【1/17・18】第2回『たま未来・産業フェア』開催!多摩の未来は中小企業の産業が支える

【1/17・18】第2回『たま未来・産業フェア』開催!多摩の未来は中小企業の産業が支える

2025/1/17・18に、第2回『たま未来・産業フェア』が東京たま未来メッセで開催されます。多摩地域の企業交流や産官学連携、新たなビジネスチャンスの創出とイノベーションの促進が期待できる同イベント。どういったイベントなのか、2024年に第1回が行われた時の模様を取材しておりますので参考にしてみてください。

第2回『たま未来・産業フェア』

第2回『たま未来・産業フェア』では、「ものづくり」「GX・DX」「くらし」の3分野ほかで、多摩地域の中小企業を中心に140社の出展が予定されています。

2025/17・18の2日間に渡って、中小企業の製品展示、講演会、トークイベント、ワークショップなど、様々なイベントが行われます。

開催概要

会期
2025年 1/17(金) 10:00 〜 17:00
2025年 1/18(土) 10:00 〜 16:00
主催
多摩イノベーションエコシステム実行委員会(東京都、東京都商工会議所連合会、東京都商工会連合会、(一社)首都圏産業活性化協会、(公財)東京都中小企業振興公社、(地独)東京都立産業技術研究センター)
入場料
無料(要来場登録)
会場
東京たま未来メッセ
〒192-0046 東京都八王子市明神町3-19-2

入場料は無料。来場登録が必要となります。

たま未来・産業フェアとは?

技術力の高い中小企業や多くの大学・研究機関が集積する多摩地域。企業と地域の方々との交流を通じて、新たな連携とイノベーションの創出を目的とし『ものづくり』『GX・GX(自然エネルギー・デジタル技術)』『くらし』などの140社の製品・サービスが一堂に会する多摩地域で最大級の展示会です。

ここからは、2024/1/26・27の2日間にわたり開催された第1回目の様子をお届けいたします。このイベントの特徴は、パンフや展示を見て終わるのではなく『見て、触れて、体験してもらう』ことを大事にしているところにあります。一般の方に、多摩地域にこんな企業があるのだと知ってもらいたいという気持ちから、各ブースに商品・技術に触れるコーナーを作っているのだそうです。

入場は事前登録必須!にもかかわらず、開場前から人が並んでいる様子が見えますね!伺った2日目は子供向けワークショップがたくさん企画されていたため、お子さん連れも多かったです!

会場の中に入ってみると、多摩に拠点を構える企業がズラリと勢ぞろいしていました!

立ち並ぶブースの奥には講演会場が。『猿田彦珈琲』の大塚代表、『FC町田ゼルビア』、学生起業家である『(株)Sunshine Delight』伊藤代表、『(株)ロケットリンクテクノロジー』森田代表ら、多摩にゆかりある企業者たちの講演が行われていました。

親子で楽しい!体験型ワークショップ

お子さん向けに開催しているワークショップがたくさんあったので、まずはここをご紹介していきます!ぶんぶんごまのワークショップは、時間が合わなくて見学できず・・・(残念!)他の体験についての様子はバッチリ見てきましたよ!

東京高専発!キッズものづくり体験

機械系のワークショップ

・小型NCマシンでオリジナルキーホルダーを作ろう!【お土産つき】
・AR(拡張型現実)を使った溶接を体験しよう!
・電子工作 電気信号を光で伝えるデバイスを作ろう!【お土産つき】

『WOOD WORK SHOP』木の小物製作(多摩産材)

木工系のワークショップ

・ヒノキのスプーン作り【お土産つき】
・自分で仕上げる根張りのスパチュラ、作ってあそぶ丸太のぶんぶんごま【お土産つき】

小型NCマシンでオリジナルキーホルダーを作ろう!【お土産つき】

デザイン用紙に描いた画や文字を、小型NCマシンでプラスチックプレートをキーホルダーにするこのコーナー。 NCマシンとは、鉄・銅・アルミ・ステンレスといった金属を加工するために使われる工作機械のことだそうです。

まず、デザイン用紙に好きな文字やイラストを描きます!

デザインを取り込み、機械にプレートを設置。プレートにデザインを刻み込んでいきます。正確に素早く動く機械に目が奪われる・・・。

世界でひとつだけのオリジナルキーホルダーの完成です!すごい、デザイン画と全く同じ!

AR(拡張型現実)を使った溶接を体験しよう!

AR(拡張型現実)を使ったシミュレーターにより、安全・簡単・楽しくゲーム感覚で溶接体験ができるというこのコーナー!東京高専の授業でも使っているアーク溶接実習が体験できるそうです!

