【三味線×チェロ】八王子の誇りヌビア氏!3×4×Sのミニアルバムを発売!

【三味線×チェロ】八王子の誇りヌビア氏!3×4×Sのミニアルバムを発売!
あい

生粋の八王子人でありプロチェロ奏者であるヌビア氏

そんなヌビア氏が所属する和洋弦楽ユニット3×4×S(さしす)より、【三味線×チェロ×ロック】をテーマにしたミニアルバムの発売が決定しました!!

八王子が誇るプロチェロ奏者ヌビア氏が『原神』のカバーMVを発表!

公開日: 2021.12.11

第3弾カバーMV制作企画「原神(Genshin Impact)」 チェロ奏者・作編曲家である『ヌビア』と、三味線奏者の『しゃみお』がタッグを組むストリングスユニット『3×4×S(さしす)』 今まで3×4×Sでは、「Fate/ stay ni…

ミニアルバム『3×4×S Vocalized collection 1』今夏発売!!

三味線奏者しゃみおチェロ奏者/作曲家ヌビアによる和洋弦楽ユニット「3×4×S(さしす)」が、 今夏に3組の豪華ボーカリスト陣をゲストに迎えたミニアルバム
3×4×S Vocalized collection 1」を発売する。

写真:アルバムイメージ

3×4×Sは三味線とチェロによる”全く新しい音楽を創るというテーマ“で活動しており、今回のようにボーカル曲だけを集めたリリースは彼らにとって初の試みだ。

にじさんじ所属のVTuber「レヴィ・エリファ」、
YouTube総登録者数240万人越えの大人気ロックシンガー「Jordan Sweeto
新進気鋭の海外VTuber「柊優(Hiiragi Yuu)」「AQUA+(アクア)」……

写真:VTuber「レヴィ・エリファ」

写真:大人気ロックシンガー「Jordan Sweeto」

ヌビア氏に質問をしてみた‼

ジャンルも特性も違う3組の歌唱メンバーと創り出す3×4×S最新作の見どころをミニアルバム全楽曲のチェロ演奏/作編曲/作詞/プロデュースを担当したヌビアさんに聞いてみました。

写真:左側ヌビアさん・右側しゃみおさん

――アルバムの1曲目となる「最小律アゲンスト」ですが、こちらは3×4×S初となるハードロックチューンということですが。

ヌビア

そうなんです、実は3×4×Sで分かりやすいロックってそんなにやったことがなくて。何故かというと三味線/チェロ/ロックを安直に合わさると「和ロック」に方向性が引きずられるんです。ロック大好きですし、カッコいいんですけどね絶対。

――ヌビアさんは、ジャンルとしてはメタルがお好きなんですもんね(笑)

ヌビア

そうですね、僕の趣味だけでやったらメタルユニットになってしまいます(笑)
3×4×Sって、和洋の伝統楽器の可能性を模索したり、自分たちの好きなアニメ音楽・ゲーム音楽をルーツとするユニットでいたいと思っていて。

もちろんたまに和に寄ったり西洋に寄ったり、ロックを取り入れたりは良いと思うのですが、それ一辺倒になると違うかなーと。

今回はそういう意味で、「和と洋をいい塩梅で混ぜながら」「バチバチにハードロックする」というチャレンジでした。
ボーカルのレヴィさんも「普段カッコいいロックに振ることってあまりないので、そういう意味でもコラボでこういう曲を出来るのは嬉しい」と話して下さいましたね。

楽曲としての聴き所など

――今回はボーカル陣が本当に凄い顔ぶれですよね!
最小律アゲンスト」の楽曲としての聴き所なども伺えたらと思います。

ヌビア

やはりまずは、クオリティーを左右するバンドメンバーについてご紹介しなければならないと思います。

ギターの和田新平さんは普段ARSEMYTHというユニットでギターを演奏していらっしゃるのですが、僕は彼の弾くロックサウンドが大好きでして……今回も抜群のプレイングはもちろん、2番のサビ以降のデジタル処理でも工夫を見せて下さいました。

ベースのふぁみ。さんとドラムのダイナ四さんには以前から演奏をお願いしたいと思っており、今回絶好のタイミングでしたね。

ふぁみ。さんはベースの激しいスラップ演奏で脚光を浴びた方で、その良さをいかんなく発揮して頂いたと思います。プライベートでお会いすると本当に穏やかで優しい方なんですが!

