「音」好きのための隠れ家 片倉町『OTO Café NECCO』

こんなところにこんな店が

国道16号の片倉城址公園入口を過ぎ、片倉高校前の信号まで坂を上がっていく右手。そこに7席の週末カフェ『音カフェ ネッコ」があります。目立たないので、日々、車で通り過ぎている人も多いことでしょう。ところが、このカフェには貴重なヴィンテージ・オーディオがあり、金曜日の夜と、土日には、そのオーディオであなたの好きな音を聴くことができます。

季節の花々が咲き誇るカフェ

もともとここで20年以上、ピアノ教室とパソコン教室の先生であった竹内さん＆原さんご夫婦。ちょっとしたきっかけで、非常に価値のあるオーディオを手に入れました。それを独り占めするのはもったいないと、約1年前、音カフェを開いたのです。

左：パソコン講師の竹内さん、右：ピアノ教師の原さん。とても仲の良いご夫婦。ヴィンテージ・オーディオの前で

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キャプション

一番のウリは音

ここではワインやビールなどのお酒類もありますが、おすすめは、ハンドドリップ珈琲と、酒粕を使ったパスタやトースト。「この20年くらいの流行は、苦味をメインにしているところが多いですが、酸味を生かしたブレンドにしています。私が好きなので(笑)」(原さん)。特にスペシャリティ珈琲は、何杯でもおかわりしたくなる、絶妙な酸味です。

酒粕トースト(480円)。オーガニックパンに酒粕、チーズ、味噌などがのる

しかし、ここの一番の「ウリ」はやはりオーディオ。八王子中、いえ都内からもこのオーディオの音を求めてお客様がいらっしゃいます。嬉しいのは、手持ちのレコード、CDを持参していいということ。それをこのウン百万もするオーディオでかけてくれます。クラシック、ジャズ、歌謡曲、演歌でも何でもオッケーだそうです。

聴いてみました

実際に聴いてみました。パイプオルガンのCDを、です。スピーカーがJBL製とパイオニア製でまったく音が異なるのがわかります。素人でもよくわかる音の違い、マニアなら垂涎(すいぜん)の「音質」でしょう。それを、おいしい珈琲、ワイン、お食事とともに聴けるのです。それなのに音は無料、お食事、飲み物も格安です。

定期的に行うレコード鑑賞会はいつも満員

「なんでこんな贅沢な空間をリーズナブルに？」と思わずご夫婦に聞いてしまいました。「いえ、この音を皆さんに聞いてもらいたいだけなので……」。ちなみに10人～20人のパーティ貸し切りもオーディオごとできるとのこと。ピアノもあるので、ジャズやクラシックのライブにもぴったりです。（高田）

所在地：東京都八王子市片倉町2224-5