今回は関東に2軒しかないという、チベット料理のお店を紹介します。
場所は今年2021年4月にオープンした商業施設コピオのすぐ隣り。店名は、「ウッチュム」(テイストオブチベット)さんです。
それにしてもチベット料理って、どんな料理なんでしょう?
日曜日のみ「チベットを知ってほしい」
オープンしたばかりのコピオ長房とは対照的に、隣りの長房新栄商店街はとてもレトロな雰囲気です。 日曜日は「ウッチュム」と、近隣のキムチのお店だけが営業中。出迎えてくれたツェブさん一家は5人家族。 親子の会話は主に日本語。ご夫婦の会話は、英語やチベット語。
後列左からツェブさん、竹下さん、デンバちゃん、前列左からシガちゃん、アンジちゃん
ツェブさんが料理の仕込みをする中、上の二人の子ども(アンジちゃんとシガちゃん)は、外へ遊びに行ったり、喧嘩したり。 それに対応しつつ、デンバちゃんをあやしながら話をしてくれたのが奥さんの竹下さん。
出会いはインド
チベットと言えば、中国の支配への抵抗運動や、ダライ・ラマ14世のインドへの亡命などを想起します。 ご夫婦の出会いも、亡命でインドに渡ったツェブさんが営んでいたカフェに、ヨガの勉強をしていた竹下さんが訪れたこと。 その後、チベットに戻ったお二人の事は、TV番組「世界の村で発見!こんなところに日本人」で紹介されたほど、外国人が入ることが難しい地域です。
チベット料理の店を開いたのは、「チベットの事を知ってほしい」という、ツェブさんの民族への誇りから。 日曜日だけ営業しているのは、平日は他の仕事をしているからです。
イチオシは「モモ」
子どもたちに「何が一番好き?」と聞くと口を揃えて、「モモ!」と。モモはインド料理店でも出ますが、元々はチベット料理である蒸餃子(小籠包)です。 合挽肉がぎっしり詰まり、花椒と塩味が特徴で、これが絶品。
モモ(900円)
以下メニューの価格は全て税込(2022年1月以降に変更になる可能性があります)。
テントゥクはチベット風うどん。「遊牧民の住居は狭いので麺は手でちぎって茹でます」とのこと。スープは牛肉でとった出汁に醤油や酢などで味付けした淡白な味。 もっちりとした自家製麺でボリュームたっぷりなので、シェアして食べるのがいいかも。
テントゥク(900円)
フライドテントゥクは、いわば焼うどん。シャムディ(肉野菜炒めプレート)を含めて、4種のメニューは全てチベットの家庭料理です。
フライドテントゥク(1000円)
シャムディ(800円)
「チベットでは、家畜の世話から家事まで全て女性がしますが、彼は、子どもの頃からお母さんを手伝っていたので料理ができるんです」と竹下さん。
料理も家族も温かいお店です。是非行ってみて下さい。
ちなみに2階は、多人数での食事やレンタルスペースとしての利用もできますよ。
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ウッチュム -Taste of Tibet-
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。
- 住所
- 東京都八王子市長房町551-5
- アクセス
- 高尾駅から車で10分
- 営業時間
- 11:00~18:00
※日曜日のみ営業 - @tsunagu_tibet
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