ダイナ四さんとはしゃみおさん経由でお話をさせて頂いて、以前から現場でメタルの話で盛り上がったりしていたんです。今回この曲を作るとなった時に「絶対にダイナ四さんしかいない!」と。

そしてこのゴリゴリなロックの布陣に良いテクスチャーを加えて下さったのがピアノのbataojisanさんですね。
彼のピアノはジャズとポップスのちょうどいい所を押さえてくれる感じがして、それが今回のサウンド全体の奥行きを創り出してくれたと言っても過言ではないと思います。
データが届いた時興奮しましたもん(笑)

サウンドへのこだわり

――サウンドへのこだわりがすごいですね……!
今回、ヌビアさんの作詞家・プロデューサーとしてのこだわりもアルバムの随所に詰まっていると伺いました。

ヌビア

そうですね、例えば2曲目の「Weak Self」は1曲目の全編日本語歌詞に対して、完全に英語の歌詞になっています。
そして3曲目の「Summertime Memory」では英語と日本語のミックスになっていたり。

今回の3曲はそれぞれ違う楽曲ジャンル・テーマ・言語で作っていて、それぞれ全く違う楽曲群を通して日本の伝統楽器である三味線と、西洋の伝統楽器であるチェロ新たな魅力に気付くキッカケになればと思っています。

日本語としての美しさと、英語としての美しさ、それぞれに適した表現があると思うんですよね。
例えば2曲目、英語には「cry for the moon(月に向けて泣く→ないものねだりをする)」という表現があるのですが、

Barely breathin’ Close enough to Land upon the moon(月に着地できるほど近い距離にいる→宇宙空間なので息が出来ない→手が届きそうだからこそ苦しいんだ)」という部分に英語独特の表現方法を感じて頂けるのではないかなと。

英語の歌詞はイギリスにいる制作チームメンバーのSamanthaにアドバイスをもらいながら制作しましたが……
ともかく3曲でそんな試行錯誤を繰り返しつつ、1つのアルバムで様々な挑戦をしてみました。
色々な同時並行が重なって作業が苦しいタイミングも多々ありましたが……(笑)大変刺激的な経験でしたね。

世界観を分けた理由

――ミニアルバムの3曲で、あえて完全に世界観を分けたのには理由があるのでしょうか?

ヌビア

しゃみおさんと酒を飲むときに、
僕は誰も置いていかない奏者でいたい」という話をするんですね。彼のそんな発言が今回のアルバムの全体を構築する大元のきっかけにはなっているのかなと思います。

例えば1曲目「最小律アゲンスト」のテーマは「自分らしく堂々と生きる強さを持て」という楽曲なんですね。
でもいくらそんなメッセージを投げかけても、人間みんなそんなに強く生きれるわけでもない。

それに対して2曲目「Weak Self」は「背伸びせず、弱い自分を受け入れることで前に進める」というテーマ。

さらに3曲目「Summertime Memory」は「変わろうとしても、変われない自分」となっていて。

ボーカル曲って、普段の3×4×Sのように楽器だけの曲よりも遥かにキャッチーになりうるし、大衆的に受け入れやすくもなる。ただその分、どうしても価値観を押し付ける形にはなってしまう、当然だし仕方ないことですが。

弦楽器2本だけの音楽なら言語を越えて何かを訴えることが出来るかもしれないけれど、ボーカル曲はどうしても「歌詞」という要素が入ってくる。僕は作詞家でもあるのでそこを重要なことだと思っていて。

だからこそしっかりとコンセプトをまとめた上で、異なる世界観の重なりをアルバムの中で楽しんでもらうことによって「誰も置いていかない音楽」を目指したかった。

――なるほど。個人的には、3曲目「Summertime Memory」は映像の面でかなりテーマの違いを感じられました!

ヌビア

そうですね、3曲目を語るにあたっては「誰に向けての曲か」というテーマ分けについて語らないといけません。

実は1曲目は日本の新規の皆さんへ、2曲目は世界の新規の皆さんへ、3曲目は今応援してくれている皆さんへ、というテーマ分けもしていました。

3曲目「Summertime Memory」のMVは3×4×Sのファンの方をエキストラにお呼びして、カメラマンさんやスタイリストさん、ダンサーさんなどの面々をいつもお世話になっている方々で固めてみたんです。

アルバムを作る上で、僕らからの一方通行な発信ではなく皆とも一緒に何かを生み出したい、そんな思いがありました。

ご参加頂いた皆さんが八面六臂の素晴らしい活躍を見せてくれて、中でも特にその意図を汲み取って下さったのが、映像チームを率いて下さったカメラマンの原田将典さんです。彼のディレクションと撮影班への的確な指示出し、それを受けての撮影班のアクション……
これらがなければ、このアルバムは完成しなかったと思います。

最後に一言!

――最高の技術を持ったクリエイターが集結して完成した、こだわりが詰まった作品なんですね! 最後に、このアルバムをお聴きになるファンに向けて一言メッセージをお願い致します!

ヌビア

色々語りましたが、まずは今回の楽曲を素直に楽しんで頂けたら嬉しいですね!
そして三味線・チェロという楽器の持つ可能性、そしてそこに作詞作曲が合わさることによる3×4×Sというユニットの魅力に触れてもらえたらと思います。

願わくばどれか1つでも、楽曲を聴いているその人の心に寄り添えるのであれば、それはこの上ない喜びです。

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ジャーニー編集部のスタッフです。生まれも育ちも八王子。 大好きな八王子を全国に広めたいのでたくさん情報を発信します!