産地も生産者も八王子産の蜂蜜『アンドファームユギ』
皆さんこんにちは!
多摩丘陵で数少ない「里山」が残る、八王子市堀之内。先日NHKにも取り上げられた牧場主・鈴木亨さんが守り続けた土地です。
そこに若者たちが作ったアンドファームユギさんで「八王子の堀之内産」の蜂蜜を作り続ける長谷裕介さんをご紹介します。
いつの間にか蜂蜜に人生を賭けていた
長谷さんは東京農大出身。大学では「農業土木」を専攻、今も週に5日は立川市の会社で農業土木の仕事をしています。それが本業ですか?「いえ、養蜂も同じくらいの年月、携わっているんですよ。土木も養蜂もどちらも僕にとっては欠かせない本業です」
長谷さんの蜂蜜との出会いは、大学での「ミツバチ研究会」というサークルへの入部です。それも「きれいな女の子がいて、その子に誘われて(笑)」 ところがそれが、サークルとは名ばかりで業界でも有名な「養蜂家の養成所」といわれる体育会系サークルだったのです。
「1年に1回ある合宿もスパルタで(笑)。大学4年間ですっかり養蜂業を叩き込まれました」(長谷さん)。その後、一度離れたものの、25歳でまた養蜂業に。その場所が「八王子でも数少ない里山が残る地」堀之内でした。
「風土」を食べる蜂蜜
長谷さんの蜂蜜の特徴は、ここ堀之内で育てた蜂を使って、堀之内で蜂蜜を取っていること。つまり、「産地も生産者も見える」蜂蜜だということです。
皆さん、スーパーなどで見かける蜂蜜の裏の生産地を見てください。だいたいが「中国」ですよね?それとは全く異なる「稀少な蜂蜜」なわけです。
そして、長谷さんは毎年「5月に取れた蜂蜜」しか使いません。上質な蜂蜜が集まるのと、蜂たちを働かせ過ぎないようにとの配慮からです。
長谷さんのは、「花の開花時期に堀之内に咲く花の蜜を蜂が好きなように運んで作っている」百花蜜(ひゃっかみつ)と呼ばれるもの。
蜂蜜業界では、百花蜜は当たりはずれがあるという人もいますが、「日によって週によって微妙に違う。それは堀之内の風土の味。それを味わってほしいんです」と語ります。
拝見すると本当に、採集する時期によって、蜂蜜の色まで違います。まさに「堀之内の季節の移ろいを味わえる」蜂蜜なのです。
蜂蜜で人生変わった
ところでインタビュー中、長谷さんがふと「僕は根無し草。今の夢は、堀之内に自分の家を建てることかなあ」と、つぶやきました。長谷さんのお母さんは離婚後、シングルマザーとして彼とお姉さんを育てたと言います。
「住み家も転々とし、本当に貧乏でした。でも、そんな僕でも、奨学金を得て自力で大学を卒業し、蜂蜜に人生かけている。だから今、コロナ禍で苦しんでいる母子家庭の子たちにも、『やればできる』と伝えたいんです」
近いうちに、「この堀之内の風土と養蜂業を皆さんに伝える活動を始めたい」と語る長谷さん。養蜂を語らせたら止まらない長谷さんの「稀少な蜂蜜」をぜひ、味わってみてください。「現在はネット販売と電話での通販、数店の販売が主ですが、アンドファームユギで直接買いたい方は、ご相談ください」とのこと。(取材:高田)
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green honey 230g/1個(毎月お届け)¥2,200(税込)など、各種の蜂蜜があります。
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よみっこ編集局
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株式会社 アンドファームユギ
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。
- 住所
- 東京都八王子市堀之内900-1
- 電話
- 042-689-4347
- Webサイト
- https://shop.fio8.com/
- @FIO__8
- @fio.hachioji
WRITER 投稿者
八王子を中心とした超地域密着型(ハイパーローカル)の地域情報紙です。新聞配達の流通を使い週6日発行・お届けをしています。※現在は読売新聞の購読者に限定して、朝刊に折り込む形で発行しています(日刊:5,000部)。八王子(主にめじろ台1~4丁目、緑町、山田町、椚田町、狭間町、館町、小比企町、寺田町、大船町、西片倉2~3丁目、みなみ野、七国※一部分に配布されないところもあります)に配達されています。