駐車場を貸して社会貢献 ~訪問医療、訪問介護の駐車場が足りない現実~

駐車場を貸して社会貢献 ~訪問医療、訪問介護の駐車場が足りない現実~
地域情報紙「よみっこ」

私たちを自宅で見てくださる、お医者さん、看護師さん、薬剤師さん、理学療法士さん、介護福祉士さん、ヘルパーさんなどその他多くの「訪問系」の方々からのお願いです。

警察に通報される

ここ数年、政府は主に財政面のひっ迫から、訪問医療、訪問介護などを推進しています。そして私たち自身も「家で介護を受けたい」「家で死にたい」と思っている人が多いですね。私自身、多くの高齢者を取材してきましたが、「病院で死にたい」と口にした人は一人もいません。皆、「住み慣れた我が家で」介護を受け、あの世に召されたいのです。

そういう皆さんの気持ちを支えてくれているのが、「在宅医療、介護事業」に携わっている医療従事者、介護従事者の方々です。お医者さんはもちろん、薬剤師さん、ヘルパーさん、様々な職種があります。そういう方たちは、ほとんどの場合、車でご自宅を訪問します。
ところが、八王子市には駐車場が足りない。訪問医療を必要としている高齢者が多い団地や住宅街には特に足りないのです。
やっとのことで、コインパーキングを見つけても、訪問先から遠かったり。さらには、30分だけの訪問という事で訪問先のお家の前に停めておいたら警察に通報されたり……。訪問医療、訪問看護の方は本当に苦労しています。

タイムズ24が協力

こんな状況を何とか打破しようと、 NPO法人「八王子市民のための医療と介護連携協議会」(以下、医介連)は動いていました。そして先日、コインパーキングのタイムズ24㈱と市役所の三者で協定を結び、遊休地を活用して駐車場にする仕組み「タイムズのB」を訪問事業者に限定して運用を開始しました。仕組みは図の通りです。

図は八王子市プレスリリースより転載

タイムズ24が運用を行い、医介連が会員管理、八王子市は駐車場の開拓を呼びかけます。市内76箇所、149台分が現在稼働中です。

「目標は1000か所。皆様の駐車場ご提供お待ちしています」医介連理事長の孫田誠三医師と事務局長の平川博龍さん

駐車場の提供を

そこで、今回皆さんにお願いしたいのが、「駐車場を貸しますよ」というお申し出です。医介連では、独自に診療所や薬局、歯科診療所に駐車場の提供を呼び掛けていますが、それだけでは足りません。「うちの駐車場を数台なら貸すよ」「1台だけだけど、車は手放したので空いているよ」こんな会社や個人の方々に、ぜひ、ご提供いただきたいのです.

貸してくださる駐車場の初期費用や維持費用はゼロです

一般の駐車場に貸し出すのに比較すれば、賃料は低いかもしれませんが、自分もいつ訪問医療、介護を受ける身になるかもしれないのです。「情けは人の為ならず」です。是非ご協力下さい。(取材:高田)

【問合せ先】
医介連・駐車場確保事業
電話 : 070-4737-9402(担当:平川)

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