【参加レポ】八王子出身オリンピアンと学ぶ。『たたみ運動体験』に行ってきました!

【参加レポ】八王子出身オリンピアンと学ぶ。『たたみ運動体験』に行ってきました!

2025年11月15日(土)、富士森体育館で開催された『二人のオリンピアンとのたたみふれあい教室』。今回は、第2部「小学生のたたみ運動体験(転び方教室)」に参加してきました。八王子出身の元柔道日本代表、中村美里さん・髙市未来さんが直接指導する、めったにない特別な体験の様子をお届けします!

会場は富士森体育館

今回の会場は、富士森体育館の第4競技場。受付時間になると小学生たちが続々と集まり、開始前からにぎやかな空気に包まれていました。

富士森体育館

待合室には、講師を務める中村美里さん・髙市未来さんの紹介パネルも掲示されており、「こんなにすごい人から教えてもらえるの?」と、期待に胸が膨らみます。

パネル

柔道着の試着体験から

イベント開始前には、希望者向けに柔道着の試着体験も実施。袖を通すのが初めてという子も多く、帯を結んでもらいながら少し背筋が伸びる子もいれば、思わず笑顔になる子も。特別な体験を前に、会場には緊張とワクワクが入り混じった空気が広がります。

柔道着を着る様子

オリンピアンのお二人が登場!

開会式には八王子出身の元柔道日本代表・中村美里さん、髙市未来さんが登場!「お二人がそろうのはめったにありません」と紹介され、改めて特別な場だと実感しました。

中村さんは前日まで時差15時間の海外に滞在していたとのことで、そのまま当日会場入り。髙市さんも岡山からの長距離移動で参加してくださったそうです。八王子の子どもたちのためにスケジュールを調整して参加してくれたのだと知り、胸が熱くなりました。

オリンピアンのふたり

続く挨拶では、
・中村さん「短い時間ですが、柔道を通して楽しみましょう」
・髙市さん「八王子出身で八王子が大好きです」
と伝えてくれました。

挨拶する様子

身体を動かす準備運動からスタート

開会式のあとは5人1組に分かれ、鬼ごっこのような「タッチ遊び」や、指示に合わせて動く「反応ゲーム」に挑戦!短時間でもしっかり体が温まり、仲間とのコミュニケーションも自然に深まる、楽しいウォーミングアップです。

ウォーミングアップの様子

オリンピアンの技に息をのむ

準備運動で体が温まったところで、なんとオリンピアンのおふたりの技を披露してくださることに!オリンピック選手の技を、至近距離で見る機会はなかなかありませんよね。

中村美里さんは「背負い投げ」、髙市未来さんは「内股」を披露。技が決まる瞬間のスピードと迫力、畳に響く大きな音に息をのみました。この音は受け身で肘から先を畳に打ち付け、衝撃を逃がすために出るもの。安全に技を受けるための大切な動きなのだと実感しました。

技の様子 技の様子

投げる感覚も体験!大外刈りにチャレンジ

受け身の練習に進む前に、柔道ならではの「投げる」動きも少し体験してみることに。先生のサポートを受けながら、まずは大外刈りの足運びから練習開始。

足の動き練習

技に入る前には必ず「よろしくお願いします」、終わったら「ありがとうございました」と礼をすることも徹底。柔道が、相手あってこそ成り立つスポーツであることを意識しながら、1人ずつ順番に投げる側を体験していきます。

挨拶

戸惑う子もいれば、思い切り踏み込んで技を決める子も。「上手い!」「今のいいね!」と声が飛び交い、子どもたちは目を輝かせていました。保護者も挑戦し、日常にない“人を投げる”体験に会場は大盛り上がりでした。

大外刈りの練習

まずは「前に倒れたとき」の受け身

大外刈りの体験が終わったあとは、いよいよ本日のメインともいえる受け身の練習へ。まず取り組んだのは、前に倒れてしまったときの安全な倒れ方。先生は実演しながら、以下の3つのポイントを強調していました。

①手は“肘から先”でつくこと
②三角形(こむすび型)になるように面で支える
③顔や頭を守る意識を常に忘れない

手の形

手だけで支えると、手首や肩を痛めてしまうことが多いとのことで、肘から先を床につける練習を繰り返します。まずは膝立ちからゆっくり倒れてみる→慣れたら立った状態から→さらに歩きながらと、段階的にステップアップ。

練習風景

続いて「後ろに倒れたとき」の受け身

後ろに倒れる受け身で最も大切なのは、絶対に頭を打たないこと。床に座った状態で膝を抱え、ゆりかごのように転がるところからスタート。「顎を引く(おへそを見る)」「体を丸める」という2点が重要なポイントです。

先生のお手本

できた子は少し難易度を上げ、
・しゃがんだ姿勢から→ゴロン
・立った姿勢からしゃがんで→ゴロン
・後ろに2〜3歩歩いて→ゴロン
と、自分のペースに合わせて取り組みます。

練習風景

「転んでもケガしない」体の使い方を学ぶ

日常での転倒リスクを踏まえ、「転んでも大きなケガをしないための身の守り方を覚えてほしい」と繰り返し伝えられていました。柔道にとどまらず、安全教育としても価値のある内容だと感じました。

練習風景

閉会式

受け身の練習後は整列して最後のあいさつへ。「一緒に遊んで学べてうれしかった」「柔道は相手を大切にするスポーツ」といったメッセージに続き、短い黙想の時間も。子どもたちが背筋を伸ばし静かに目を閉じる姿が印象的でした。

閉会式の様子

本物のオリンピックメダルに触れる

閉会後には交流の時間として、実際に中村美里さん・髙市未来さんが獲得した本物のオリンピックメダルを手に取らせていただくことに。

メダルを触る様子

「重い!」「すごい、本物だ!」と嬉しそうに声を上げる子どもたちの姿があちこちで見られ、記念撮影までさせていただく本当に貴重な体験となりました。

選手との記念撮影
いずみ

受け身や転び方は、柔道だけでなく、日常生活のケガ予防にも役立つ大切な技術。子どもだけでなく、大人も“正しい転び方”を知っておくことは、自分の身を守る力にもつながると感じました。次回の開催があったときには、ぜひ参加してみてください!

WRITER

いずみ

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フリーランスライターで1児の母。好きなことには猪突猛進、八王子の魅力を掘りまくってお届けします。