【八王子見てある記】多摩御陵周辺散策コースの古道橋と岩船地蔵
多摩御陵周辺には見所がたくさんあります。
これまでもいくつかを紹介してきましたが、今回は古道橋と岩船地蔵についてお話します。
旧甲州街道~古道橋へ
高尾駅北口から甲州街道を東へ500m。
町田街道入口から北側を逸れて走る旧甲州街道を進みましょう。黒塀など風情のある街並みを見ながら、左にお地蔵さんがある小路を左折します。
(この道もかなり古いもので、逆方向(南)は甲州街道を横切り中央線をくぐりイーアスの裏まで続く現在でも重要な生活道路となっています)
南浅川に出て左へすぐ。陵南公園の西端にあたる場所に架かっているのが、古道橋です。
鎌倉古道(山の道)に因み平成3年に竣工。欄干には鎌倉街道の風景を描いたレリーフが飾られています。
写真:古道橋(下:レリーフには旧鎌倉街道と書かれています)
鎌倉古道山の道は、秩父道とも呼ばれ、鎌倉と秩父、そしてその先の上州を結ぶ古道です。
高尾から南は、館町、寺田町、大船、七国峠、相原十字路を経て鎌倉に続きます。西の山並みを眺めつつ橋を渡り、陵南公園に沿うように坂を上るとビューパークハイツというカフェがあります。
その左の階段を上るとすぐ右に小さな祠があり中央が岩船地蔵です。台座が船の形をしているのでその名がついているのですが、かなり古いもので船の形ははっきりしません。 岩船地蔵とは…日本三大岩船地蔵のひとつ、鎌倉市にある岩船地蔵堂は源頼朝の長女・大姫を供養する岩船地蔵尊が祀られていることで有名。
右の庚申塔も興味深いです。台座をよく見ると(お供えされた花の後ろ)、3匹の猿が掘られ、右端が先駆け、中央が手綱を引き、左の猿が追い立てており、「三猿」と「馬を守り世話する猿」(昔から猿は馬の守り神とされています)を重ねた図となっています。
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