してくださいね」夏らしい青空の下で、収穫のポイントを説明する声が響きます。下恩方町の番場農園で8月24日、「ブルーベリー摘み取り会」が行われました。

300人が参加!

一般社団法人デマンド・アンド・ケアによる摘み取り体験と農家支援を兼ねたイベントで、親子連れなど300人が参加しました。

持ち帰り用の収穫体験だけではなく、農家のためのブルーベリーも収穫します。ブルーベリーは収穫するのに人手がかかるので、参加することで農家支援になるという取り組みで、今回で6回目となる人気イベントです。摘み取ったブルーベリーは9月に小中学校の給食として提供されます。

収穫戦力の中心は子どもたちでした

恩方エリアでは1979年から「陣馬リンゴ」の生産が始まり、「東京でリンゴ」と話題になりました。しかし温暖化の影響で、夏を乗り越えられず、小さいリンゴばかりになってしまいました」と農場主の番場正敏さん。

そのため恩方では、1997年からはブルーベリーの栽培に移行し、現在では特産品になっています。一方で「最近ではどこでもブルーベリーをやるようになり、恩方だけの特別感がなくなった」と番場さん。さらに農家が高齢化する中で、時期を逃さずに収穫するのも一苦労です。

山々に囲まれた雄大な自然の中で収穫を体験しました

今年の8月は3団体で延べ7日間の摘み取り体験があり、継続的に恩方でブルーベリーを続けていくためにボランティアが重要な要素になっています。

参加者に聞いてみると、参加が2回目以上という人が多い印象です。中には、里帰りを兼ねて参加している人も。子どもたちの声も賑やかで、「どこに行けばいっぱいあるの?」「この辺は日が当たるから少し大きいのかな?」「こっち、あった!」と色々な声が聞こえます。

会場には暑さ対策として、冷凍トラックを利用したクーリングルームも用意されました。

番場さんは「農園の中でも1年で一番賑やかな日ですね。これだけの人が集まり、これだけの量を収穫してくれるのはありがたい。楽しい思い出を通じて、少しでも食育につながれば」と話します。

収穫方法を説明する番場さん


地域情報紙「よみっこ」

収穫を通じて自然に触れ、農業の大切さや食べ物のありがたさを感じる素敵な機会でした!こういった体験が子どもたちの心に残る“食育”になるといいですね。

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地域情報紙「よみっこ」

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