【体験レポート】一年の煩悩を払う!除夜の鐘をついてきました『法華寺』

2024年12月31日の夜、空気が冷たく澄み切った深夜、『日蓮宗 七面山 法華寺(ほっけじ)』で「除夜の鐘」をつく体験に参加しました。12月31日、日本各地の寺院では108回の鐘が鳴らされ、一年の煩悩を払い、新たな年を迎える準備が整えられます。これまでテレビやSNSでそのようすを見たことはありましたが、実際に自分で鐘をつくのは初めてでした。気軽に参加できるので、今年の大晦日に行ってみてはいかがでしょうか?
心を清める鐘の音
お寺に到着すると、すでに多くの人が集まっていました。家族連れや友人同士、カップル、そして一人で静かに佇む人々。みな思い思いの表情で、年の瀬の時間を過ごしているようでした。焚火が焚かれ、ほのかに木の煙の香りが漂う。温かい甘酒も振舞われ、飲みながら列に並びました。

「108回の鐘は、人間の持つ108の煩悩を象徴。一つ一つの音で、心を清める」。鐘の音を聞きながら、今年一年を振り返りました。嬉しかったこと、悔しかったこと、やり残したこと。頭の中をぐるぐると巡る思いを、鐘の音で洗い流せるのだろうか。お寺からは読経の声が聞こえてきます。

自分と向き合う時間
いよいよ順番が来ました。大きな釣り鐘の前に立ち、太い綱を手に持ちます。少し緊張しながらも、力を込めて綱を引く。「ゴーン……」。重厚で深みのある音が夜空に響き渡り、しばらく余韻を残して消えていく。思った以上に体に響く振動と、音の大きさに驚きました。

108回目の鐘が鳴り終わっても列に並ぶ人全員が除夜の鐘をつけるように、続けてくれました。境内から出て帰路につくと再び静寂に包まれます。
除夜の鐘をつく体験は、ただの伝統行事以上のものでした。それは一年の終わりと始まりをつなぐ儀式であり、自分自身と向き合う時間でもありました。「来年もまた、この鐘の音を撞きに来たい」。そう思いながら、冷たい夜風の中を八王子みなみ野駅へ歩きました。


年の最後に、本当に素敵な体験ができました。お寺の方がこの日のために甘酒や列の整理をしてくださっており、列に並ぶ待ち時間も良い雰囲気で楽しめました。
日蓮宗 七面山 法華寺
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。
- 住所
- 東京都八王子市七国1-3-1
- アクセス
- 八王子みなみの駅西口 徒歩14分
- 電話
- 042-636-2527
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