環境や健康にやさしい家づくり『福安工務店』“第10回 八王子の匠”

はい、弊社は国産のむく材を使用する事にこだわりを持っております。
杉も厳選した物を使用しており、全国から探してきており、直接製材所さんから購入しております。
九州大分のさえき杉や奈良・栃木のやみぞ杉など、質の良い物を厳選しております。

一番重視しているのは、コンセプトとして『身体に悪い物は持ち込まない』です。
壁紙を貼る接着剤の中には有害な物が結構多いんです。せっかく木を上質な物を探しても、有害な物があっては意味がありません。
なので、壁紙に和紙を貼ったり、漆喰を塗ったりして、良い物を長く使ってもらえるようにしております。

そしてOMソーラーという機能の話になります。
太陽熱を使用して、屋根を2重に貼って軒先から取り入れた空気を温め床下に温かい空気を下していき、コンクリートを温めながら家の中に出てくるというのが簡単なご説明になります。

どの部屋にいてもリビングも床下もトイレも温度が変わらないんです。
通常、エアコンなどを使用してもどこかの部屋は寒いのが普通ですよね。しかしOMソーラーの場合は家全体を温めるのでどこにいても温かいんです。なので、年配の方がいらっしゃるご家庭で一番怖いヒートショックを起こして心筋梗塞などを発症してしまうなどの不安を解消する一つなんです。

そして、太陽の熱なので電気代がかからないんです。
ただ、ずっと雪が降っていたり雨などが続いた場合には恩恵がないのですが、その部分も弊社では構造という形で、気密性・断熱性というのを考えて設計施工しておりますので、最小の暖房・冷房機器で対応ができるのです。

屋根で作った温かい空気を下に送り込むためのファンは小さな太陽光パネルを屋根に設置 しているので、そこで作った電気で済むので実質電気代がかからないんです。

夏の場合は、屋根で出来た温かい空気を常に逃がしてあげて対策をし、屋根で作られた熱をお湯に変換させ、お風呂や台所で活用できるんです。

次に工法の話になるのですが、『木造ドミノ』というのを弊社では行っております。 木造ドミノ住宅は、スケルトン（構造躯体）とインフィル（内装や設備）を分離した構造により、各階の床と 外周壁と1～2本のみの大黒柱で支えられています。そのため、自由自在に間取りを変更できる住まいを実現します。

この木造ドミノによって、生活環境の変化で部屋を足したり減らしたりすることが自由に出来るようになるんです。通常の建売の場合だとなかなかこれは出来ないんです。

そして、弊社では女性の設計士が家事動線に配慮しながらしっかりとお客様と話をお伺いしています。
収納については どういう役割で収納を使うのか、使用頻度はどれ位か、などをお伺いして、適した場所に適したサイズの物をご提案させていただいております。

皆さん、 耐震性・断熱性・収納性・気密性などいろいろと考えていらっしゃいますが、現在の日本の一般的な住宅は20年～25年位で建直すことが多いんです。

弊社では70年住める家造りをご提案しています。
仮に20年で建て替える場合と比較すると70年だと3回建て直しが必要になります。1回の建て直しでも相当なゴミが排出されるんです。これは環境にはよくないですよね。

ですので、弊社の場合は70年住める家を作らせていただいているんです。 何より、大黒柱（親柱）は樹齢70年の木を使用しているんです。

そして先程お話をした木造ドミノで作っておりますので、内部の間取りを自由に変化させることが出来ます。建売と比べると高価にはなりますが、70年住めるというのを考えて作っておりますのでトータルとして見ると良いのかなと思います。

弊社では国産のムク材を構造材中床板に使用しているとお話をさせていただきましたが、ムク材というのは顕微鏡で見ると小さな穴があり、人間の体温でムク材が温まるんです。なので、普通のフローリングの家とは寒さが違い、スリッパなしでも寒くないんですよ。
こういう家を少しでも多く増やすことで、山にも影響が出てくるんです。

八王子市のもございますし、新築での場合はOMソーラーなども含め100万～200万位の補助金制度などもございますので、その都度ご紹介もさせていただいております。

また、家の外に雨水を貯めるドラム缶みたいなものがあるのですが、そこで貯めた水を洗車などに使って頂いて自分の土地に水をまき、それが地面に浸透し、地下の伏流水が増える事で地下水が枯れず、川の水流水が増える事で地下水が枯れず、川の水位位が下がらなくなるんです。そういう一つ一つが下がらなくなるんです。そういう一つ一つを皆さんでする事で環境が良くなってくるんです。

家を作る➡製材所で木を製材する➡植林をする➡山に手が入り山の環境が更新される
これによって山の状態も良くなり、山で働いている方にも潤い、全体的に良いサイクルが 出来るんです。

大事なのはスクラップアンドビルトを頻繁に繰り返さない事です。なので、環境に、健康に良い家に住むことをおススメしています。

最近では家を建てる場合、カンナやノミなどの道具を使わないで家を建てる事が出来るようになってきました。ですが、弊社では現在でもカンナを使い、木を削って昔ながらの手法で家を建てています。こういう日本の伝統的な手法を守っていくのも大切と思っております。

建売より高くなってしまいますが、2代・3代使える事、毎日の健康に繋がる事、トータルで考えて頂いて、電気代などのエネルギー価格が高騰する中、エアコンなどの冷暖房をガンガン使うならば、それが（生活していく期間×年数）なので、ぜひお考えいただければと思います。