地元の手作り山車とお囃子が舞う!八王子・夏の宵宮と例大祭

地元の手作り山車とお囃子が舞う!八王子・夏の宵宮と例大祭

2025年8月23日・24日に、大きな夏祭りが2か所で行われました。椚田町の十二神社と館町の御霊神社の様子を「伝統を守る」という視点で取材してきました。

猛暑の中、大きな山車が町会を巡ります。実はこの山車、地元の方たちの手作り。お囃子も「くぬぎだ桜会」という地元の有志で立ち上げた団体が、他地区のお囃子の指導を受け、今に受け継がれているものです。

神輿・山車の安全を祈ってお祓い

十二神社の総代であり、町会の会長でもある太田さんは、「同神社は大変古いですが、お祭りそのものは比較的新しいんです。昔はこの地域は20軒くらいしか家がなかったんです。どんどん人が増え、神社でのお祭りをやろうということで、山車を自前で作ったりして、今に至っています」と話します。

十二神社 宮総代と相談役(左から、太田さん、山口さん、山口さん、山口さん)

法被の背中には十二神社の文字

23日は、いわゆる宵宮。大切な例大祭の前日ということで盆踊りをしたり、美味しいものを食べたりして楽しみます。

24日の午前は、例大祭。本殿での神事の後、神輿と山車の安全祈願のお祓いを行い、午後にはお囃子と共に街を練り歩きます。夜は、地元の人たちによる演芸大会で遅くまで盛り上がりました。

みんなで守っていく館町の御霊神社も同じ日程で、宵宮と本宮が執り行われました。宮総代の代表である堀口さんは「私の父も宮総代をやっていまして、私も子どもの頃から総代としてこの伝統を守るものだと思っていました。初詣に始まり、夏祭り、七五三、新嘗祭とありますが、他の総代や町会から出て頂いている年番の方たちに助けてもらいながら伝統を守っていきたいと思っています」と話してくれました。

万灯は横一小児童の作

境内では「さえずり会」の指導による盆踊り。たこやきなどたくさんの露天を見ていると、子どもの頃のお祭りの夜のわくわく感が思い出されます。

盆踊りを盛り上げるのは「さえずり会」


地域情報紙「よみっこ」

地域の手で守り続けられる夏祭り。世代を超えて受け継がれるお囃子や手作りの山車に、地域の絆と誇りが感じられました。

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地域情報紙「よみっこ」

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