横山町に『やきとり勝春』現る!鮮度抜群ぷりっぷりの土佐地鶏コースを実食!

横山町に『やきとり勝春』現る!鮮度抜群ぷりっぷりの土佐地鶏コースを実食!
ちょんちょん

オープン前にもご紹介した『やきとり 勝春』さんに行ってまいりました!
高級感あふれる佇まい、コース内容など、まだまだ謎のヴェールに包まれています。

「まだちょっと行く勇気が出ない…」という方のために、全力でレポートしたいと思います!
結論から言うと、すぐに予約して行ってほしい!!そんな思いを込めてご紹介していきたいと思います!

おいしさへの期待が高まる外観と内装

ドン・キホーテの横の道を甲州街道方面に進み、1本細い道に入ります。有名な「とんかつ 鈴本」の斜め前、「立飲み大學」の隣にお店があります。

やきとり勝春

横山町のひっそりとした通りに佇む美しい白い壁の外観。
高級感を思わせる赤い暖簾と丸窓。

やきとり勝春

暖簾をくぐると、さらに1つ扉があり、中のお客さんのプライバシーに配慮されています。

やきとり勝春

期待をたかぶらせて中に入ると、木目を生かした明るくて上品な店内が広がっていました。

やきとり勝春

所在地 : 東京都八王子市横山町8-15

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こちらで使用している鶏は『土佐足摺鶏』という高知県の地鶏。
こだわりの餌で長期に渡り飼育しするため、脂の乗った肉質に仕上がるとのこと!

そんな高品質な鶏を使ったコースをご紹介します!

おまかせコース(5,500円/税込)

メニューは5,500円のコースと、7,700円のコースのみ。串の本数とシメの有無が違うそうです。
今回は初めてなので、5,500円のコースでお願いしました。

席に着くと同時ぐらいに、串を焼き台に乗せて焼き始められました。
ドリンクを注文し、串が焼けていく様子を見ながら提供されるのを待ちます。

やきとり勝春

こちらの特徴は、独特な串打ち。
「大きく刺した時にしか出ない味わいがある」という観点から、ボリュームたっぷりに、そして緻密にお肉を串に打っている印象です。

やきとり勝春

そして焼鳥には珍しく、塩だけでなく、細かく挽いた黒コショウも振っています。はたしてどのようなコースとなるのか、楽しみで仕方ありません!

最初に出していただいたのはハツ。上にはすりおろしたショウガが乗せられています。
さっそく焼きたてのアツアツを一口!弾けるようなぷりっぷりっとした食感が楽しめます。

やきとり勝春

ハツというと血っぽい感じや独特のニオイが出やすい部位ですが、そういった要素は一切ありません。でも、確かな旨みがあります。
まろやかな塩気にしょうがが爽やかに香り、噛むと溢れる肉汁とのマリアージュが楽しめます。

1串目のハツとともに出していただいた糠漬けの盛り合わせ。
手前のラディッシュとエシャロットは生で、ニンニク風味の深い色の味噌をつけていただきます。

やきとり勝春

深い色の味噌は、見た目よりマイルドな味わいで、ニンニクの風味が絶妙です。
糠漬けは全体的に浅く上品な漬かり具合ですが、野菜によって塩味が異なり、食感と味わいのコントラストが楽しめます。

次に出てきた串は皮です。
焼けた外側がパリッパリで、串に近い内側がぷるんぷるんで、食感が楽しい!

厚みのある串の打ち方のおかげで、食感の違いができています。じゅわっと広がる肉汁も、脂やコラーゲンを含んでいるはずなのに、さらっとしています。

やきとり勝春

その分肉汁が口の中の隅々に広がり、旨みを存分に楽しめます。そして後味はあっさりとしています。
2串目に皮でも、次の串を楽しめる余白がちゃんと残る感じで、次の串が更に楽しみです。

鶏の首のお肉、せせりです。
こちらもボリューミーな串打ち。もうすでに肉汁が滴っています。食べてみると、食感は柔らかく食べやすいです。

やきとり勝春

ですが、肉の味が濃く、旨みが強く感じられます。
そして、見た目以上に肉汁が口の中に広がるのです。こんなに肉汁が感じられるせせりは初めて食べました。

野菜串のズッキーニはとてもぶ厚いですが、中までしっかりアツアツ!

