家庭を離れ、仲間と学ぶ。八王子で始まった『寄宿型フリースクール AHHA』

学校に行けない子・行かない子が増え、様々な学びの場（選択肢）が生まれています。八王子市弐分方町で始まった「寄宿型」フリースクールで、主催者とそこで学ぶＡ君に話を聞いてきました。

寄宿型フリースクール「AHHA」

連絡をいただいたのは、数年前に取材をした片倉町で行なわれている無料塾と英語塾の江原さん。海外の教育NGO団体で働いた経験を活かし、これまでの活動に加えて寄宿型フリースクールを始めたとのこと。

二組のご夫婦（先生）もここで一緒に暮らす

「寄宿型には、通い型に比べ時間に余裕がある、家庭から離れた共同生活の中で自立に繋がるスキル（責任、思いやり、コミュニケーション）が身につくなどたくさんのメリットがあります」と江原さん。

全て英語で行われるアダム先生（左）の授業を受けるＡ君（右）

中3のAくんとのQ&A

――入ったきっかけは？

「中学受験で合格はしたものの、勉強に疲れたし、1時間半もかかる中学校に通う中で、次第に学校を休みがちになりました。親ともギクシャクするし、家にいても面白くない。友人がここを知っていて紹介してくれました」

――成長したことは？

「親にはいつもイライラしていたけど、この前帰った時はそうでもなかったし、弟にも優しくできました。ここでのプログラム【サイエンスオブライフ】で『完璧な人はいない』『自分はポテンシャルを秘めている』等を学んだからだと思います。英語の力は間違いなくついて自信がついたし、何と言っても『起きたら即学校』なので楽です」

ここには、江原さん夫妻とイギリス人のアダム夫妻とそれぞれの子ども達も住み「ホームステイのようで楽しい」とも。

AHHAという団体には、学んだことを後輩への指導や地域に活かすなどの教育プログラムが確立されており、希望すれば東ティモールの大学の学位も取得できる（2年は国内、2年は海外で学ぶ）そうです。

授業風景（さち先生）

その他、国内留学コースや国内短期キャンプ（年齢別）など、英語を学ぶことを通じて新しい自分を発見できるような企画も開催しています。詳しくは下記リンクをごらんください。

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12月5～7日には説明会も

家庭でも学校でもない「第三の居場所」として、選択肢があるということが何よりも大切なのかもしれませんね。