童謡「夕焼け小焼け」の「山のお寺」ってどこ?その2『観栖寺(かんせいじ)』小田野

童謡「夕焼け小焼け」の「山のお寺」ってどこ?その2『観栖寺(かんせいじ)』小田野

【八王子見てある記】シリーズ<童謡「夕焼け小焼け」の「山のお寺」ってどこ?>その2

八王子の歌といえば「夕焼け小焼け」。歌詞にある「山のお寺の鐘が鳴る」のお寺とは?今回の見てある記は、その答えを探すための3回シリーズ2回目です。

観栖寺

(前回ご紹介した)『宝生寺』を出て、陣馬街道を恩方方面へ進み、コンビニを左に曲がって300mにあるのが、『観栖寺(かんせいじ)』。タウン入口交差点からも行けます。

童謡「夕焼け小焼け」の「山のお寺」ってどこ?その1『宝生寺(ほうしょうじ)』西寺方

公開日: 2024.10.04

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この辺りは小田野と呼ばれ、近くには城跡(遺構はありません)もあります。駐車場から山門に向かいます。柱には、「寛政11年11月26日上棟・昭和56年11月26日加修落慶(らっけい)」と書かれています。182年後の同じ日に修理して落成したという意味でしょう。すぐ左に歌碑がありましたが、夕焼け小焼けの物ではないようです。

観栖寺の山門

正面に本堂。

本堂(屋根に紅葉がかかってきれいです)

その左に蓮池があり、その左から坂を上がると鐘楼(しょうろう)があります。かなり急な坂です。途中に「童地蔵尊」と書かれた何とも愛らしい顔をしたお地蔵さんがありました。

童地蔵尊

登りきるとすぐ前に鐘楼があります。鐘に彫られた内容からすると、昭和42年に富山県高岡市の鋳物師(いもじ)(鋳物(いもの)を生産する技術職)によって作られたようです。

観栖寺の鐘。山のお寺はここでしょうか?

下の方には天女が舞うような絵もあります。寄付をした人の名前も刻まれているようです。名前の前に「八王寺」という文字があります。「八王寺」という地名があったのでしょうか?ちょっと気になります。ご存知の方はよみっこ編集局までご一報下さい。

鐘には天女が舞うような姿が彫られています

小高い山の鐘の音

自由に撞(つ)けるようになっていたので、鳴らしてみました。小高い場所から広がる鐘の音。これが中村雨紅が聞いた「山のお寺の鐘」なのでしょうか。奥には、観音堂がありましたが、少々荒れ気味。駐車場方面に繋がる道もあったので、下りはそちらを利用しました。再度、山門の周りを散策すると、動物(猿や犬?)と子どもの小さな石像がいくつか並べられていました。

動物と子どもの石像(山門の右側)

紅葉の時季に

このお寺のおすすめは、紅葉です。中でも、本堂の屋根にかかる紅葉は、さぞかしきれいでしょう。残るもう一つのお寺は、上恩方にある興慶寺(こうけいじ)です。(中塚)

観栖寺へのアクセス

八王子市西寺方町223
「タウン中央」バス停から徒歩約5分、「中小田野」バス停から徒歩約8分

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地域情報紙「よみっこ」

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