やきとり勝春

噛むごとに、甘みのジュースがじゅわっ、じゅわっとたっぷり出てきました。
厚みのおかげで優しい食感も楽しめます。上品な塩コショウが、ズッキーニの甘みを引き立てていました。

レバーは、たれで提供していただきました。
焼き加減が絶妙で、「ぷりっ」と「トロッ」とをどちらも味わえるイイ感じ!

口に入れた時はレバーの濃厚な味わいと旨みを堪能することができるのですが、飲みこんだ後は、口の中に濃厚さが残らずあっさりとした印象。この感覚は初めて。

やきとり勝春

本当に質が良く、鮮度が高くないとこの味わいは創ることはできないと、舌と直感で認識させられる印象でした。
たれは塩気も甘みも上品でさらっとしていて、主役であるレバーの味をぐっと引き立たせていました。

砂肝は細かく包丁が入れてあって食べやすさに驚きました。
そして、噛むときの食感と音がとても小気味いい!この食感も初体験です。

キュッと引き締まった印象の砂肝ですが、この砂肝でしか生み出せない食感だと感じました。

やきとり勝春
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食感に感動しつつ、噛むと旨みの肉汁が出てくるので、口の中が本当に楽しい!
細かめに挽いてある黒コショウが、ほのかにピリッと効いているのもニクイな~!

野菜串カブは1/4を焼いてあるのですが、よく見ると薄くスライスされています。

やきとり勝春

糠漬けにも入っていましたが、糠漬けとは違い、香ばしさをまとい、甘い汁がほとばしります。
食べやすく薄くスライスしてあるのに、こんなに水分を湛えたまま香ばしく焼くことができるなんてすごい!

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先ほどのズッキーニといい、焼き野菜も主役級においしいな…。

ぷっくりと串打ちしてあるムネ肉。皮目の香ばしい焼き色が美しい。
「ふわふわ」「ふかふか」とも感じられる柔らかい食感と、炭の香りが移ってよく焼かれた皮のパリッとした食感のコントラストが最高!

やきとり勝春

ムネ肉なのに、これでもかというほど肉汁が出てきます。不思議だ…。
後味の余韻に、炭の香りと黒コショウの爽やかさが残ります。

ここでお口直しの鬼おろしが出てきました。この鬼おろしは、甘い部分を使ってあるようです。
優しい醤油の旨みと大根のみずみずしさ、ゆずの皮のいい香りが口の中をさっぱりさせてくれます。

やきとり勝春

一品料理のジャンボマッシュルームとミモレットチーズは、
じっくりと炭火で焼いたマッシュルームに、けずりたてのミモレットチーズがかかった一品。

塩コショウの塩梅、ミモレットチーズの塩気と旨み、マッシュルームの香りと力強い味わい…もう口の中には、おいしい要素しかありません。
深呼吸しながら、香りと味わいを満喫しました。

やきとり勝春

厚揚げ串。アツアツなのは分かるけど、焼きたての香ばしさを味わいたくて、すぐさま一口。

揚げてある茶色い所がカリカリ、サクサクした食感で、たれのあっさりした醤油味の香ばしさも加わっておいしい!
上品な甘さ、醤油の香り、優しい塩気といった、たれの味が一番感じられました。

やきとり勝春

そして最後の串はヤゲン軟骨です。
一目見ただけでは軟骨と気づかないほど、周りにお肉がついていました。やったね!

