【11/27まで】八王子市夢美術館で『デミタスカップの愉しみ』開催中!
八王子駅から最も近い美術館『八王子市夢美術館』で、11/27まで開催中の展示会についてご紹介いたします!
個性豊かなデミタスの魅力を感じられる展示会
フランス語で“小さなカップ”を意味する「デミタス(demitasse)」は、19世紀ヨーロッパにおいて、コーヒー文化の浸透、テーブルウェアの発展などを背景に数多く生み出されました。
産業革命を追い風に陶磁器文化が発展し、中産階級や大衆にまで広がりをみせていたこの当時、開国後間もない日本から欧米人好みの日本製の小型カップ=デミタスが輸出されるようになります。
1850年代ごろからすでに流行の兆しをみせていたジャポニスム(日本趣味)は、近代化する欧米各国において、美術的な流行にとどまらず、商業的にも取り入れられ実用性と鑑賞性をあわせもつテーブルウェアにおいて、みごとに具現化されました。
マイセン《貼り付け花鳥とスノーボール蓋付きカップ&ソーサー》1860-1880年
その後ジャポニスムの影響を受けたアール・ヌーヴォー、アール・デコが展開され、これらの流行を受け多彩なデミタスが誕生します。
またこの頃になるとコーヒー文化が浸透し、エスプレッソをはじめとするコーヒーの抽出方法(飲み方)のバリエーションが増えたことにより、デミタスの需要も高まります。
ロイヤルウースター《金彩ジュール透かし彫りカップ&ソーサー》1880年頃
カミーユ・ノド《プリカジュール草花文カップ&ソーサー》1900年頃
このように時代の潮流に乗ったデミタスは、デザインのバリエーションをさらに無限大にまで広げていきました。
ロイヤルバイロイト《「キャベツとロブスター」カップ&ソーサー、ミルクピッチャー》1902-1920年代
本展では、19~20世紀に欧州の名窯が生んだ質の高いデミタスをはじめ、
創造性の輝く逸品を村上和美氏のコレクションを中心に約340点ご紹介します。
本コレクションならではの個性豊かなデミタスの魅力をぜひご堪能ください。
開催について
特別展『デミタスカップの愉しみ』
【開催期間】
2022年9月17日(土)~2022年11月27日(日)
【開館時間】
10:00〜19:00
入館は閉館の30分前まで
【休館日】
月曜日
ただし、祝日の場合は開館し翌火曜日休館
【会場】
八王子市夢美術館
【観覧料】
一般:900円
学生(高校生以上)・65歳以上:450円
中学生以下:無料
【主催】
公益財団法人 八王子市学園都市文化ふれあい財団、読売新聞社
【監修】
岡部昌幸(帝京大学文学部史学科教授)
【特別協力】
リボリアンティークス、ロムドシン
恥ずかしながら、普段コーヒーを飲むときにカップまで気にしたことがなく、こんな壮大な歴史があることも知りませんでした🧐
使い勝手などの実用面だけでなく、デザインの違いにも注目ですね!
11/27までの開催ですので、ぜひぜひ足を運んでみてください🎵
八王子市夢美術館
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。
- 住所
- 東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子2F
- アクセス
- 八王子駅北口より 徒歩15分
- 営業時間
- 10:00〜19:00
※入館は18:30まで - 定休日
- 月曜日
- 電話
- 042-621-6777
- Webサイト
- https://www.yumebi.com/
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