障害者の工賃9万円にアップ
八王子市のユニークで優良な企業紹介。今回は「kitokito(キトキト)」という会社です。木製品の企画・設計・製造・販売の会社ですが、それだけではありません。
要望を形に
左の3枚の写真はHPから引用させていただきました。お客さんからの要望は以下のようなものでした。
A「市役所のショーケース(元は大理石製)をきれいにしたい。温かみのある木で作れませんか」(2023年)
A:八王子市民にもなじみのあるこれもkitokitoの作品(八王子市役所1階)
B「100周年にして初の日本開催となったデフリンピックのメダルの箱を日本らしいものにしたいのですが」(2025年)
B:デフリンピック2025メダルケース
C「運動会で頑張った園児にメダルをあげたい。木育にもなるようなものを作ってください」(2024年)
C:あきる野市の五日市保育園からの依頼で製作した木製メダル
この会社には、そのような要望がたくさん届きます。「様々な要望を形にすることで、お客様も作る側もわくわく嬉しくなるような会社を目指して、2017年に創業しました」と語るのは、代表理事の野口省子さん。
多摩産材の活用、環境問題を分かりやすく説明するワークショップや講演など、「木育プログラム」の企画・運営にも力を入れています。
ある出会い
ここまでが、木のコンシェルジュ事業。もう一つは、障害のある人たちが木工に携われる福祉作業所(就労継続支援B型)の運営です。
左:Wood Factory 右:木のコンシェルジュ
始めたきっかけは、ある出会いでした。2017年に会社を始め、順調に受注が増えた一方、全てに対応できずに断る仕事もありました。そんな時、福祉作業所の木工事業に携わってきた加藤さんから「利用者さんの工賃が低すぎる。一緒に福祉作業所を始めましょう」と提案されます。
「いいね」と即断し、2022年に「Wood Factory」ウッドファクトリーをスタート。工賃アップも実現でき、令和6年には9万円を超えました。(都で9番目)
今年、更に拡大し、現在の定員20名が40名になるそうです。
何でも親身にやる姿を見て「そこまでやるとおせっかいですよ」と仲間から言われることもあるそうですが、「人に喜んでもらうのが好きなんです」と笑う野口さん。「木に関する要望(商品)や働きたい障害者の方はご連絡ください」とのこと。(中塚)
野口省子代表理事
事業情報
【一般社団法人kitokito(キトキト)】
八王子市川口町961-6
042-659-0844
Instagram
【事業内容】
木製品の企画・設計・製造・販売、木育イベントの企画・実施、福祉作業所(就労継続支援B型)
WRITER 投稿者
八王子を中心とした超地域密着型(ハイパーローカル)の地域情報紙です。新聞配達の流通を使い週6日発行・お届けをしています。※現在は読売新聞の購読者に限定して、朝刊に折り込む形で発行しています(日刊:5,000部)。八王子(主にめじろ台1~4丁目、緑町、山田町、椚田町、狭間町、館町、小比企町、寺田町、大船町、西片倉2~3丁目、みなみ野、七国※一部分に配布されないところもあります)に配達されています。