やきとり勝春

コリッコリッとした食感と、軟骨についているムネやササミに近い所のお肉が、どちらも楽しめて一石二鳥です。
軟骨自体はそこまで味があるものではないので、お肉のキワの旨みが堪能できました。

追加注文 焼きおにぎり茶漬け

コースは以上ですが、店主の方から「もしよければ別料金で締めもご用意できますので…」と、ありがたい提案をいただいたので、遠慮せず即答でお願いしました。
すると、先ほどまで串を焼いていた焼き台に、おにぎりが並びます。

やきとり勝春

少しずつ転がして、段々焼き色がついていき、おしょうゆを塗るといい香りが広がります。
この過程が見えるのも串焼き屋さんならでは、ですよね。

やきとり勝春

まずはおだしを一口。だしとしいたけの上品な香りが鼻を抜けていきます。
このおだしだけでずっと飲んでいたくなるほど美味。

やきとり勝春

焼きおにぎりを崩していただくと、香ばしい醤油の香りと焼けたお米のカリカリした食感、お米の甘みにだしが香って、様々なおいしさの要素が一気に口の中に広がります。
ごまやネギ、あられなども風味を豊かにし、食感を楽しませてくれました。

店主 小泉さんにインタビュー

――八王子にお店を開こうと思った経緯を教えてください。

小泉さん「元々八王子が地元で、独立するなら八王子にしようと思っていました。
前に働かせていただいていた『とんかつ 鈴本』さんみたいなお店を作りたいから、と地元の友人に言って、物件探しを手伝ってもらっていました。

少し難航していましたが、友人が「一度鈴本さんを見に行こう」と声をかけてくれたんです。
そして、鈴本さんを見に行ったときに、たまたま目の前に今の物件が空いていて「ここしかない!」と思ってこの物件にしました。
ちなみに店名は、尊敬している、祖父といとこのおじさんの名前を1文字ずついただいて『勝春』という名前にしました。」

やきとり勝春

――扱っている『土佐足摺鶏』とはどのようにして出会いましたか?

小泉さん「コロナ禍で、色々な鶏を探していたところ、当時いた『里葉亭』で扱っていた鶏に近い鶏だなと思い、足摺農園さんに「鶏肉を使わせていただけませんか」と直接連絡をしてお願いしました。

いただいた足摺鶏を串打ちして焼いて食べてみて、すぐに「自分が扱いたいのはこの鶏だ!」と直感しました。
そして、生産者である足摺農園の今西さんという方に高知県まで挨拶をしに行き、「独立したらぜひ使ってください」と言っていただき、今に至ります。

土佐足摺鶏は、健康な鶏を育てたいという思いで飼育された、香りや脂乗りはありながらも綺麗な味がする鶏です。」

――読者の皆様へ一言お願いいたします。

小泉さん「焼鳥が食べたいから勝春に行きたい」と思っていただけるお店を目指しています。

コース料理のみですが、その方がおいしい状態で提供できるので、そうしました。
ぜひご来店ください。よろしくお願いいたします。」

やきとり勝春

穏やかで落ち着いた雰囲気の小泉さんですが、とても情熱的に語ってくださいました。

上品な味付けで“旨みで魅せる焼鳥”であると感じた焼鳥は、土佐足摺鶏をよく知り、大切に扱っている熱い想いの現れなのだと、お話を聞いて改めて感じました。

ちょんちょん

今まで様々な串焼きを食べてきましたが、食感や香りなど『やきとり 勝春』さんならではの初体験が沢山ありました。
また、いまはあっさりとした上品なたれが、これからどんどん育っていって、更なる旨みと深みが増していくのだと思うと、これからが楽しみです!

皆さんにもこの味わいを体験していただき『古参ファン』になって、二度、三度と足を運んでもらいたいと思いました!

やきとり 勝春(かつはる)

※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。

住所
東京都八王子市横山町8-15
アクセス
八王子駅北口 徒歩7分
営業時間
17:00〜23:00
定休日
水曜日
電話
070-9222-3966
備考
コースのみ
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ちょんちょん

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ジャーニー取材班と同じ店に居合わせたただの客が、ご縁があってライターデビューすることになりました!(笑)生まれも育ちも八王子のアラフォー女です。赤ちょうちん系のお店からナイフとフォークなお店まで、八王子の素敵なお店を紹介できるよう精進します♪