「パンの先生」が開く週一回のパン工房 片倉町パン工房『ひよこ』

「パンの先生」が開く週一回のパン工房 片倉町パン工房『ひよこ』

趣味のパンではない

ある日、友人から一斤の食パンをもらいました。見たところ普通の六枚切りの食パン280円。まだ温かかったので、そのまま食べると妙に旨い。ちょっとだけトーストするとサクサクしてさらにおいしい。友人に聞くと「週に1回片倉の奥のほうで開くパン屋さんなの。男性が一人で焼いているのよ」そんな情報を聞きつけ、さっそくその男性、横井博和さんにコンタクトしました。

彼は理系の大学を卒業し、某外資系油脂メーカー、そして食品コンサル企業で約40年、日本全国の大手食品メーカーから中小のベーカリーまで幅広くパン、菓子の新商品の提案や作り方を指導してきました。いわば、「パンやスイーツの先生」です。

「約20年前、妻の実家の庭に工房を立てたのですが、多忙で放置。サラリーマンを退職した後、趣味でパン屋を始めて」と横井さん。趣味?趣味の味ではないですよね?

「はい、私は長年、業務用の世界を渡ってきました。プロのパン、製菓は「安定」が大事なんです。季節や温度湿度で味が変わってはプロではないんです」。横井さんのお弟子さんは全国にいるそうで、現在もプロのパン屋さんにのみ指導をしています。

横井さんの工房。前日の仕込みから全部一人で行う。「パン屋さんやお菓子屋さんのプロのかたには、指導可能です」(横井さん)

片倉の奥の奥

早速、週に1回のパン屋さんに。「店は片倉の奥地です。JR片倉駅かJR八王子みなみ野駅からなら歩いて約13〜15分ですよ」え?歩き?テクテク歩くとやっとパン屋さんの登り旗が。片倉にまだ、こんな牧歌的な風景があったとは……。

「昔はこのあたり、山と畑で家が一軒もなかったんです」(横井さん)。土曜日のラインナップは、食パン含め約15種類。「自分の気まぐれで焼いているので毎週、種類が違うんです」(横井さん)。すでに近所では大人気で15時前には売り切れのことも。友人であるJR片倉駅近くの片倉オート商会さんでも買えますが、こちらは食パンのみ。やはり土曜日の14時から。お急ぎの際はそちらのご利用を。(高田)

15時前にはほぼ売り切れ。食パン(280円)以外は、ベーコンエピ(120円)、チーズバンズ(90円)、チョコクロワッサン(180円)

パン工房ひよこ

住所:八王子市片倉町2012
電話:090-3342-6491
毎週土曜日13:00開店、売り切れ次第終了
JR片倉駅、八王子みなみ野駅より徒歩約13~15分
土曜日は、電話に出られるのが13:30以降になります 駐車場なし。車でいらっしゃる際は2人同乗でいらっしゃり、工房の手前に停車。お1人がお店に入り、お1人は車の運転席にいらっしゃる方が無難です。

片倉オート商会

住所:八王子市片倉町716-6
電話:042-636-9426
毎週土曜日14:00〜食パンのみ販売、売り切れ次第終了
JR片倉駅より徒歩約2分

パン工房 ひよこ

※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。

住所
東京都八王子市片倉町2012
アクセス
片倉駅、八王子みなみ野駅 徒歩13~15分
営業時間
土曜日13:00〜売り切れ次第終了
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地域情報紙「よみっこ」

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八王子を中心とした超地域密着型(ハイパーローカル)の地域情報紙です。新聞配達の流通を使い週6日発行・お届けをしています。※現在は読売新聞の購読者に限定して、朝刊に折り込む形で発行しています(日刊:5,000部)。八王子(主にめじろ台1~4丁目、緑町、山田町、椚田町、狭間町、館町、小比企町、寺田町、大船町、西片倉2~3丁目、みなみ野、七国※一部分に配布されないところもあります)に配達されています。