福祉作業所が日本酒造り『就労継続支援B型事業所・サーカス』

福祉作業所が日本酒造り『就労継続支援B型事業所・サーカス』
地域情報紙「よみっこ」

ユニークなクラウドファンディングが始まります。
西寺方町にある「就労継続支援B型事業所・サーカス」。

障害者の方々の就労を応援する施設です。そこで日本酒を売ると。珍しい試みでお話をうかがいました。

Q こんにちは。江里口さんお若いのに所長なんですね。

江里口さん(以下A)
はい、25歳までIT関連の仕事をしていて。”もっと人と触れ合いたい“とこの業界に入りました。利用者さん(以下メンバーさん)の就労を応援する仕事なのですが、楽しくて楽しくて。
ハマってしまいました。

Q ところで、今回日本酒を作ったそうですね?

はい、サーカスでは、農業や絵画やグッズ制作、シール張りや衣服たたみをメンバーさんたちとやっています。ですが、メンバーさんたちへの工賃をなかなか上げることができない。もちろん、発注される仕事で利益を上げるのが大変ということもあります。

今現在、東京都内のB型メンバーさんの平均工賃は、16154円なんです。

Q 月収でですね?少ないですね……。

でも東京都は高いほうなんですよ。月給3千円、5千円というところも多いんです。でもサーカスでは「これじゃあ、いかん」と2019年の創業以来、様々な努力をしてきました。

今現在、サーカスのメンバーさんの工賃は日給900円で毎日通ってくだされば、月収18000円になります。でもまだまだ、目標としている工賃「健常者と同じ時給」にはほど遠い。なんとかしたい。その一環で今回の「日本酒造り」が出てきたんです。

写真:田村酒造場を皆で見学に行った際の様子

Q なぜに日本酒?

すべて偶然の出会いです。日本酒「嘉泉」で有名な福生の「田村酒造場」さんをご紹介してくださる方がいて。銘酒「南部美人」と同じ酒米を譲っていただける方がいて、そして、日本酒を製造販売するのには酒屋さんを通さなければなのですが、立川の「浅見酒店」さんがご協力くださり……。

皆さんのご厚意で、サーカス特製の「日本酒」を作り出せることになりました。

Q 偶然の出会いばかりとは、信じられませんね。

ええ、これにより”メンバーさんの社会参加の場を広めたい“というのもあります。このプロジェクトに関わる際のメンバーさんたちの輝く顔!コロナ禍で、外部と交流できづらい日々ですが、少しでも社会と触れ合える場所を作り出したい。皆さんよろしくお願いします。
【取材:高田】

クラウドファンディングではイラスト、Tシャツなど1,500円から扱っています。
ぜひWEBサイトからご覧ください。

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NPO法人ソルフェジオ サーカス

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住所
東京都八王子市西寺方町658-1 リベーラ三光1F
アクセス
バス停『小野田』 徒歩1分
営業時間
10:00~16:00
電話
042-659-1751
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