八王子で輝く女性『NPO法人りあん』松崎さん「障害者支援は私の天職」

戸吹町の奥の奥。もうあきる野市との境界の近く。
そこに「りあん」はあります。その代表を務める松崎さんを紹介します。

夢だった仕事

松崎さんは八王子生まれ。戸吹で、障害者の自立就労を応援する施設とグループホームを経営しています。
以前保育士をしていた時に、障害者と触れ合う機会があり、「いつか絶対に、障害者の皆さんを応援する仕事がしたい」と、ずっと時期を待っていた松崎さん。そして、15年前、ご主人の協力を得て、戸吹にある土地や建物を生かし、就労支援施設を始めました。おもに、発達障害や知的障害の方々が、ここでパンやクッキーを焼いたり、イラストを描いたりして給金を得て、「社会的自立」を目指す施設です。

写真：イラストレーターを目指す利用者さんと松崎さん（右）

「ここを始めてから、様々な苦労もありました。ちょっとここではお話出来ないような辛い事もありました。私が世間知らずだったからかな（笑）。でも、私の夢は、利用者さんたちがこの社会で自立すること。だから、止めようと思ったことは一度もありませんでした」そう微笑む、松崎さんです。

作品やパンを売る

現在、りあんの経営する就労継続支援Ｂ型施設「Ｓｏｒａ」では、利用者さんのイラストや絵、アクセサリーの他、パンやお菓子も販売しています。

写真：毎日、パンやお菓子を出荷しています

パンの工房は大きく、本格的なもの。広大な土地には、カフェスペース、農場、そして何とドッグラン施設もあったのですが、「今、人手不足で閉めているんです」とのこと。スタッフや、利用者さん募集もしていますので、詳しくはホームページをご覧ください。

写真：スタジオ内には作品が飾られています

取材に伺った時、胸がきゅんと締め付けられることがありました。Ｓｏｒａでイラストを描いている皆さんが、一生懸命自分の作品をアピールするのです。「私の作品を見てほしい」ということだと思います。皆さん、機会があれば、ぜひ、戸吹の工房に彼らの絵を見に行ってください。現在、八王子駅近くのカフェで常時展示も計画中です。（高田）