【はちとぴ】 ひと休みコラム『都立滝山公園と滝山城』
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八王子の地域情報誌 (フリーペーパー) 『はちとぴ』です。
今回ご紹介するのは自然が美しくハイキングコースとしても知られる滝山公園、そしてかつてそこにあった滝山城の歴史についてです。
自然豊かな滝山公園とその歴史
加住丘陵にある都立滝山公園は、1986(昭和61)年に開園しました。
滝山城跡の遺構を中心として、32万㎡もの広さがあります。自然豊かな公園で、園内に5,000本もの桜を有する都内有数の桜の名所としても知られています。
これらの木々は、1971(昭和46)年に加住地域の住民が、丘陵の地形が似ている奈良の吉野山に見立ててソメイヨシノやヤマザクラなどを植樹したものです。
毎年4月には「滝山城跡桜まつり」が開催されているほか、5月の新緑の時期や10月の紅葉の時期には散策ツアーが開かれるなど、加住地域のイベントの中心的役割を担っています。
滝山公園の北側は、多摩川が削った70mほどの高さの崖になっています。この川沿いの絶壁に築かれたのが滝山城です。
滝山城は1521(大永元)年ころに武蔵国守護代の大石氏が築城したといわれ、後に小田原から勢力を広げてきた北条氏の支城となりました。
城を継承した北条氏照は城域を拡張し、その広さは当時の平山城としては日本最大級を誇ったといいます。また、河岸段丘の地形を巧みに活かした難攻不落の城ともいわれ、1569(永禄12)年に武田信玄の2万の大軍に攻め込まれた際にも、わずか2千の兵で守りぬくことができたといわれています。
旧滝山山荘
中の丸と本丸をつなぐ木橋
氏照は1587(天正15)年ごろに八王子城に移り、滝山城は廃城となりましたが、現在も空堀や土塁などの遺構がとてもよく残されています。
1951(昭和26)年には国の史跡に指定され、2017(平成29)年には「続日本100名城」に選ばれました。
現在はハイキングコースも整備され、四季折々の自然を楽しみながら多くの人が散策しています。また、AR(拡張現実)を使って、スマホの画面にかつての山城の姿を映し出す観光アプリもあり、最新の技術で戦国の名城、滝山城を体感することができます。
中の丸址
本丸跡の碑
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滝山公園
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- 住所
- 東京都八王子市高月町、丹木町2、3丁目
- アクセス
- 八王子駅より車で15分 / バス停「滝山城址下」徒歩15分
- 営業時間
- 常時開園
- 電話
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