一年の締めくくりに。老舗の目利きが仕入れる、三多摩屈指の極上マグロ

一年の締めくくりに。老舗の目利きが仕入れる、三多摩屈指の極上マグロ

甲州街道から一本入った八日町に、100年の歴史を持つ鮮魚店があります。昭和元年創業の老舗『魚政』。年末が近づくと、その名を知る人たちが目当てにするのが、三多摩エリア屈指と評される極上のマグロです。

八日町で愛され続ける老舗鮮魚店

甲州街道から1本路地に入った八日町にある『魚政』。創業は昭和元年で、今年でちょうど100年を迎える老舗です。長年この地で暖簾を守り続け、地域の食卓と向き合ってきました。

三多摩エリアトップクラスのマグロ

「世間は本マグロ、本マグロって言うけど、うちのメバチマグロを食べてからにしな(笑)」。長年マグロを見続けてきた店主の自信がにじむ一言です。魚政が扱うのは、三多摩エリアでもトップクラスの品質を誇るマグロ。年末の市場に並ぶ中から、厳選したものだけを仕入れています。

本マグロは産地や天然・養殖の違いなどで品質に幅が出やすい魚種ですが、魚政が重視するのは魚種名ではなく身質と状態。市場のマグロ問屋からも「年に一度扱えるかどうか」と評される一本が、正月前に並びます。

柵取り前に見る特上マグロの真価

柵に切る前の状態を見せていただきました。上物しか仕入れない『魚政』の中でも、これは特にトップクラスの一本。部位ごとに赤身、中トロ、大トロへと丁寧に切り分けられていきます。

宝石のように美しい断面。鮮やかな色合いと艶に、思わず見惚れてしまいます。

特上マグロの赤身の柵は、だいたい1,500円前後。きめ細かい身質で、赤身ながら旨みの強さが際立ちます。

こちらは特上マグロの中トロ。1柵およそ5,000円ほどで販売されています。表面はなめらかで、まるで絹地のようです。

『魚政』の隠れた名品が、この『ひっかき』。マグロの皮や骨の周りに残った身を、スプーンなどで丁寧に掻き出したものです。いわゆるネギトロの原型ですが、一般的な市販品と違い、植物油や添加物は一切不使用。純度100%、マグロの脂と身だけで作られています。

年末年始の営業スケジュールをチェック

年末に向けた営業スケジュールも掲示されています。通常は日曜定休ですが、28日(日)は特別営業。31日まで営業しているので、年末年始に向けておいしいマグロを用意したい人は要チェックです。

自宅で味わう魚政の特上マグロ

お土産でいただいたのは、大トロ、赤身の「落とし」、そして「ひっかき」。「落とし」は柵取りの際に形を整えるために切り分けられる部位で、見た目こそ不揃いですが、味わいは正規の柵とほとんど変わりません。

自宅で盛り付けていただきました。ひと口で違いがわかる、濃縮された旨み。特に大トロは印象的で、一般的に重たく感じがちな脂もまったくくどさがなく、口の中で旨みが静かに広がります。この「旨みの質」こそが、魚政のマグロが長く支持され続ける理由なのだと実感しました。


八王子ジャーニー編集部

一度この味を知ってしまうと、ほかのマグロでは物足りなく感じてしまうかもしれません。一年の締めくくりに、少しだけ贅沢なご褒美として味わってみてはいかがでしょうか?

魚政

※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。

住所
東京都八王子市八日町9-22
アクセス
八王子駅北口 徒歩11分
営業時間
9:00~17:00
定休日
日・祝
電話
042-625-1598
Instagram
@sakanaya_uomasa
備考
駐車場なし。近くにコインパーキングあり。
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