みなさん、こんにちは。
のんべえライターのNALUです。
今回は、呑み友達のJさんよりご紹介いただいた日本料理屋さん「旬肴 なみ三(さん)」をご紹介します。
すっぽん鍋をはじめとした絶品の和食に加えて、明るくユニークなマスターの会話やサービスが最高に楽しい、エンターテインメント性溢れるお店なんですよ(笑)
行かないと絶対にわからない、なみ三の魅力をぜひご覧ください。
『なみ三』ってこんなお店
なみ三は、西八王子駅北口からバスで10分程度(薬師前バス停より徒歩3分)、タクシーだと1~2メーターくらいでいける叶谷町にあります。
所在地:東京都八王子市叶谷町948-13
店内は、美しい白木のカウンターと、広々として落ち着いた雰囲気がとっても素敵です。
壁には、おススメのメニューやお酒に加え、以前築地市場に飾られていた問屋の立派な名札や、DIY好きのマスターお手製の魚のはく製などが飾ってあったりと、日本料理店でイメージしがちな敷居の高さはなく、むしろアットホームな雰囲気でホッとできるのがとってもいいですね。
一人でもよし、カップルや仲間、ご家族で来てもよし、気を許せる同僚やお仕事先との接待など、シーンにあわせて利用できるのも魅力です。
店主の村上さんは、八王子の名店・老舗割烹の「むら山」で10年修行を積まれたあと、5年前に「旬肴 なみ三」を開店。店名の「なみ三」は、祖父の村上浪太郎さんが営んでいた八百屋「浪さん」からきているそう。
ちなみに今は有限会社浪三商店としてお兄さんが継いでいらっしゃるようで、とても歴史を感じますね。
村上さんは、お客様に少しでも満足してもらえるよう、できるだけリーズナブルにおいしい料理を提供するため、「丁寧さ」と「手作り」にこだわっているといいます。
たとえ高級食材でなくても、時間をかけて丁寧に下ごしらえをする、薬味なども料理に合うものを手作りする、という徹底ぶり。
ちなみに村上さん、お仕事中は寡黙ですが、手が空いたタイミングで会話すると、とっても気さくでフレンドリー。
しかもとっても親切で、常連さんの釣ってきた魚も、一匹ずつ丁寧にさばいて調理してくれるそうで、ある時は、夜中の23時に常連さんがカマスをもってきたことがあったこともあったそうです!
また、常連さんのためにオリジナルのケーキをつくりおもてなしをする、なんてこともあるそうで、もう日本料理店の枠を超えるほどの丁寧さとホスピタリティぶりです!
そんな「なみ三」のメニューとお料理、さっそくご紹介していきましょう!
メニュー
まずはお料理のメニューから。
壁一面ところ狭しと並んだメニューの数々。いや~、それにしてもすごい数ですし、よく見ると自分の好物ばかり・・・!!
生ガキ、赤ナマコ、しめ鯖に水だこ・・・
なかでもイチ推しは「すっぽん一匹コース」。生き血から内臓、お肉までまるごとおいしくいただけるのが、とっても好評なのだとか。
また、これも予約必須ですが、クエなどの超高級魚の鍋なども楽しめるそうですよ。
クエは白身ながら上品な脂がしっとりのっていて、刺身にしても唐揚げにしても鍋にしても、もうほかの白身魚と比較にならないくらい、めちゃくちゃおいしいんですよね~。特に日本酒と合わせると、それはもう本当に最高です!
そのほか、これまたおいしそうなお赤飯や野菜の煮物などもあります。お赤飯は、お祝い事などの際にはぜひいただきたいですね。
続いては飲み物のメニュー。
各種焼酎、ウイスキーのボトル、ワインなども充実していますし、とてもリーズナブル!のんべえにとってはとってもありがたいですね(笑)。
また、タイミングによっては、なかなか市場に出ない国産ウイスキーの山崎や白州なども入荷している可能性もあるそう!!
また、日本酒は十四代や田酒、焼酎も魔王や村尾などの超有名銘柄も揃っていますから、お好きな方は要チェックですよ~!
では、いよいよお店自慢のお料理をご紹介することにしましょう。
いよいよ実食!
