黄緑色の町中華店には芸術に造詣が深い店主がいた!西八王子『味楽苑』

黄緑色の町中華店には芸術に造詣が深い店主がいた!西八王子『味楽苑』

黄緑色の中華料理店には芸術に造詣が深い店主がいた!

西八王子駅から北西、八王子桑志高校の向かいにある黄緑色の建物。車で通り過ぎるとわかりにくいですが、実は老舗の町中華店なんです。

所在地 : 八王子市並木町39-28

メニュー

メニューはこちら。麺類、一品類、ご飯類が分かれており、見やすいメニューとなっています。この中から食べたいものやお店の方にオススメを聞きながらチョイスしていくことにしました。

「ビール(中瓶)」600円

まずはビールで乾杯。この店の中瓶はアサヒスーパードライ。町中華には瓶ビールが似合います。

「焼豚」650円

そんな瓶ビールと一品目に合わせたのは「焼豚」。赤身と脂身が綺麗に層になった美しいバラロールの焼豚にピリ辛なネギ。これは最高のおつまみですね。

「ナスとピーマン肉炒め」650円

お店の方にオススメを聞いてみるとこちらを勧められました。開店以来47年間(!)ずっと作り続けている人気メニューだそう。このメニュー、完全に野菜が肉に勝っていて、肉がしっかり入っているにもかかわらず、あとから写真とメニュー名を見て「肉入ってたんだ…」と気づきました。それぐらいナスとピーマンの存在感がすごい。

「レバー皿」750円

ラーメン店でのおつまみとして「チャーシュー皿」や「メンマ皿」はよく聞きますが、「レバー皿」は初めて。黒胡椒を効かせ絶妙な火入れがされたレバーが酒のつまみにぴったり。

「半梅チャーハン」400円

この店には2種類のチャーハンがあり、ぜひオススメしたいのが梅チャーハン。ご飯が全体的に紅色をしており、梅肉のほどよい塩っからさがいいアクセントになっています。お酒を飲みながらだったので半梅チャーハンにしましたが、通常サイズにすればよかったと後悔するほどうまい!

「中華もりそば」400円

“夏もの類”としてメニューに載っていましたが、秋(取材時)でも提供されていました。中細の中華麺と甘酸っぱいつけ汁が〆にちょうどいい感じです。

アートの数々

ところで、こちらの店は店先に手と足がつながった造形物があったり、ガラス窓に絵が描かれていたりとアートな雰囲気を醸し出しています。

その理由は店のご主人が絵画を独学で学び、趣味でたくさんの作品を生み出している人だからなんです。座敷席横の収納にはご主人の作品がたくさん入っており、ひとつひとつ出して見せてくれました。

カウンター席のついたてもご主人の作品です。

手作りの小さなお地蔵さんは購入することも可能。

また、2010年から店内で食事付きのイベントを定期開催しており、そのジャンルは朗読や二胡、ケーナ、津軽三味線、落語、オペラなど多岐に渡ります。ほとんどがイベントに出演してくれた方々の縁で繋がっているそうで、お店の方や参加者の人徳の輪が感じられます。

取材時は店内の壁にお店の方と親交のある八王子在住の写真家・久保田弘信さんの作品が展示されていました。

昼も夜も一品だけ食べるもよし、お座敷でお酒を飲むのもよし、展示された作品を見るもよし、ヤクルトファンのご主人と野球談義するもよし。普通の町中華店の範疇には収まりきらない、さまざまな魅力を持った味楽苑にぜひ行ってみてください。

味楽苑 (みらくえん)

※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。

住所
東京都八王子市並木町39-28
アクセス
西八王子駅北口 徒歩10分
営業時間
11:00~20:00
定休日
火~木曜日
電話
042-664-0528
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pekohara

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八王子在住のフォトグラファー、グルメブロガー。酒と美味しいものが大好きな2児の父親です。