皆さんこんにちは!
今回のお店紹介は、明治41年創業の菓子処『萬盛堂』さんです。
焼団子、豆大福、酒まんじゅう…色々ありますが、この店のようかんへのこだわりの理由とは?
明治41年創業
店の前の紅葉の木。明治41年にこの店が開店した当時に植えられたものです。
百年以上この店を見続けてきた時代の変化とはどういったものだったのでしょう?
紅葉以外にも、水槽には金魚。店頭には『サギソウ』が。
「ここのサギソウは立派でしょ。どんなふうに育てるのかも教えてもっらています。焼き団子も美味しいですよ。」とご近所の女性。
次にやってきた方は、「この前買った水まんじゅうが美味しかったので、お土産にしようと思って。ここは、あんこが美味しいから。」と。
萬盛堂三代目の金子義武さん
お客さんに、にこやかに対応しているのは、3代目の金子義武さん、79歳。
「店の左側に飾ってある写真には『萬盛堂羊羹舗』と書いてあるでしょ?多摩御陵ができた昭和の初めの頃です。御陵から高尾山に向けてたくさんの人がここを通ったそうで、お土産にようかんを作ったんです。
今は、水ようかん、秋口からは、芋ようかんと栗蒸ようかんです。
息子 (四代目) が工夫して作り始めた練りようかんではない、さっぱりした今風の商品です。皆さん贈り物にするのでしょうね。数十本買ってくれるお客様もいます」との事。
今は、酒まんじゅう (150円)も人気です(~9月)。麹だけで発行させているので、気温の高いこの時期限定です。
あんこはアクのないザラメ砂糖を使う、豆大福の赤えんどうは北海道産、など材料へのこだわりもこの店の伝統です。
夏季限定水まんじゅう140円
店内に飾られた写真
固くなって当たり前
焼きだんご80円
ある日お客さんがやってきて、「ここで買ったお団子を翌日食べようと思ったら固くなっていたわよ。スーパーで買ったらそんなことないのに」と。
金子さん曰く、「うちは、固くならないようにする添加物など、一切使っていませんから、団子は固くなって当たり前なんですよ。硬化防止剤を入れると、味が変わるし、歯ごたえも悪くなりますから。」と。
確かに最上級の上新粉を使った人気の焼き団子 (80円) は、歯ごたえもよく、みたらしのタレも美味。磯辺だんご (80円) には、ひとつひとつの団子に海苔が巻かれるなど丁寧に作られているのが分かります。
「最近は、節句、七五三、お彼岸など季節の行事などやらない家庭も多く、市内の和菓子屋さんも減る一方です。このあたりも、以前は豆腐屋、本屋、八百屋などたくさんの店があったんですけどね。」 と、寂しげな金子さん。しかし、この様な地域コミュニティの中心となり、ちゃんとした商品を作るお店はいつまでも続けてほしいものです。
地域情報紙 よみっこ
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萬盛堂 (まんせいどう)
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。
- 住所
- 東京都八王子市高尾町1618
- アクセス
- 高尾駅南口 徒歩10分
- 営業時間
- 9:00~19:00
- 定休日
- 水曜日
- 電話
- 042-661-0114
WRITER 投稿者
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