【よみっこ】誰でも利用できる“第3の居場所”『まちの図書室 おさんぽ』

【よみっこ】誰でも利用できる“第3の居場所”『まちの図書室 おさんぽ』
地域情報紙「よみっこ」

こんにちは!
本日は「まちライブラリー」として、世代を超えた交流の場として、誰もが利用できホッと一息つける「第3の居場所」を目指す、『まちの図書室まちの保健室おさんぽ』をご紹介します。

あなたの居場所がある

北野街道沿い、中小比企バス停前のアパートの一室に「まちの図書室まちの保健室おさんぽ」があります。室長を務める田沼尚美さんは子育てをしながら理学療法士として働く兼業主婦で、自身の小学生のお子さんが学校へ行き渋りしたことをきっかけに、昨年6月にオープンしました。

「おさんぽ」の室長、田沼尚美さん

「教室に行きたくないという子どもを、図書室で勉強させてくれたらいいのになと思ったんです。学校に行くか、行かないかの二択ではなく、子どもたちの第3の居場所になればと『おさんぽ』を開きました」

この「おさんぽ」、地域の人たちが本を通して互いを知りあい、居場所をつくろうという「まちライブラリー」の試みでもあります。子どもだけでなく親子でも、大人だけでも、利用可。六畳一間の小さな図書室には、マンガや絵本、小説、介護や育児に関する本など約2000冊が並び、お気に入りの本を室内で読むだけでなく、貸し出しを受けることもできます。

本棚にはマンガや本がたくさん。『鬼滅の刃』など人気作もある

世代超えた交流の場に

オープンから半年が過ぎ、「おさんぽ」の存在が徐々に広まり、利用者も増えつつあります。

「いまのところ利用者は子どもの友達など口コミがほとんど。ただ子どもも大人も居場所を求めている人は確実にいる。これまで手探りで運営してきましたが、手応えというほどではありませんが、可能性は感じています」

田沼さんの感じている「可能性」とはどんなことなのでしょう?

「子育て中のお母さんが本を借りに来て一息ついたり、一人暮らしの高齢者の方が散歩で立ち寄ってくれれば、外出のきっかけにもなるし、孤立の予防にもつながる。そして子どもたちにとっては世代を超えた貴重な交流の場になる。そんなこれまでになかった『第3の居場所』にすることができるんじゃないかと思っています」

本を読むことだけが目的ではない「まちの図書室」。ホッと一息つきたくなったときふらっと訪ねてみてはいかがでしょう?(取材:石川)

地域情報紙 よみっこ

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