リトリートとは?
最近よく聞くリトリートという単語、観光ではなく自分を癒す旅ととらえがちですが、本来は宗教から来た言葉。各宗教で「日常から離れて籠り内省すること」をリトリートといい、そこから派生し精神医学でも「自然の中で癒される」ことをさすようになりました。
ラベンダー摘みをしているうち、精神がスキッとする
それを毎月、美山町で実践している医師がいます。川下剛史医師。総合診療医でかつ、パーソナルドクター。自治医科大学在学中から東洋医学にも傾倒し、その後各病院で救命救急、集中治療、地域医療などを経て、理想とする「総合診療医」として、パーソナルドクターになりました。
その川下医師が、八王子市の講演会で偶然、以前ご紹介した障害者教育の専門家「みやま郷」の小林先生と出会い、美山町で毎月、リトリートを行うことになったのです。
自然の中で
美山町のリトリートには、誰でも参加できます。毎回テーマが決まっていて、その時々の旬のものを皆で触り、収穫し、その後ささやかな食事会があります。4月はタケノコ、5月はお茶摘み、6月はお休みですが、7月には、ラベンダー摘みが行われます。こういった作業を初めて会った人同士で行い、交流を深めます。病気や障害、加齢で悩む人、引きこもりの当事者、子どもが不登校で悩む親子、健常者、ただ単に自然に興味がある人、悩みがない人、様々な環境の人が一つに集うわけです。
たとえば、ちょっと鬱っぽいな……と思っても、なかなか精神科や心療内科に行きにくいもの。そんなとき、リトリートで自然に医師と話せるのであれば、行きやすいでしょう。逆に精神領域以外の病気が発見されることもあるかもしれません。(高田)
川上剛史さんプロフィール
パーソナルドクター/総合診療医/産業医/公認心理師
大学生の頃より東洋医学研究会の部長として、漢方や鍼灸を学び、東洋医学・西洋医学・歯科医学・波動医学を統合して診療するバイオレゾナンス医学に出会う。
- 2015年
- 自治医科大学医学部卒
- 2015~2018年
- 都立広尾病院で救命救急、集中治療を中心とし、幅広い診療科を研修
- 2018~2019年
- 神津島診療所所長として1800人の島民に対し、内科全般の診療に加え、血液透析、乳幼児健診、妊婦検診、救急診療等に従事す
- 2019~2021年
- Y.H.C.矢山クリニックにて総合診療科として勤務。バイオレゾナンス診療を実践
次回の『リトリート@みやま』は?
『リトリート@みやま』
毎月1回行われます。
参加費:1,000円
お申込み、美山町の集合場所などは、以下にお問い合わせください。
リトリート事務局 090-1123-6836 (小林健)
主催者からのメッセージ
「7月7日のリトリートみやま郷ですが参加希望者が20名を超えたので〆切とさせていただきます。次回はレモングラスの成長を見ながら9月頃を予定しておりますのでそちらへのご参加をお待ちしております。」
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八王子を中心とした超地域密着型(ハイパーローカル)の地域情報紙です。新聞配達の流通を使い週6日発行・お届けをしています。※現在は読売新聞の購読者に限定して、朝刊に折り込む形で発行しています(日刊:5,000部)。八王子(主にめじろ台1~4丁目、緑町、山田町、椚田町、狭間町、館町、小比企町、寺田町、大船町、西片倉2~3丁目、みなみ野、七国※一部分に配布されないところもあります)に配達されています。