「息子はロボット教室に通っていて、モノづくりに興味を持っている子なので今日のイベントに来てみました。普段通っているロボット教室ではここまで本格的なことはやっていないので、この体験は息子もすごく楽しかったみたいです」と、保護者の方も嬉しそうにお話しいただきました。

「電子工作」電気信号を光で伝えるデバイスを作ろう!【お土産つき】

メロディーICの信号(音)を光に変えて発信、センサーで受け取り電気の信号に変えて、スピーカーから音をだす機械を作るコーナー。

満員ですね~大盛況!高専から来ている方々の説明を真剣に聞いています。

係の方が付いてくれて、一緒に工作。すごく楽しそう! 大人の監視下のもとハンダゴテを体験!!やけどしないように気を付けてね~!

「ハンダゴテを使う怖さは少しありますけど、係の人がついていますし、子供が楽しんでいるが何よりですね!工作が大好きな子なので、今日のイベントをすごく楽しみにしていたんですよ!こういうイベントがあると、子供の刺激になるので親としてもとてもありがたいです」と、こちらも保護者の方から素敵な感想をいただきました。

ヒノキのスプーン作り【お土産つき】

森の話を聞きながら、ヒノキのスプーンを作るワークショップ。

わいわいと話しながら作っていて楽しそう。スプーンを使うたびに今日のことを「たのしかったな~」って思い出せるのっていいですよねぇ。どの体験コーナーも行列・満員でした!無料でこんな楽しい体験できるのってすごい!

大人も子供も大行列!ロボット体験コーナー!

身長3メートルの装着型エンターテインメントロボット『SKELETONICS(スケルトニクス)』専任パイロットによるデモンストレーションを見ることができました!エヴァンゲリオンみたいな迫力。予想以上に俊敏で繊細な動きをしていてびっくりしました。パイロットさんが動くたびに広がる歓声(笑)
一般の方々も搭乗体験もできるようで、老若男女問わず長蛇の列が並んでいました。わたしも乗りたかった~・・・(搭乗対象:3歳~)

「運動神経のいい人なら1時間練習すれば乗れるようになりますよ!」と笑顔でおっしゃっていたパイロットさん。あんなに大きくてバランス感覚が必要そうなものが、自転車より簡単に乗れるようになるということにびっくりしました!

リーディングプロジェクト

多摩地域において取り組むべき9つのテーマ『環境・エネルギー』『健康・医療』『子ども・教育』『安心・安全』『観光・レジャー』『物流・モビリティ』『コミュニティ活性化』『ビジネスモデル改革』『人材確保・育成』をもとに、複数の企業が連携して取り組む『リーディングプロジェクト』。今回選定された企業は13社。そのうちの数社をピックアップしてご紹介します!

カエルム株式会社

キャンピングトレーラーにEVの200V普通充電を搭載した『モバイルSS・ヒノハラ』

多くの人が口々にする充電インフラ問題に対応すべく、eモビリティが身近な存在になるよう『MOBILE SS』という移動式の充電スタンドを開発したのだと言います。MOBILE SS とは、従来のガソリンスタンドを意味する “SS=サービスステーション” の次なる姿を目指して、“SS=サスティナブル・ステーション”と新たに命名。インフラのない場所にもエネルギーを供給できるだけでなく、従来のガソリンスタンドのように地域のハブとなって新たな場の魅力を導くことができるという、ありそうでなかった動く充電ステーションです。

トレーラーで太陽光発電した電力でEV車を動かすことができる!EVの利用が広まって、檜原村だけでなく各地方の観光が活発になればとのことでした。

株式会社OUI

「Smart Eye Camera」というデバイスをスマートフォンのカメラ部分に取り付けて眼球を撮影。

瞳を撮影するとこんな風に鮮明に写ります。その画像を元に眼科診察が可能になるという画期的アイテム。

眼科医が近くにいない地域でも、このデバイスを使って眼球を撮影すれば遠隔での眼科診療を可能にさせることが目的。発展途上国などで積極的に使われていますが、日本でも使われているそうです。例えば、離島に眼科の専門医が居ない場合、このデバイスを使って撮影した写真を眼科医に送れば眼科医からの診察を受けることができます。また、家から出ることが難しいお年寄りや身体障碍者の方に目のトラブルがあった時などに使われているのだそうです。

レコテック株式会社

揚げ物を調理した際に出る廃油の処理に困ったこと…ありますよね!なんと、家庭の油をリサイクルして、飛行機や車の燃料に変えることができるのだとか!

日本では油のリサイクルがあまり進んでいませんが、レコテックがその取り組みに着眼して廃油回収ボックスの設置を始めたそうです。家庭の揚げ物などから出る廃油を回するため、スーパーアルプスの一部店舗に廃油回収ボックスを設置しています。

また、出したい資源ごみを指定の日に捨て忘れたり、どこに捨てればわからないといったお悩みを解消するべく、ペットボトルや再生資源を捨てられる場所を見える化するアプリを開発。

アプリ内で街中のごみ捨て場を検索、登録されていない場所を見つけたら自分が登録することもできます。捨てた資源ごみの量を記録でき、自分がどれだけ資源ごみの回収やリサイクルに貢献できたかを見える化することができます。すでに八王子では100ヵ所近くのごみ捨て場が登録されています。乾電池などは年数回しか家庭ごみ収集の日がなくてなかなか捨てられないので、アプリから近くの回収場所を探して捨てに行けるのが魅力です!

