店名の『安下処(あんげしょ)』とは曹洞宗などの禅宗用語。修行僧がお寺に入る前に草鞋をわらじ脱ぎ、旅の支度を解いて休息する場所のことです。 それに由来する店名のおそば屋さんで髙乘(こうじょう)寺では約20年前からあり、皆さんに愛されてきました。
穴場中の穴場
それがこの春、店内を改装、おそば屋さんから喫茶に。メニューも一新され、より多くの方に来てもらえる場所になりました。
髙乘寺住職は語ります。「今までは、お墓にお参りに来たり、ペット霊園に来たりした方がお寄りになる……というイメージだったと思うのですが、お寺に直接用事がなくても、お寺に来たことがない若い方にもここを目指してきてほしいなと思っています」そう、ここは広大なお寺の敷地内、昼間も「静謐(せいひつ)な」という文字がぴったりな場所です。こんなところでゆっくり、お茶や食事を……。非常に贅沢な時間です。
一人でも楽しめる
お食事での売りは、なんといっても「ご縁を結ぶご当地巡り」として、三重県の『伊勢うどん』、福井県の『越前おろしそば』などの、日本各地のご当地食。
『伊勢うどん』 800円(卵なし700円)
夏から岩手県の『盛岡冷麺』が加わりました。久慈ファームオリジナルの佐助豚で仕上げたスープと焼豚。食べ応えがありながらさっぱりといただけます。
『盛岡冷麺』 1,000円
そして今のシーズンのイチオシは、なんといっても『かき氷』。『抹茶あずき』650円、『贅沢いちご』600円、『メロン』600円の三種ですが、一番人気は、『抹茶あずき』。一番茶を使用した高級抹茶と国産あずきが体にも心にも染み渡ります。
「気が付くと、店内のお客様全員が、かき氷を召し上がっていることがあるんですよ」とのこと。確かこの猛暑と森閑(しんかん)としたお寺の境内。これ以上ない「かき氷がぴったりな」シチュエーション。かき氷は9月中頃くらいまでの予定ですが、暑さにより延長される可能性もありますので、お問い合わせください。
『かき氷 贅沢いちご』600円
営業は水曜日と土日祝日。高尾駅南口から歩いて約20分ですが、日曜祝日は、高尾駅南口からシャトルバスも出ています。
日祝のみ高尾駅南口グルメシティ横からシャトルバスが出ています
「お一人でも、ゆっくり過ごせるカフェです。ぜひ、心の洗濯にいらしてください」と店主。残暑続く中、出かけてみませんか?(高田)
喫茶 安下処(あんげしょ)
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。
- 住所
- 東京都八王子市初沢町1425
- アクセス
- JR高尾駅 徒歩20分 車で5分
- 営業時間
- 水曜日:11:00〜16:00
土・日曜日:10:00〜16:00 - 定休日
- 月・火・木・金曜日
- @koujyouji.takaoreien
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