皆さんこんにちは!
この時代、どの町に行っても同じような大手資本の店ばかり。
ところが、八日町にはまだ『個人店のパワー』が残っています。
今回はちょっと素敵なセレクトショップをご紹介します。
作家物の器
自分で見つけたお気に入りの作家さんの器や小物、そして洋服を並べ販売する、いわゆる『セレクトショップ』。
一時は流行りましたが、インターネットの普及等でなかなか見られなくなりました。
ましてこのコロナ禍…。『対面でゆっくり器や小物を選ぶ』のが難しい時代になりました。
ところがこの『うつわや蔵』さん。甲州街道八幡町交差点のすぐ近くの一等地に創業23年。ゆっくりゆったりお店で時を過ごすことができる数少ないお店です。
店頭に立つ加藤さん。マスクも素敵です。
オーナーを務めるのは加藤伸子さん。なんでこんな素敵なお店を開いたのでしょう。
「子どものころから手仕事に興味があったんです。20代、仕事で陶器の産地、笠間の近くに住むことになり陶器好きになってしまって。
家庭を持ち、男の子2人のお母さんに。仕事と子育てで忙しい時、手抜き料理をごちそうに見せてくれたのが作家物の器だったんです。」(加藤さん)
作家物でも普段使いできる価格の使いやすいものがたくさんあります。そんな器のすばらしさを皆に伝えたい。
たまたまいい物件が売りに出たので、加藤さんは自ら店舗を購入。
自分の思い通りのレイアウトにし、日本全国の作家物の器を並べるようになりました。
加藤さんが全国から買い集めた器
「作家物の器だと、なんだかお料理も素敵に見えるのよね。これは旦那のお料理 (笑)」(加藤さん)
主婦あこがれのお店
そのうちに、器だけでなくカラトリー、布製の小物、Tシャツやワンピースなど『加藤伸子的なもの』でいっぱいのセレクトショップに。まさに『主婦あこがれのお店』です。
でも、加藤さんのパーソナリティは気取ることなく、とてもフランク。
そんな彼女の魅力と可愛い商品のラインナップにひかれ、23年間、ここのお店にはお客様が途絶えることはありません。
そんなお客様に、加藤さんは自ら入れたコーヒーをふるまうことも。
お客様は買い物だけでなく『世間話』や『悩み事』を話していきます。
また、お買い上げのお客様でご希望があれば、加藤さんの得意の書道で『ありがとう』『ほんのきもちです』といった言葉を書いたペーパーをくれます。
ここはただ物を買うだけではない、加藤さんとの『交流』を楽しめる店なのです。
プレゼントには「ほんのきもちです」などの言葉を加藤さんがスラスラっと書いてくれます。
「こんなコミュニティ、どこかで見たなあ」そう、昔の八日町には、こういった『女主人』がいる文具店、おもちゃやさん、本屋さん、和菓子屋さん、鰹節屋さん、果物屋さんが立ち並んでいました。
お客様はどの店でも女主人との会話を楽しみ、そして買い物を。
もちろん、買い物をせず『世間話だけ』の日も。そんな『八日町の女主人』の姿を加藤さんに見ました。
八王子の旧市街にも、こういった個人店は数えるほど。
「もう、60代半ばだし、そろそろ閉店かなあなんて思ってるの」(加藤さん)
いえいえ、八日町に残された数少ない個人店として、一生現役で素敵な店を続けてください。(取材:高田)
洋服も料理も小物も、全部加藤さんのセンスで選びます。
カラトリーも1点物がそろいます。
地域情報紙 よみっこ
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うつわや蔵
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。
- 住所
- 東京都八王子市八日町6-4-101
- アクセス
- 八王子駅北口 徒歩13分
- 営業時間
- 11:00~18:00
- 定休日
- 水・日曜日
※他不定休あり - 電話
- 042-627-4322
WRITER 投稿者
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