今回は、なみ三をご紹介いただいたJさん(写真右)と、仲良しのMさん(写真左)にも取材にご協力をいただきました。
すっぽんは、昔何度かいただいたことがあったけれど、卵は食べたこともみたこともない・・。
いったいどんな味なんだろう・・・と口に含むと、プチプチと弾け中から濃厚なソースが溢れてきました!なんとなくイクラ?っぽい感じで、とってもおいしいです!あとは肝臓や脾臓も濃厚でコクがあり、後味はさっぱりとしていて食べやすいですね~。いや~すっぽんってこんなに楽しめるものなんですね。これはお鍋も期待出来ちゃいますね!
続いて、あの有名なすっぽんの「生き血(赤ワイン割)」と、「胆汁の日本酒割」をいただくことに。
生き血のほうは、あれ?血の味なんてほとんどしない。むしろフルボディで少々甘みと奥行きのあるワインを飲んでいる感じ!これはちょっと驚きですね!Jさんも、「これはおいしいね~」と一緒に盛り上がってしまいました。
ちなみに胆汁のほうは、良薬は口に苦しというとおり、なかなかのお味でしたよ(汗)。
そうそう、すっぽんの、卵と生き血をいただくだけで、鼻血が止まらなくなる人もいるのだとか。
それくらいパワーのある食べ物、その命をいただいている、ということですね。
続いていただいたのは、角煮とモツ煮。
いずれも村上さんの自信作で、角煮はいただくとお肉と脂身のバランスが絶妙!しかもくどくない、あっさりとした甘みのある味わいなので、これはどんどん食べてしまう!危険な食べ物だなぁ(笑)。
また、モツ煮もモツ独特の臭みは一切なく、少々甘めでやさしいお味噌仕立てで、こちらも箸とお酒が止まりません(笑)。
ちなみにあわせる唐辛子もすべて手作り。これも風味がとってもよくて、どんな料理にも合いそうです。
続いて、こちらは生ポテトフライ。
裏メニューらしいのですが、村上さんのお兄さんが営んでいる八百屋から仕入れた、冷凍していないじゃがいもを使っているとのこと。
一口食べると、ホクホクの湯気が立ち上り、じゃがいもの香りと、お芋本来の甘味を強烈に感じられて、超おいしい!!!いままでたべたポテトフライのなかでも三本の指に入るほどうまいです・・・!!これはポテト好きの方や、お子さんなどはとっても喜ぶだろうな~。
続いては、お刺身の盛り合わせ。
左から、こはだ、シメサバ、本マグロの漬け、ニジマス、鯛の昆布締めとこちらも超豪華!こはだやシメサバのお酢の塩梅、鯛の昆布締めも程よくねっとりして旨味が増しているところなど、こちらも丁寧で確かな腕がないとできないお味です。ついついみんなお酒もすすんでします(笑)
続いては、Mさんが釣ってきたというショウサイフグのお刺身と唐揚げが登場!
釣りものだけに、お刺身もふぐの身の味が濃くて、薄造りでもしっかりとした歯ごたえがあってたまりません!
唐揚げも、フワフワで旨味もしっかり感じられておいしいです!ふぐの唐揚げは大好物なので、これは嬉しいですね~、いやー幸せです。それにしても、本当に丁寧で愛情の込められた仕事に感服するばかりですね。
と、ここで村上さんから「ガチャ」の提案が。そうなんです、なみ三には、村上さんの遊び心と、お客様に楽しんでほしいという気持ちから、素敵な景品が当たるかもしれない、オリジナルのガチャがあるんです!さっそく、JさんとMさんでやってみることに。
運が良ければ、高級ウイスキーのハーフボトルや4合瓶の焼酎が当たったりするケースもあるとの話もきいていたので、超期待が膨らみます!果たして結果は・・・・・なんとお二人とも「カップラーメン!」(笑)。思わず大爆笑してしまいました。
それにしても、まさか日本料理のお店でガチャが楽しめるなんて・・・村上さんのホスピタリティのなせるサービスですね。これは常連になってしまうのがわかります。
ちなみにお店の奥にはガチャの景品がたくさん・・・これはやっぱりガチですね(笑)
そして最後に出てきたのが、こちらの看板メニュー「すっぽん鍋!」
どうです、このすっぽんの迫力!!
