【よみっこ】味と人柄で盛況の居酒屋『利喜笑店(リキショウテン)』

2023.12.12 2024.02.10

このお店のことは前から気になっていました。
オープンして約7年、筆者は毎日のように前を通っていたからです。

営業時間外や定休日、シャッターに店主から皆様へのメッセージが張ってあり、それが笑わせたりジーンとさせたり、時には社会的なことも書いてあったり(写真参照)

どんな店主なんだろうと常々思っていました。

いつもシャッターには、こんな言葉が

店主は山本力(ちから)さん。通称リキさん。
「張り紙は、なんとなく始めたのですが、皆さんに好評でずっと続けています」

某企業の日本法人代表を55歳で退職。
料理好きだったので始めたのがこの店です。

いわゆる『長年修業してきた』プロの料理人ではないリキさんですが、供される料理は玄人はだし。
そのおいしさに、女性の一人飲みから、家族まで、老若男女の様々なお客様が訪れています。

優しい『皆のパパ』リキさん

リキさんの料理は、和食ベースの日替わり。
毎日黒板にメニューが書かれます。
お酒飲みも下戸も「食べてみたい」と思わせる料理ばかり。

基本メニューは日替わりなので黒板を見て

とくにおすすめは、冬の定番のおでん。
一見「関西風？」と思わせる出汁色の薄さ。
でも食べてみるとそれぞれの具材に出汁の味がしみ込んでいて、何個でも食べたくなってしまいます。

「基本、出汁は、その日にある魚で取っています。鯛の日もあったり、カツオの日もあったり」(リキさん)

日曜日のセット(4種類で2,200円)は大人気。要予約。

ここは焼き魚も種類が多く、また絶妙な焼き具合。
お刺身も仕事が素晴らしく魚好きにはたまりません。

すべての料理が手が込んでいて、彼を見ると料理の腕は年月ではなく『センス』だとつくづくわかります。

世界を舞台に仕事をしてきたリキさんは、人生経験豊富でお客様のいい相談相手。
一人飲みの方が多いのもうなずけます。
皆さん、味はもちろん人柄に惹かれて来店しているのでしょう。

コロナ禍で個人店が軒並み閉店する中、久しぶりに元気なお店を見ました。(高田)

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利喜笑店(りきしょうてん)

※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。

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