そのほか企業ブース

第1回では、約140社の中小企業が集まる中、なんと八王子の企業は36社が参加されているのだと担当者の方からお聞きしました!割合にして約25%!かなりの数の八王子企業が参加されていました。にぎわっていますね~。いくつか八王子の企業をピックアップしてご紹介!

唐木建具店

明治から続く八王子の老舗の建具店。個人の建具・建築の仕事はもちろん、重要文化財の建具を制作・修繕もしている、技術力の高い建具店です。日本の伝統的手法による建築技術は、高価格・敷居が高いというイメージがついていますが、職人の手と機械を併用することにより価格が抑えられるようになっているのだそう。

この部品一つ一つを組み立てていくと・・・

このような模様になります。触ってみると、全くグラグラしないんです・・・!職人によって計算され、ゆがみや隙間がないよう部品1つ1つ作られているため、ぴったりとはまるんだそう。

こちらも、障子の組子に後から貼り付けたのではなく、組み込んであるんだとか!貼り付けるよりも、組み立てて作ったほうが耐久性があるとのこと。

ちの

間近で見ると「これ、人の手で作られたの?」と疑いたくなるほど精密な作品がたくさんありました。伝統的技術を使う建築って、宮大工か歴史ある古い建物くらいしかないのだろうと思っていたんですが、唐木建具店では、新築を立てることがあるとおっしゃっていました。

伝統的技術でマイホームを建てられるって夢広がりませんか?

植木の里親 やましたグリーン

生活環境などが理由で共存しづらくなってしまった植木たち。そんな植木を一本でも多く救いたい。そんな想いから『植木の里親』は始まったのだとか。

『やましたグリーン』では、困った植木を引き取り、植木を希望された里親の庭に植栽する活動をしています。駒木野庭園の植木の管理などもやられているのだとか!植木のやり場に困った際には、ぜひやましたグリーンにご連絡を!

株式会社コスモコーティング

『抗菌すべらん』という、人と環境にやさしい無機無料剤の塗料を木材の表面に塗布することで、特殊なガラスコーティングをを施すことができ、滑り・汚れ・キズに対して高い耐久性を実現した塗料を販売している会社です。

ペットを飼っている方、ご高齢の方がいるおうちに最適!すべらんを床に塗布しておけば、こんな風に傾斜があっても滑らないんです!八王子南口のラーメン大安のカウンター・床は、抗菌すべらんを塗布してあるんだそうです!

キッチンカーの出店も!

取材後に外に出ると、キッチンカーが出店していて賑わっていました!以前八王子ジャーニーでもご紹介したことのある『nomnom(ノムノム)』さんも発見!詳しくは過去記事をチェック!

踊る母娘のキッチンカー『nomnom』でハンバーグもスムージーも「のむ?」

公開日: 2024.02.04

ブルーとピンクのかわいらしい車体!スムージーを中心としたキッチンカーです。オリジナルレシピのスムージーの他、『デミたまハンバーグBOX』もガッツリ食べれて大人気!あたたかいココアや抹茶ラテを選べるほかスープの販売がある日もあるそうです!…

イタリアンの食べ物を売っているキッチンカー🚙

ベトナムのサンドイッチ『バインミー』も!🍞
見て触れて体験して、おいしい料理も食べて、大満足の楽しいイベントでした!

『オルオルバインミー』のキッチンカーが桑都テラスにやってきた!

公開日: 2022.12.23

普段は横山町にある夢五房にて販売をしている『オルオルバインミー』さん。 本日は桑都テラスで出店していただきました~!おいしいお肉と野菜とパンが一気に味わえて、栄養価もバツグン!ボリューム満点な究極のヘルシーフード!…


ちの

多摩にこれだけ色々なことに取り組んでいる企業があるんだなぁと目から鱗が落ちました。見るだけでなく、企業の方に詳しくお話を聞けたり、商品に触れられたりするのが楽しかったです!

また開催する予定もあるそうなので、次回の開催をお楽しみに!

東京たま未来メッセ (東京都立多摩産業交流センター)

※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。

住所
東京都八王子市明神町3-19-2
アクセス
八王子駅北口 徒歩5分
京王八王子 徒歩2分
電話
042-697-0802
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八王子の居心地が良くてほかの土地に住めません。地元愛ゆえにライターになりました。八王子はいいぞお。 [編集部staff]