すっぽんは、入荷の状況により、養殖もの、天然ものがあります。お鍋の味付けはお出汁と薄口しょうゆ、そして塩のみといたってシンプル。そのため、すっぽんの旨味をダイレクトに味わえるのがとても良いと、とても好評です。
鍋にいれる具材も、すっぽんの味を邪魔しないよう、豆腐やネギ、えのきだけというこだわりよう。
徐々に炊いていって、お玉ですくってみると、でてきましたコラーゲン!!!そうです、すっぽんといえばコラーゲン!お玉ですくうと、プルプルが溢れ出てくる~これはお肌や美容にもってこいですね!
Jさんがよそってくれました。ありがとうございます!
いただいてみると、おぉ~上品なお出汁のお鍋に、すっぽんの、これまた上品な旨味が合わさって、このスープ、いくらでも飲めてしまいますね!なんとも滋味深い味で、会話するのも忘れちゃいます。 また、すっぽんのお肉も、ホロホロに崩れてしまうほど柔らかく、とにかくコラーゲンがプルプルでたまらないですね。アラフィフのぼくのようなおじさんでも「お肌きれいになるかな?」なんて淡い期待をしてしまうほどプルプルが止まりません(笑)。
ちなみにお鍋の締めには、村上さんがおススメしてくれたお餅!!薄くスライスしてあり、まるでしゃぶしゃぶ感覚でお出汁にお餅をくぐらせていただくのですが、これまたお餅がトロトロになって絶品なんです!これに、すっぽん鍋のお出汁で日本酒を割った「出汁割」をあわせるんですから、こりゃもう最高ですね。なお、お餅はリクエストがあれば提供しているそうで、普段は鉄板の「雑炊」で締める方が多いのだとか。雑炊、間違いないですね!
いや~大満足のお食事でした!
なみ三というお店の魅力、そしてこれから。
とにかくフレンドリーな村上さん。常連のJさんMさんを交えての会話は、絶えず笑いで一杯でした。
ぼくも笑い過ぎて、取材ネタがとんじゃいそうだったほど(笑)。本当に気さくで楽しい方ですが、決してそれだけではありません。JさんとMさんが、なみ三に対して強調していたのが、「なにに対しても愛情が深い!」ということ。素材や料理だけでなく、お客様、家族、友人など、すべてに対して誠実で大きな愛情を注いできたからこそ、このような魅力的なお店づくりができているんだと、ぼくもお話をうかがって実感しました。
村上さんはいいます。
「常連さんからは、商売っ気ないねえ、なんて言われることもありますが、ぼくはこれからも今のままでいいと思っています。すっぽんやふぐを提供しているので、どうしても高級店で敷居が高いと思われがちですが、全然そんなことはありません。できるだけたくさんの方に、気軽に日本料理を味わっていただきたいですし、お店に来たらとことん楽しんで、満足して帰っていただきたい、ただそれだけです。 だから、ぜひお店にお越しいただき、ここの玄関を気軽に開けてほしいですね!」
みなさん、いかがでしたか?
日本料理というと、高級店として敬遠してしまうケースもあるかと思いますが、この記事をご覧いただければわかるように、「なみ三」は、とにかくホスピタリティに溢れていて、明るく楽しいお店です!しかも、素材も腕も超一流ながら、価格も良心的なんですから、もういうことはないと思います。
たまには八王子市街地から少し離れた名店にきて、ゆっくり気ままにお酒と料理を楽しむのも、のんべえならではの楽しみだと思います。ぜひ、みなさんも「なみ三」に来てみてください。美味あり、美酒あり、笑いあり、愛情ありの、最高のお店ですよ!
末尾となりましたが、取材にご協力いただいた店主の村上さん、常連のJさん、Mさん、素敵な時間をありがとうございました!この場をお借りして、厚く御礼申し上げます!
時期によりメニューが変わるので、ぜひお店のインスタもチェックしてみてくださいね!
https://www.instagram.com/shunkou_namisan/
旬肴 なみ三
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。
- 住所
- 東京都八王子市叶谷町948-13 1F
- アクセス
- 西八王子駅 徒歩25分
- 営業時間
- 月~木曜日 17:00~23:00(LO.22:00)
金・土曜日 17:00~24:00(LO.23:00) - 定休日
- 日曜(人数や日曜次第で営業する場合あり)
- 電話
- 042-622-5306
- @shunkou_namisan
- 備考
- 大将が一人で営業している小さなお店のため、混雑時はお料理やお飲み物の提供が大変遅くなる場合があります。そのため、お時間が気になる方は、お料理などの事前予約をおすすめいたします。
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